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〜半世紀にわたり花を植え続けてきた人〜深沢の花咲か爺さん「ちゅういっちゃん」こと南澤忠一さん

今や、あきる野市の観光名所として有名な南沢あじさい山。始まりは、山の中腹にあるお墓へお参りに行く際、花の中を歩いて行けたらという思いからだった。紫陽花を選んだ理由は、比較的長く花を咲かせ、挿し木で増やし易いから。40歳の時、庭にある2株の紫陽花から自分の山に挿し木をし始めた。一人でコツコツと、時間の積み重ねの偉業を「祭日の産物だから」と南澤さんは笑う。現在では、1万株を超える様々な種類と色とりどりの紫陽花が咲き乱れる山になった。

今年5月にお誕生日を迎えられ、91歳になられた南澤忠一さん

▲5月のお誕生日で91歳になられた南澤忠一さん

南澤さんは、1930年、林業、農業、養蚕を営む家に生まれた。戦争一色の子供時代であった。国民学校高等科を卒業する前に少年農兵隊(※注)に入隊。戦後は家業の材木商に従事。1957年南澤材木有限会社を設立。63歳の時、材木工場を閉鎖した。晩年は弟さん達も山の草刈りを手伝ってくれ、5年前に他界された奥様は、山で泥だらけになった服を毎日洗濯し支えてくれた。(※注釈)少年農兵隊とは別名「甲種食糧増産隊」。第二次世界大戦中、開墾、開田をはじめ、土木作業などの労働に従事。

米寿を前に、紫陽花の手入れを続けられるか不安を感じ始めた頃(株)do-mo社長の高水健さんと出会った。あじさい山の維持、管理の強力なサポーターになった。若者達と一緒にオールシーズン楽しめる花山を目指してゆく。

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▲ちゅういっちゃん(中央)と
高水健さん(向かって左)と南嶋祐樹さん(右)

高水健さんからメッセージ
二人三脚で活動して5年が経ちました。お山の指導では厳しいですが、作業が終われば満面の笑みで話をしてくれる心優しい師匠です。何よりも、いつまでもお元気でいてほしい! まだまだ、お山の管理に至らない私達ですが、頑張っていきます!!
南沢あじさい山
[住所]あきる野市深沢368
[電話]090-5540-9100
[開山期間]6月10日〜7月20日(予定)
[入山時間]8:00〜17:00
[入  山  料]中学生以上 500円 / 小学生以下 300円
[ホームページ]https://ajisai-yama.com/
◆入山料は紫陽花の維持・管理のための費用に充てています。
◆新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、開山が変更になる場合がございます。

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