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五日市でオープンしました!〜地域の文化を未来につなぐ〜フレンチレストラン『L’Arbre』

武蔵五日市駅から北へ向かった緑豊かな三内地区に、フランス語の『木』を店名に冠した『L’Arbre』が今秋オープンした。

瑞穂町出身のオーナーシェフ、松尾直幹さん(41)は、帝国ホテル東京のメインダイニング『レ セゾン』の元・副料理長。19歳で入社し、皿洗い等どんな仕事も楽しく苦にならなかったが、「いつか地元の食材で料理し、地域の文化を発信する店を持つ」という夢を抱いていた。

松尾さん(左)と副料理長の吉田弘樹さん(右)。
吉田さんは帝国ホテル時代からの松尾さんの右腕。
制服のボタンには五日市の泥染めの黒八丈が使われている

 五日市の自然農法のコミュニティとの出会いがきっかけとなり、自然と文化が豊かで、都心からもアクセスしやすいこの地で開業することを決意。
地域の様々な業種の人たちとの交流も生まれ、都指定有形文化財『小机家住宅』の紹介を受けた。家主との話し合いを重ねながら、松尾さん自身も改修作業に励み、仲間たちも応援に駆け付け、10月12日にグランドオープンを迎えた。

 手前の和室は江戸唐紙の襖や、五日市に古くから伝わる手すき和紙の軍道紙をあしらったランプシェード等、伝統工芸の魅力が味わえるテーブル席、奥は、シェフ達との会話やライブキッチンを楽しめるカウンター席となっている。

こだわりの一枚板のカウンター席。間近でシェフ達の見事な手捌きを堪能できる。
ここでの会話から、黒八丈の工房を訪ねたり、軍道紙をオーダーしたお客様もいるそう
黒八丈の染料で染めた軍道紙をあしらったランプシェードの穏やかな光が食卓を包む

 あきる野の土や、改修に用いた木材の一部を使った食器に、地元産や自身で育てた野菜、東京Xの豚肉、平飼い烏骨鶏の卵や山羊チーズ等を使った料理が美しく盛りつけられ、心身ともに満たしてくれる。

地元の食材を中心に使い、丁寧に作られた目にも美しい一皿。
東京和牛の薪火焼き、黒にんにく、赤ワインソース
小笠原レモンとシャインマスカットのデザート

 「どんなことでも畑仕事と同様に、『土壌づくり』が一番肝心。土の栄養を吸収し、しっかりした幹をもつ『木』となり、食と人と文化、過去と現在と未来、多摩と都心と島など、様々なものを繋げていきたい」と笑顔で語ってくれた。

レストラン L’Arbre (ラルブル) *要予約
[住所]あきる野市三内490
(駐車場 5台/車幅2.2m以下)
[電話]042‐596‐0068
[営業時間]ランチ 12:00~ or 12:30~
      ディナー 18:00~ or 18:30~
*ご予約時にお食事のスタート時間をお選びください

[定休日]火・水曜日  
*金・土・日・月曜日はコースのみ。
ランチ(¥9,900~)、ディナー(¥14,850~)
*木曜日限定で気まぐれメニュー(¥2,200~)をご用意。詳細についてはお問い合わせください。

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