〜少女まんがの私設図書館〜網代「少女まんが館」
少女まんが館(通称・女ま館)は、網代にある少女まんが専門の私設図書館。弁天山と秋川に挟まれた水の恵みの土地にあり、古民家風に作られた外観は「水」をモチーフとして水色に塗られている。室内も、少女まんがの背表紙に多い暖色の背景として似合う水色。
運営しているのは、中野純&大井夏代ご夫妻。1960年代に少女まんがと出会ったお二人は、1970年代の黄金期にその魅力に取りつかれた。インターネットがまだそれほど普及していない時代、内容等でわからないことが出てきた時に、まんが自体が存在していないと調べようがない。そのため、少女まんがの永久保存を目指して、少女まんが館を作る運びになったという。
1997年に日の出町で限定公開型の図書館としてスタート。当初138冊だった蔵書は、寄贈などを含め翌年には1万冊を超えた。2009年に今の場所に移転し、現在の蔵書は6万冊強となる。2015年には三重県多気郡多気町、2018年には佐賀県唐津市に姉妹館が作られ、今後は近郊の昭島市に分室を新設予定だという。
女ま館のコンセプトは、「滞在型の図書館」。館内には椅子やベンチ、そして床座スペースもあり、寝転ぶことも可能だ。じっくり漫画の世界に浸るもよし、中野さん、大井さんと漫画話で盛り上がるもよし。外国からもわざわざ訪れるという程の魅力の女ま館に、あなたも一度足を運んでみては?