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わたしの五日市めぐり「2人の歌笑さんと渥美清さん」寄稿:村井 正己

 小中野の水車小屋のある山里料理・黒茶屋に「三遊亭歌笑記念碑」があります。その碑文は、落語家・2代目三遊亭歌笑(高水治男)さんの代表作「豚の夫婦」を刻んだものです。

 2代目三遊亭歌笑さんは、1917年あきる野市小中野生まれで、1950年に人気絶頂のさなか事故で帰天。その一生を描いた映画「おかしな奴」があり、主演は渥美清さんでした。

 2代目歌笑さんには、甥がおり、3代目三遊亭歌笑(高水勉)さんです。3代目歌笑さんも小中野生まれ。最近、本を出されました。『三遊亭歌笑伝-心で泣いて笑顔を忘れず-』(2023年日本橋出版刊)です。その本の中に、「渥美清さんの思い出」という文章があり、「三遊亭歌笑記念碑」を建てるにあたってのいきさつなどが書かれ、興味深いです。その「三遊亭歌笑記念碑」の碑文は渥美清さんの筆なのです。2024年は渥美清さん主演「男はつらいよ」第1作が公開されてから55年です。一度、渥美さんが書かれた碑文を見てみてはいかがでしょうか。帰りには、黒茶屋の敷地内にある喫茶店・糸屋で、コーヒーやお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。

村井 正己:1965年東京・町田生まれの町田育ち。16歳で五日市と出会い、街の魅力に触れ、第2のふるさと・心のふるさとと自認する。映画・美術・本をこよなく愛する。好きな映画は『五日市物語』。五日市ほしぞらシネマの企画チームのメンバーとして活動。

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