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お店探訪♪絵巻物のような四季折々のコース料理を堪能伊奈の奥座敷 『割烹 綾部』

 伊奈の静かな住宅街にさり気なく佇む『割烹 綾部』。一軒家のような趣で、店内はカウンター席と和室の個室が三室。落ち着いて食事を楽しむことができます。

趣のある門をくぐると、別世界に来た気持ちになる

 旬の新鮮な食材を使ったお料理は、見た目からも季節を感じられ、口にする前から目を楽しませてくれます。そして、繊細で奥深い予想以上の美味しさに、思わず笑みが溢れ、幸せな気持ちに。

 仕入れからメニューの考案、調理まですべて一人でこなされてるご主人は、五日市出身。20歳で料理の道に進むことを決意され、調理師協会から紹介された最初の就業先が、店名の由来となる京都・綾部の料亭旅館でした。その頃の綾部は養蚕で栄え、商人が活発に行き交い、寝泊まりと懐石料理店を兼ねた料亭旅館が、軒を連ねていたのだそう。

 住み込みで働きながらの修行生活は、朝早くから夜遅くまで休む暇なし。一方、当時はお茶やお華も修行の一環で、文化に親しむこともできたそうです。約一年後、師匠の料理長とその一団とともに祇園の料亭へ移ることに。

 毎日必死で研鑽を積み、あっという間に10年が経ち、八王子の料亭から声が掛かったのを機に、帰京。ご自宅の新築時に、店舗を兼ねた仕様に建て、約20年前に『割烹 綾部』を開業。広告を一切出すことなく、知る人ぞ知るお店として今に至るそうです。正にお料理一筋、という印象のご主人ですが、絵画鑑賞もお好きだそう。豊かな感性や絵心が、創意溢れるお料理に自然に現れているのかもしれません。

向附け。メイチの薄造り
十五夜にちなんで、蕪と南京とウサギで満月に見せた煮物椀


前菜。いが栗と栗渋皮煮、きんぴらみじん粉をまぶした蓮根饅頭中
秋刀魚、銀杏、柿にみせたう玉

 「お客様に『美味しい』と言って頂けることが一番嬉しい」というご主人の、月毎に変わる心尽くしのコース料理を是非楽しみにいらしてください。

割烹 綾部
[住所]あきる野市伊奈382-13 (駐車場あり)
[電話]042-596-6110
[定休日]不定休 
コース料理のみ(★要予約) 夜 5,000円〜

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