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インド旅行記 #05【砂漠で過ごす夢の時間】



いざ砂漠へ。



昨日のドライバーさんがわたしのゲストハウスのすぐ近くまで迎えが来てくれた。ここに集まったのは、サムとアリソン、カナダ人女性2人組、ひとり旅のイギリス人の男性、そしてわたしの計6人。このメンバーで砂漠で1泊2日を過ごす。



車内は少し狭く、向かい合いあって座る形で、互いの膝と膝が当たるような距離感だった。これまでの旅、これからの旅のことを話した。車に揺られること約40分。砂漠の始まりの場所へ着いた。



そこからラクダに乗り、宿泊スポットへと向かう。(宿泊と言っても何もない砂の上に布団を敷くだけなんだけど)



ラクダに乗る準備を始める。
みんなマイボトルを持っていて、そこに水を汲んだりしている。ボトルを宿に忘れたわたしは、親切にもラクダ使いのお兄さんがわたしに透明なプラスチックボトルをくれた。気遣いへの嬉しさと、いつからどう使われたのか分からないボトルに、少し複雑な気持ちだった。



「お腹を壊すなら壊すでいいや!えい!」
ツアーから帰るまで大切にボトルを使わせていただきました。終始カラダはピンピンしていて、全く問題なかった。(お兄さんありがとう!そして、疑ってごめんなさい...!)



いざ、ラクダの背中へ。
膝を丁寧に折りたたんで砂の上に座るラクダたち。一匹のラクダの上にひとりが乗る形。わたしも気が合いそうなラクダを見つけ、彼の背中に乗せてもらう。ラクダが立ち上がった時の、想像以上の高さにはすごく驚いた。



夢が叶った瞬間の喜びは今でも覚えている。



大切な乗り心地。...全然良くなかった。
ラクダに乗って目的地まで砂漠を進む。目的地までは30分ぐらいあり、終始お尻の痛みと戦っていた。



目的地に到着し、砂漠の上にラグを敷く。その上に荷物などを置き、各自疲れを癒す。ラクダ使いのお兄さんがみんなにチャイを振舞ってくれた。今こうして文字に書き起こしているだけで、笑みがこぼれる。あのメタルグラスに入った、アツアツのチャイがたまらなく美味しい。今にもヨダレが出てきそう...



この砂漠でいたって特別なことなんてしてないけど、わたしにとって、全てがスペシャルだった。



砂の山を叫びながら駆け下りたり。みんなで火を囲んでお喋りをしたり。空を見上げると星がキラキラ輝いていたり。早起きして朝日を浴びながらカラダいっぱいに息を吸ったり。歯磨きをしたり。帰りのパートナーだったラクダ君(群れのボス)に幾度と威嚇されたり。

ひとつひとつがワクワクで、新鮮で、尊い時間だった。



あぁ、幸せ。




たすく。

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