みんなで作るプレミアリーグ通信簿 〜リバプール編〜
はじめに
お世話になっております。Dan. (小津 那)です。
『みんなで作るプレミア通信簿』
今回は19-20シーズンのプレミアリーグ覇者、
リバプール編。
シーズンで主要選手または出場機会が多かった選手を、各ライター(4人)でA~Dの段階で評価をつけております。また、その中でも良くも悪くも特に印象に残った選手には別にMVP、GREAT、GOOD、BAD、WORSTの評価を、またA以上の働きぶりを見せた選手にはSをつけました。
プレミアリーグ初制覇となったチームの選手達を、ファンはどう見たのか…
では見ていきましょう!
GK
アリソン・ベッカー
評価:S | GREAT |
2018年、当時のゴールキーパーとしての歴代最高額の移籍金で加入すると、リーグ最多の21クリーンシートを達成し、ゴールデングローブ賞を獲得。ファン・ダイクと共に課題であった守備の改善に大きく貢献した。
今季もリヴァプールのゴールを守るのは彼であろうと思っていた。が、残念ながら開幕戦での怪我で長期の離脱。しばらくの間アドリアンに守護神の座を明け渡すことになった。しかし10/21のマンチェスターユナイテッド戦で復帰すると、世界最高クラスのパフォーマンスを見せつける。1/20のマンチェスターユナイテッド戦では試合終了間際にロングフィードでサラーにアシストパスを通すなど、そのパントキック含め足元の高さもゴールキーパーとは思えないレベルである。シーズン中断前の20試合終了時点(プレミアリーグ・最終的には29試合)では、リーグトップのセーブ率80.36%という驚異的な記録も残している。また29試合と少ない試合数ながら13クリーンシートを達成。リヴァプール30年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。来季の活躍にも大きく期待したい。
( HIRAWATA )
アドリアン
評価:C
リーグ前半はアリソン負傷ということもありスタメンでゴールマウスを守ってくれていました。ミスは時折あり、攻撃陣に助けられた事もあったような記憶があり。
CLノックアウトラウンド2ndレグの延長戦の1失点目のクリア?パス?ミスのシーンが今もまだ頭によぎります。
同じようなことをリーグ戦2節のサウサンプトン戦でもやらかしています。
過去の経験から学べていない...??
アリソンも入団当初はボールキープミスって失点につながるシーンは何回かありましたが最近では改善されていますね。
過去の失敗から学び、改善する事が出来ればアリソンとのスタメン争い激化しそう。
どこかの誰かが「キーパーは良いプレーはすぐ忘れられ、悪いプレーが歴史に残る」というような事を言っていたことを思い出しました。
確かにアリソン負傷中はリーグ戦クリーンシートが少なかったとはいえ、時折良いプレーも垣間見えましたが、バッドプレーばかり記憶に残ってます。
キーパーばかりを責めるわけにはいきませんが今僕の中でのアドリアンの評価は高いとは言えません。アドリアンファンの皆様すみません。
僕の中でリバプールのゴールキーパーは良い意味でも悪い意味でも印象に残りやすい。(まぁリバプール以外あまり見ないのでそりゃそうですが)
デュデクのグロベラー真似や、レイナのビーチボール事件(これは別にレイナ悪くない)や、ミニョレから「ミニョった」っという言葉が生まれ、カリウスの2年前のCL決勝でのあれ等々。。
アドリアンには良い意味で印象に残って欲しいです。
評価関係ないけどアドリアンの笑顔好きです(笑)
( kouki )
ヴィルジル・ファン・ダイク
評価:S | GREAT |
193㎝、93㎏の巨躯を生かした圧倒的なフィジカル、そして空中戦の高さに瞬発力、判断力を併せ持ち、右足からは正確無比なフィードも送れる最高のセンターバック。
今季プレミアリーグでは38試合全試合にフル出場。優勝チームのフィールドプレイヤーとして全試合フル出場は史上5人目の快挙であり、クロップがいかにこのオランダ人ディフェンダーを信頼しているかがよく分かる。さて、ディフェンダーの貢献というのはなかなかデータには表れないものだが、実はファン・ダイクの加入によって明らかにリヴァプールの失点数は減っている。ファンダイク加入前の3年(16-17以前)ではプレミアリーグでは平均46失点。それがファン・ダイク加入後の2年(17-18除く)では18-19シーズンで22失点、今季は33失点と、激減している。この数字が全てファン・ダイクによるものではないことはもちろんだが、ファン・ダイク加入が大きく影響していることは間違いない事実といえる。さらに、先に述べたロングフィードや、コーナーキックをはじめとした高さを生かした攻撃参加もあり、チームに欠かせない存在となっている。
( HIRAWATA )
ジョー・ゴメス
評価:A
彼まだ23歳なんですよね?
