マガジンのカバー画像

アジア日記。

18
【東南アジアの旅】タイ、ラオス、マレーシアへと一ヶ月間、気の向くまま、心の向くままに旅をした。今回の旅は自分の中にいる、もうひとりのわたしと対話をすることが多かった。今までした旅…
運営しているクリエイター

#タイ

アジア日記#13【ココロとカラダ。それはまるで、かけっこみたいで。】

5月29日。 わたしを乗せた飛行機が滑走路を勢いよく駆け抜ける。 びゅーーーーーーん。 ...。 ふゎ。 陸を離れる瞬間のあの、 頭からつま先までを駆け抜け、全細胞が浮き上がるようなあの感覚。いつになっても苦手だなぁ。 傷付き、くすんだ窓から見えるどこまでと続く緑。 ルアンパバーン(ラオス)行きの飛行機に揺られる。 "今、まさにラオスに向かっているんだ。" 心が体に追いついてない。 遅れてきた心が、急ぎ足の体とくっついて一つになったかと思えば、また土地を

アジア日記#10【わたしの行方は心が知っている。心がわたしの予定表。】

右へ左へと体を揺らされること、3時間。 762個のカーブを経て、チェンマイからパーイへ。 そんなパーイでの滞在は2日間の予定でやってきた。 ヤスミーナもラリッサもこの街が大好きのよう。 すごい独特な雰囲気が漂うこの街。 ヒッピーの街って聞いてたけど、本当だった。 個性的な人を多く見かける。 観光客だけでなく、現地人もすごくユニーク。 ヒッピーと聞けば想像する、あれ。 そう、ドレッドヘアーのそれ。 街を裸足で歩く人も。 (まぁそれは観光客なん

アジア日記#09【わたしにぴったりはまるパズルのピースを探して。】

東南アジアの旅、三都市目。タイ北部にある街、パーイ。 したかった旅をしている。 新しいお友達もできた。 バイクにも乗った。 ハイキングもした。 旅を楽しんでいる。 ただ、ふとした瞬間に "自分が今ここにいる感覚"がなくなる。 「わたしの半分はどこか違うところにいるんじゃないか?」そう感じる。 そんなわたしの半分は沖縄にいるのだろうか。チェンマイの街に置いてきたのだろうか。それとも、どこか違う国にいるのだろうか。 なんだろう、埋めることのできない、埋

アジア日記#08 【偶然なんて、きっとこの世にはなくて、全て必然なんだと思う。】

チェンマイ3日目。旅にも徐々に慣れてきた。 お友達もできて、やっと旅らしくなってきた。 「バンコクで会ったお友達が今日チェンマイに来るよ!すごくいい子!」 ヤスミーナがそう言っていたのを思い出した。 朝はゲストハウスで写真を編集したり、読書をしたりと、共有スペースでゆったりと過ごしていた。広いスペースを独り占め。 そこに入って来た、女の子。 クルクルとした赤毛の髪に、クリンとした目。 ”ヨーロッパ人かなぁ”ふと、そう思った。 「Hi :)」とだけ、お互いに挨拶を交

アジア日記#07【これを"奇跡"以外の何と呼ぼうか。この世界で出会う一人ひとりは、きっと、巡り合わせ。】

チェンマイ2日目。 外に出てご飯を食べるの面倒くさいから、ゲストハウスで食べよっ。 「お腹すいなたぁ〜」と、共有スペースの席につく。 メニューを見ていると、隣の席でご飯を食べてる男性が。 彼に何を食べてるのか聞くと、「カオソーイ」と言う。 カオソーイはタイ北部で広く食べられている麺料理。 (カレーのスープ(辛い)に麺が入っていて、その上にカリカリのあれが乗ってるやつ。日本のカレーうどんに近いかも。) 彼の勧めもあり、カオソーイにすることにした。

