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思い出づくりにひとりバンジー行ったらGoProに出会った。 (バンジージャンプ1/3)

動画を撮るのが好きだと気づいたのは、ひとりバンジージャンプがきっかけだ。

大学3年生の8月に大きなイベントを終えた秋、時間に比較的余裕があった。大学に入学してから常に何かしらに追われていた私が久しぶりに得た、遊べる期間だった。11月中旬からまた忙しくなる予定だったから、秋のうちに、後から振り返っても十分満足できる何かをしなければならないと思っていた。それがバンジージャンプだった。

まだしたことのない、勇気のいる、時間とお金のいる、バンジージャンプ。経験すれば話の種にもなるだろうと考え、しなければ後悔するだろうとまで思うようになった。ちなみに私は絶叫系が大好きだからバンジージャンプはずっと前からしてみたかったし、行くと決めてからとても楽しみにしていた。

初めはひとりバンジージャンプとなる予定ではなかった。ゼミの友達を誘っていたからだ。しかし日程だけが決まった状態で行き先は決まらないまま当日が来て、仕方がないから断念した。このまま誰かが一緒に来てくれる機会を待っていたらバンジージャンプに行けなくなる。どうにかしてバンジージャンプをしたかった私はすぐに場所を選び、予約をした。

こうしてみんなでバンジージャンプをするはずが、ひとりでバンジージャンプをすることになった。不憫な話に聞こえるかもしれないが、しかし私はこのとき興奮していた。元々ひとり行動が好きだったからひとりカラオケやひとり映画の経験はあった。そこにひとりバンジージャンプが加わるのだ。ひとりで楽しめる能力・勇気を誇らしく思った。

バンジージャンプ当日は11時から大学の授業があったから、バンジージャンプは9時から予約していた。行ったことがない人は知らないだろうが、安全に関する説明とハーネスの取り付けを含め、バンジージャンプには1時間かかる。9時に準備開始、10時までに飛び終えて、11時に大学に着く。完璧なスケジュールだった。

やる気がありすぎた私は集合時間の30分前に着き、それは係員さんが出勤してきたのとちょうど同時だった。まだ準備もできていない、と困惑させてしまった。

開始前、まず嬉しかったのは、係員さんがフレンドリーだったこと。「ひとりでバンジージャンプするの?」とか、「大学生?」とか話しかけてくれた。

ひとりバンジージャンプの問題はいくつかあるが、主な問題は①バンジージャンプ前後の興奮を分かち合う人がいない ②写真や動画を撮ってくれる人がいない の2点である。係員さんがフレンドリーだったことで、問題①は解決された。

問題②もすぐに解決することになる。受付に「GoProレンタルしています」のポスターを見つけたのだ。数千円でGoProと自撮り用の棒を貸してくれ、記録したSDカードをくれるらしい。30秒ほど迷ってから、レンタルをお願いした。これで自分で記録できる。




大学生っぽいことをしたい