エネルギーとの遭遇
遡ること2018年の12月31日。
那須川天心VSフロイド・メイウェザーの試合を
観るためにRIZINを観ていた。
我が家で大晦日恒例となっている鍋を
相撲部屋でしか見れないレベルで
モリモリがっついて食べている時、
RIZIN女子スーパーアトム級のベルトをかけた
試合が放送されていた
鍋に全集中関取の呼吸で向き合っていた私は
「入場曲イカしてんな〜」と思い、
チラッと観たテレビの画面に
光のない目でリングに向かって堂々と歩く
総合格闘家、浜崎朱加選手が映っていた。
気付くと鍋を食べる我々夫婦の手は止まり、
浜崎選手をじっと見つめていた。
「いや…絶対強いじゃん…」
そう話したことを覚えている。
試合は浜崎選手の勝利。
RIZIN女子スーパーアトム級の
初代チャンピオンとなった。
年が明けて2019年1月1日。
私は浜崎朱加選手のTwitterをフォローし、
ウィキペディアやら何やら調べ上げていた。
その目は血走っていた。
そして、2024年3月。
人生初のファンミーティングに参加した。
勿論、浜崎朱加選手のファンミーティングだ。
かなり省略しているが
イベントで浜崎選手に直接お会いした事もあった。
しかし、あまりの緊張でどうかしてしまった私は
ご本人を前に、
デュフデュフする自分を必死に隠しつつ
冷静なオタクを装い挙動不審となる
1番気持ちが悪いファンになってしまった。
立派なキモオタの誕生である。
それから数年間、後悔を抱えたままだったので、
今回のファンミーティングの開催は
キモオタを脱出し、
感情を素直にさらけ出し応援する
純粋なオタとなる大チャンスであった。
会場に着くと、受付のそばに浜崎選手がいた。
「えっ、あっ、もういる!もういらっしゃる!」
そう思った私はその時の自分の鼓動の早さと
滴るような手汗と
自覚するほど泳ぎまくる目で確信した。
私は、キモオタを卒業できない。
ファンミーティングはとにかくアットホームで
み〜んな笑顔でニッコニコ。
本当に神対応な浜崎選手と、
いつも浜崎選手のセコンドについていて
面白くて場を和ませてくれるアミバ選手、
お二人を中心に質問コーナーなど
様々な催しを準備してくださり、
至れり尽くせりとはこの事かと思うほどに
幸せな空間だった。
めっちゃくちゃ良い夢をみているのかと
少し疑うくらいには幸せであった。
そして、ファン1人ずつとの
ツーショット撮影の時間がやってきた。
私はこの日の為に用意していた
浜崎選手の好きなおぱんちゅうさぎの
トレカホルダーに
浜崎選手のトレカを入れた物を
ご本人に見せようとせっせと準備。
この日の為に入れた浜崎選手と同じ金髪の
イヤリングカラーを見てもらおうと企んだ。
おぱんちゅうさぎに関しては、
わざわざ見せるまでも無く浜崎選手自ら
「あっ、おぱんちゅ…」と見つけてくれた。
可愛すぎた。
もう自分が何と言ったかも覚えていない
とにかく「あっ、おぱんちゅ…」が可愛すぎた。
これを読む皆にも自分の推しの口から発せられる
「おぱんちゅ」という言葉を
想像してみて欲しい。
想像の100倍可愛いど。
そして、金髪のイヤリングカラーも
「あ、あの、浜崎さんに憧れてデュフッ
ちょっとだけデュフッ髪色をデュフッ寄せてデュフッ」
と、もはや話しているのか笑っているのか
分からない激キモ大炸裂状態の私に、
「え!すごい!ありがとうございます!
ぜひジムに来てください✨✨✨✨」と
言って下さった浜崎選手。
憧れているという部分を汲み取って、
瞬時にジムへのお誘いをして下さる辺り、
何もかもが一流だなと改めて思った。
その後写真を撮り終え、見返してみると
頬を赤らめ汗で顔がツヤッツヤで
緊張で肩が上がって首がなくなってしまっている
自分が写っていた。
こういう置物、中国とかにあるよねと思った。
ただ、同じ空間にいたという事実が
写真として残ったことが
本当に本当に嬉しかった。
帰り際にささやかながら
プレゼントをお渡ししたが、
いまだかつてない高揚感と緊張が入り混じり、
手がガッタガタに震えてしまった。
蚊の鳴くような声とはまさにあの時の私の声だ。
もうデュフる事さえできなくなってしまった
無力な私は拝むような気持ちで感謝を伝えた。
帰りは写真を見返しながら、
浜崎選手の幸せを心の底から祈った。
これを書きながら
ファンミーティングのあの日を思い出し、
未だ余韻に浸ることができる。
それほど幸せな時間を過ごせた。
推し活が昨今ブームとなっているが、
一度、“推し”となる存在に出会うことは
寝ること食べることの他に
新たなエネルギー源を得ることだと思った。
推しとはエネルギーそのものなのだ。
あれ?お前、推しにジム誘われたのに行かないの?
そう思った人もいると思うので言うが、
私は今、慢性的な運動不足に加え
太り過ぎによる膝の痛みを抱えている。
この状態でジムに行くのはあまりにお荷物なので
少し動けるようになってから
行ってみようと思っている。
推し活について
また動向があれば記したい。
とにかく、浜崎選手が私は大好きだ。(全力指ハート)