【日録】2025.1.14 宿題と楽しい学び
宿題
娘の小学校では毎日宿題のプリントが1枚出される。表が国語、裏が算数。他に音読の宿題というのもある。親がマルつけをして翌日提出する。
今日出された宿題は、ひらがなをカタカナに変換するというもの。娘から言葉の意味を聞かれたものがいくつかあった。
ズック、スチュワーデス、バキュームカー、娘が知らなかったのはこの3つ。バキュームカーはともかく、ズックとスッチーは完全に死語でしょう。私は子どもの頃、上履きを普通にズックと呼んでいた。東北の方言かと思っていたが、調べてみると昔は全国区で使われていたとのこと。そういえば昔、地元の喫茶店で常連さんが自作したというズックのステッカーをもらったことがある。こんなものはどう考えたって断捨離候補のひとつだ。しかし、なぜか捨てられず、いまだに手元に残している（トップ画像のもの）。
スチュワーデスは、死語というか差別用語じゃないの。令和の小学生に書かせる言葉として適切なのだろうか……。キャンデーだって、令和の小学生は言わないと思う（Z世代も言わないか）。
こういうちょっとしたことで、公教育って時代遅れなんだなぁと思うことが多い。誰がプリントを作ってるのかなぁ。何年も使い回してるのかなぁ。
ただ、娘は昔の言葉や方言に興味があるようなので、新たに言葉を知ることができて面白かったようだ。それならまあ、いっか。
毎日が楽しい学び
春木先生がVoicyで遊びと学びについてお話をされていた。
私は最近、子育てが楽しい。数年前の離婚後、自分が毒親化して「子育てなんか向いていない」（今でも思っているけれど）、「子どもなんか産むんじゃなかった」などと身勝手な後悔ばかりしていて、親子心中しかねない勢いだったのに。
とにかくあの頃は、ひとり親になったことで時間にもお金にも余裕がなかった。福祉関係の事業所を運営する超ブラック起業で、正社員としてフルタイムで働き、持ち帰り仕事や休日出勤を余儀なくされ、毎日くたくただった。仕事を終え、娘を保育園に迎えに行き、買い物をし、風呂に入れ、ご飯を作り食べさせ、寝かしつけたあとに仕事。絵本の読み聞かせをする労力もなくなり、娘の話もろくに聞いてやれなくなり、精神的な余裕がまったくなかった。
その後ミニマリストに目覚め、断捨離依存になった。同年代のワーママが言う「時短」に躍起になり、効率や生産性をとにかく重視するようになった。ワンオペやシングルでも、家事・育児・本業＋副業をこなすワーママに憧れた。今すぐ役に立つかどうかという短期目線の価値に踊らされ、他人の成功体験が基準になり、困ったら即検索をかけて誰かの解答を得ていた。
何者でもない「普通」の会社員だった彼女たちにできたのだから、私にもできるだろうと思っていたのだ。今後のキャリアを考えたときに、何かを成し遂げないとダメなのかもしれないと勘違いするようになった。
タイパやコスパ重視の生活では、日常の小さな発見を見失う。ワーママ界隈やワーママミニマリストの音声配信を聴くのをやめ、SNSも見ないようにしたら、自分の感覚がだんだん戻ってきた。自分に向き合うことはもちろん、娘の純粋な好奇心に目を向けられるようになり、幼い頃の自分と重ね合わせるようになった。なんだろう？と問いかけることから学びが始まる。好奇心の種が、日常の原動力になる。娘を見ているとそれを強く感じる。
もはやSNSは何が真実なのか、私には判断ができない。画像も動画も文章も、AIで生成されたものがどんどん増える。情報過多による迷いや、他人との比較で劣等感が生まれるばかりで疲れてしまう。すぐ結果が見えることで、失敗や試行錯誤することを奪われ、自分で考える力が失われる。
今年になってまた、SNSと距離を置くようになったらストレスが格段に減った。他人との比較や、他人のネガティブな発言に心を乱されなくなった。オンラインコミュニティのみで繋がりのあった人と交流がなくなることで、孤立感を感じる懸念を多少していたが、それも杞憂だった。私はやっぱり一人が好きだし、暮らしが好きだ。自分や家族に向き合う時間がさらに増えて、やりたいことにも時間を使えている。夫と同居したことで仕事の負担が減ったのも大きい。
暮らしに集中しているとたくさんの学びと気づきがある。それを娘が教えてくれる。小学生になって行動範囲が広がった娘は、なぜ？どうして？あれもこれも知りたい！といろいろなことに興味が沸いている。それを探求していくのが面白いようだ。
子育てって大変だけど楽しいな、そんなふうに思う日がくるなんて数年前は想像できなかった。うまくいかない日は、すべて投げ出したくなったりもするけれど。
なんだか毎日余裕がなくてつまらないなぁと不満を感じるなら、SNSなんかやめたらいいと思う。悪い意味で他人に影響されてしまうなら、音声配信なんか聴かなければいいと思う。人生は有限。楽しく生きたいね。