江戸っ娘のグルメ探訪 vol.3: 天丼
上野:天寿々
天丼、みなさんはどんなものが好きですか?
ごはん重視、たれ重視、ネタ重視といろいろポイントはありますが、江戸っ娘はサクッとした軽めの衣のものが好きです♪
なぜ衣重視かと言いますと、胃もたれしにくいから!
と言ってしまうと元も子もないのですが、実際のところは衣が軽いとネタの風味もしっかり味わえますし、揚げた時の油分がご飯にしみることもなく、タレの味まで楽しめるからです。
そんなわけで、普段滅多にてんぷらなんて贅沢はしないのですが、今回ご紹介するてんぷらはテレビで見た瞬間食べたくなり、翌週には訪ねて行ってしまった天ぷら屋さんです。
そして、そろそろまた食べに行きたくなっています(笑
場所は居酒屋、洋食屋、甘味処と食事できるところも豊富、さらにはアメ横という市場までそろった上野です。
上野駅を出て、上野公園を過ぎ、不忍通りを渡ったあたりの界隈をちょっと入ったところにあります。
上野って、街を知らないと小道の奥はいかがわしい雰囲気があり、ちょっと怖かったりするのですが、そういうところにこそ昔からある美味しいお店があって、ちょっとしたタイムスリップを味わえるのが魅力だと個人的には思っています。
暖簾をくぐって入るお店はそんなに広くはありません。
カウンター席が11席、テーブル席が12席、お座敷が2つです。
私が訪れたのは土曜日の12時前で、待つことなく席に案内してもらえたのですが、12時を過ぎると次から次へ人が来て、食べ終わってお店を出た時には10人ほどの列ができていたので、行くときは早めに行くことはおススメします。
天丼以外にも定食やコースもありますが、この日は全身、頭のてっぺんから足の先まで天丼の気分だったので、天丼一択!
天丼は上天丼と特上天丼があり、大きな違いはかき揚げの有無です。
せっかく来たのですから、いろんなものを味わいたい一心で、ここでも特上天丼に即決でした。
そうして出てきたのがこの天丼です!
出てくるときは蓋つきなので、丼もの特有の蓋を開けるときのわくわく感がたまりません♪
こうして写真で見ると一見、タレがかかっていないように見えますが、しょうゆベースのしっかりしたタレがかかっています。
といってもしつこく口の中に残るようなものではなく、出汁の香る上品なタレです。衣のサクサク感も殺すことなく、まさしくいい塩梅。これぞ老舗の味です!
と、ここまでのところ、かなり天丼推しのノリで書いていますが、実のところ、手元にこの天丼が出てきたとき、ほんの一瞬だけ欲張りすぎた自分に後悔したことをここに記しておきます。
で、後悔はしたのですが、実際に食べ始めるとやっぱり衣が軽いせいか、とても食べやすく、後悔とともに抱いた懸念は杞憂に終わりました。
つまりペロリと、すとんと、丸々全部おなかに納まってしまいました(笑
はい、まちがいなく、とてもおいしゅうございました!
別日に着物日和の方に書きますが、この日はこの後、弥生美術館で開催中の「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物」という展覧会に行く予定だったので、大正ロマンを意識した着物姿でした。
それでもペロリです。
よく着物を着ていると、「着物でよくたくさん食べられるね」と言われることがあります。
実際のところ、着慣れてくるとある程度、腰ひもや帯の締め具合をちょうどいい具合に調整できるようになるのですが、それでも天丼は揚げ物とごはんなのでボリューミーでないわけがないのは確かです。
それでもペロリです。
その後も胃がもたれることもなく、美味しいものを食べた満足した気持ちで一日過ごすことができました♪
この記事を書いている間にもまた食べたくなってきました。
また天丼にするか、今度は定食いってみるか、悩ましい限りです。
お店の雰囲気としては一人でも大丈夫ですし、デートや家族連れでも入りやすいので、上野に行った際にはぜひ立ち寄ってみていただけたらと思います。