私とメイクの話③
37歳になった頃。
心にずどんと雷が落ちる出来事があった。
美容関係の仕事をしている知人に相談をした。
服装もメイクもおしゃれになりたい、みたいな内容だったと思う。
そしたらその人は言った。
「努力してませんよね?」
「みんな、可愛くなりたくて必死に努力してるんですよ。」って
・・・
毎日お化粧もしてるし時々ファッション誌も買うしと思った。
服もメイクもそんなに買えないけど、子育てもしていて好きに使えるお金も多くないから仕方ないじゃん、とも。
それが透けて見えたのか
「そこそこの素材があってあぐらをかいていますよね?」
「努力が足りてないんですよ」
って。
苛立ちや悲しさがあった。
私だって、と否定したい気持ちにもなったけど言い返せなかった。
まずは何からしたらいいかと相談すると(こういうめげてないところがある)
美容雑誌を買うとか・・・と言われたのですぐに買った。
美容雑誌は、メイクが好きな人が楽しい気持ちで買うものだと思ってた。
でも自分を磨くための教科書だと思って読んでみた。(真面目)
多くの悩みとそれらを解消するための工夫と、こんな素敵な未来があるんだよという見本が載っていた。
「悩み」「コンプレックス」「解決したい」「努力」「壁にぶつかる」「工夫」「あきらめない」「次こそを信じる」
勇気と感動を与える少年まんがみたい。
高いものを継続して買うことはできないから、おすすめアイテムを端まで読み込んで比較的安価で買えるものを探した。
使用感も違いも初めはよくわからないので
「これが艶が出るということか」
「サラサラの質感とはこういうことか」
と雑誌の表現をそのまま飲み込んだ。
とにかく、自分から取りに行く意識に変えた。
そうすると新しい目線が生まれた。
その頃、スチールや動画の撮影現場に行く仕事をしていたので女性を見る機会が多かった。
控室で何度も鏡を見る人、お化粧品をたくさん持ち込む人、朝から1時間以上かけて自前のヘアメイクを仕込む人。
「努力してるんだ」
と気づいた。実際そうだった。
結局私は何が言いたかったんだっけ。
うまくまとまらないけど、このまま出すことにします。
(いつかもう少し頭が整理できたら編集します)