アジア日記#06【ひとりじゃ食べきれない程のご飯が運んできてくれた友情】

チェンマイの宿に着いた。 この宿に泊まるのは2回目。 「久しぶりだね!」 そうやって声をかけてくれる人たち。 1年前に出会ったゲストハウスで働くみんながまだそこにいた。 お腹を空かせたわたしは、チェックインをそそくさ済ませ、街へ出る支度をする。 1年前にこの街を訪れた時に1度だけ訪れた、小さなタイ料理のお店がふと頭に浮かんだ。 またあの店に行こうと思い、ゲストハウスのお兄さんにそのお店までの行き方を訪ねる。 「あの店はもう閉めちゃったみたい。これか

アジア日記#05【あの街へ、再び。】

5月18日 バンコクを背に、チェンマイへ。 1年ぶりだなぁ、チェンマイ。 去年のちょうど今頃、知り合いの勧めもあり、なんとなくこの街を訪れた。 "何もしない旅" そう決めていたわたしがしたこと。 カフェで読書。それぐらいだったなぁ。 すごく優雅な時間だった。 やっぱりね、旅をしてると 「せっかく海外にいるんだから!」って誰に言われたでもないのに、勝手に自分を焦らせて無理に観光しようとしてしまう。 海外にいても何もしない自分に100点満点をあげる為に、"何

アジア日記#04 【全ての答えはわたしの中に。こころが喜ぶ方へ。】

バンコク3日目。 当初、3日間だった宿の予定をキャンセルし、2日間に変更した。 キャンセルをしたときに、ぱーっと曇り空が晴れ、澄み渡る青空が現れたような爽快感を感じた。 暗い鉄格子の檻に閉じ込められていた鳥が自由に大空を羽ばたく、とでも言うのだろうか。 心がすごく喜んでいた。 バックパックを担いで宿にたどり着いてすぐに「あ、ここに3日間もいるのかぁ。」って心が言ってたのを覚えてる。 この感覚は一年前にベトナムのハノイで経験した、あれに似ている。 旅

アジア日記#03 【 底の見えない孤独さえも楽しんでしまおう。だって、旅だもん。 】

バンコク2日目。 ホテルを後にしたわたしは、宿に着いた。 なんだろう。 入った瞬間、 「何かが違う。」そう感じた。 わたしは土地や場所、人が持つエネルギーに少し敏感。第六感がほんの少しだけ鋭い、そう言えるかもしれない。 ゲストハウスの人はすごく丁寧だし、宿泊者も自由にくつろいでて、落ち着いた空間であるのは確か。 だけど、何かが合わない。なんだろう。 日本人のお友達を作りたくてこの宿にしたのに、なんでだろう。 自らから話しかけ

アジア日記#02 【このバスは、わたしをどこへ連れて行ってくれるのだろう。】

気持ちの良い朝。バンコク2日目。 ホテルのチェックアウト時間ギリギリまで部屋でリラックスしていた。 バンコクで宿に2400円も出すのはちょっと惜しい気もした。 でも、空港泊ではなく、ホテルを選んだわたしは正しかった。 寝心地の良いクイーンサイズのベッドを独り占め。疲れが取れ、体力が大分回復した。 「無理して空港で寝るよりも、翌日の体のことを考えてホテルに泊まるのがいいのかもしれないなぁ。」 なーんて、次の旅でも贅沢をしたい自分を全力で肯定する。 ホテル

アジア日記#01 【 最前線でぐるぐる、と。感情のジェットコースター】

6月10日、月曜日。 ヴィエンチャンのお気に入りのカフェにて。 窓際の席に座り、窓の外を眺める。 時が経つのは早いなぁ、なんて。ぼーっと考えたり。 冒頭でも書いてるけど、現在、わたしはヴィエンチャンにます。 ラオスの首都です。 バンコクをスタートに、 チェンマイ(タイ)→パーイ(タイ)→チェンマイ(タイ)→ルアンパバーン(ラオス)→バンビエン(ラオス)→ヴィエンチャン っと、ふらっと旅をしてきました。 5月15日から始めた、東南アジア1ヶ月の旅。その旅も終盤