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inagakijunya
優しさは、何年経っても、いつもやさしい
「もっと一緒に働きたかった。次の仕事でも自信を持って頑張ってね。」
片付けをしているときに、前職を退職した際にもらった寄せ書きが出てきた。
当時は、フルタイムで働いていたけど、毎日辞めたいと思っていたし、
とにかく人に会いたくなくて、仕事終わりに飲みに行くとかジムに行くとかとてもじゃないけど考えられなかった。
家に帰って、ご飯を食べて、そうするとテレビで丁度スマスマがやっている時間で、それを見ながら横になるのがわたしのちいさな幸せだった。
朝がこなきゃいいのにって思いながら眠って、でもやっぱり朝がきて、ふりかけをかけただけのご飯を食べながら0655を見て、ほんの少しだけ元気をもらって、でもやっぱり憂鬱な気分で出勤していく。
頭が痛くて、ほぼ毎日バファリンを飲んで仕事をしていた。だからなのか、バファリンをのまないと逆に頭痛がするようになった。
急にお腹が痛くなって、救急車で運ばれたこともあった。
仕事がうまくできないし、難癖をつけては一時間くらいずっと説教をしてくる同僚が嫌で嫌で仕方がなかった。
それでも、優しい先輩がいて、それが救いだった。冒頭の一文は、その先輩が書いてくれた寄せ書きだ。
優しさは、何年経っても、いつもやさしい。
当時は、合わない同僚のことで頭がいっぱいで、もうここには居れないと思った。正直、その同僚から離れたかった。だけど、一人でもそうやって私を信じて味方をしてくれる人がいる。
それで十分だったし、それで十分だと今は思える。