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【No.6】”広島空港滑走路ナイトウォークツアー”レポート(7月27日実施)


1.内容盛りだくさんの2時間半

 2024年7月27日(土)、広島空港にて「滑走路を歩こう!ナイト滑走路ウォーク 2024夏」が開催された。運用終了後の滑走路を歩きながら、1日の運用を終えた駐機中の航空機や、化学消防車の見学などが堪能できた。
 参加人数は約100人ほどで、子供から大人まで老若男女問わず多くの航空ファンで賑わっていた。(参加費用は1万円)
 主なタイムテーブルは下記であった。
 21:45~22:10  受付
 22:10~22:20  説明
 22:20~22:30  制限区域内へ移動
 22:30~23:00  化学消防車見学(消防庁舎)
 23:00~24:20  滑走路ウォーク&クイズ
 24:20~24:30  制限区域外へ移動
 24:30       終了

2.化学消防車の放水実演

 参加者は空港内の会議室で担当者からの説明を受け、早速制限区域内へ移動。運用時間内では立ち入ることが出来ない「制限区域内」の門が開かれ、早速化学消防車が駐車しているスポットへ。
 化学消防車は計3台駐車しており、3台とも運転席の開放が行われ、子供たちが運転席に座り、ハンドルを回すなどして消防士気分に浸っていた。
 程なくすると、消防車の1台が滑走路側に移動し、放水実演が始まった。30秒ほどの放水が2度行われ、高さ10mほど、放水距離は約50mほどの水しぶきがあがり、参加者から歓声が上がっていた。

化学消防車
化学消防車による放水実演①
化学消防車による放水実演②

3.駐機する航空機撮影

 放水実演が終わり、次に航空機が駐機しているスポット近くまで移動した。駐機場には1日の運用が終わり、翼を休めている4機の飛行機が駐機しており、ANAが2機(B737:JA63AN、B777:JA745A)、JALが1機(B767:JA613J)、台湾のチャイナエアライン(中華航空)が1機(A320:B-18106)駐機していた。
 ANAの2機のうち、1機は羽田⇒広島の最終便、もう1機は新千歳⇒広島便、JAL機は羽田⇒広島の最終便、チャイナエアライン機は台北(桃園)⇒広島便で、週5便(月~木、土)で就航している。

JAL B767-300ER(JA613J)
ANA B777-200ER(JA745A)
チャイナエアラインA321(B-18106)

4.熱帯夜の滑走路を歩く

 駐機場を後にし、いよいよ滑走路へと移動。滑走路はすでに運用を終えており、滑走路灯火や誘導路灯火は一部を除きすでに消灯されていたが、参加者が滑走路に到着すると、滑走路内の滑走路灯火、誘導路灯火が点灯し、参加者から歓声が上がった。また、飛行機が着陸する際に路面に付着するタイヤ跡や、路面の水はけをよくするため(ハイドロプレーニング現象防止)のグルーピング工法(路面に溝を刻む工法)も直に確認できた。
 また誘導路の途中には、滑走路の方角を意味する数字が路面に表示されていた。これは飛行機が滑走路に侵入する際の方角を数字で表現しており、北を起点とした東西南北の角度(方位角)を1/10にした二桁の数字で表している。広島空港の場合は、東西に滑走路が敷かれており、東方向からが「28」、西方向からは「10」となっている。

滑走路内のタイヤ跡


滑走路を進入する際の方角を示す数字「28-10」

5.おわりに

 日付が変わった午前0時にツアーは終了し、制限区域内を後にしたあと、最初の会議室へと戻り、ツアーに関するアンケートの回答と、来場記念として広島空港関連グッズ(HIJのロゴが入ったキーホルダーやハンカチなど)と、三原市名産の「八天堂」のメロンパンがお土産として配られた。
 今回の滑走路ツアーは年に1、2回実施しており、2024年に関しては秋から冬にかけてまた実施される予定である。制限区域内や滑走路を歩く機会はなかなか出来ない体験でもあるため、是非参加してみてはいかがだろうか。

参加者に配られるHIJオリジナルバッグ(中にもオリジナルグッズあり)
同じく配られた八天堂のメロンパン(絶品!)


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