アレキサンダー=アーノルド、ゴメス、ネコ、カーティス、エリオット等々。リヴァプールの未来は明るい!他のチームに移籍しないで成長してってほしいものですね。(試合に出れるチームにレンタル移籍ならまあありですね。)
その中でもアーノルドとジョーゴメスはもうトップチームのスタメンに定着しているので頼むからほかのチームに移籍しないでほしい(笑)
2015年にヒザの前十字じん帯断裂という重症から復帰し、今ではスタメンに定着していて、気が付いたらマティプよりゴメスの方が安定している気がします。シーズンにもよりますがマティプはちょい怪我がちだし、ロブレンは世界最高だし、ファビーニョにはMFで活躍してほしいので
ゴメスに負担がかかってまた怪我しなければいいのですが。。。
噂ではCBを獲得するとかしないとかありますね。
もしその噂が本当ならそれまでにプレシーズンで存在感を十分に発揮して来季のスタメンに向けてアピールしてほしいですね!
( kouki )
デヤン・ロヴレン
評価:C | BAD |
リーグ戦初黒星を献上したワトフォード戦での露骨な狙われ方は世界一のクラブのCBとしてあってはいけない。
息子にスライディングタックルをかましたホームビデオが話題になるのもいいが、プレーでも世間を驚かせて欲しい。
プレッシャーの少ない場面では両足で高精度のロングボールを供給する場面もあるが、展開がスピーディで主導権を握る場面の多いリバプールよりは噂の上がっているローマのように、比較的スローで空中線という強みが生きるチームに移籍するほうがユナイテッドから移って活躍しているスモーリングのようにキャリアを上向きにできるかもしれない。
( まる )
ジョエル・マティプ
評価:C
KOPからサイコパス呼ばわりされているカメルーン人CB。今季の序盤はゴメスとのファンダイクの相棒争いに勝利し、スタートダッシュに貢献するも、第7節のシェフィールド戦後に右膝を負傷。その後、1月のFA杯シュールズベリー戦で復帰を果たすが、コロナ休息後の開幕戦でまたも負傷。そしてそのままシーズンが終了してしまった。
武器としては、主に長いリーチを生かした守備と推進力あるドライブとそこから放たれる楔のパスやフィードが挙げられるだろう。また、空中戦や対人、カバーリングでもあまり弱さを見せないため、目立った弱点がないと言える。また、彼はファンダイクの後方のスペースのカバーという武器を完全に理解しており、彼は前に出て素早く起点を潰すというプレーを今季何度も見せてくれた。
評価としては怪我に泣かされた1年だったといえる。だが、出た試合では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたため、来季は少しでも多く試合に出場して欲しいと思う。
(マティプ好きな方は @NoContextJMatip というアカウントのフォローもどうぞ)
( 匿名 )
トレント・アレキサンダー=アーノルド
評価:A | GREAT |
昨シーズン12アシストを記録し、ギネスブックに登録された彼の魔法の右足は今シーズン28試合の出場で既に同じアシスト数を記録している。
本人が意識しているのか以前よりミドルシュートが増えている。今でも十分スーパーだが得点数も増えればチームの成績次第ではバロンドールの最終候補入りも今後見えてくる。
個人的にはユース時代プレーしていた中盤へのコンバートはやめたほうがいいと思っている。かつてバルセロナにいたダニ・アウベスみたくサイドバックとしては規格外の攻撃性能は今後もタッチライン際で活かすべきだ。
( まる )
アンドリュー・ロバートソン
評価:A | GREAT |
「メッシプレミアに来ちゃイヤ」と珍しく弱気なスコットランド代表のキャプテンは今年も出ずっぱりのシーズンだった。
当たり前のようにアシストも2桁に乗せ12。
同じくルーティーンの如く13アシストの相棒アーノルドは点も取り出した。
インナーラップから前線への飛び出しやシュート意識はもともとあるだけに来シーズンは5ゴールを目標にさらなる進化に期待したい。
さらに来シーズンは「ツィミカス加入によるポジション争い」「4-2-3-1南野左サイド起用によるコンビ結成機会」という2大イベントが待っている。
これから油が乗ってくる27歳を迎えるシーズンにはちょうどいい刺激かもしれない。
( まる )
ネコ・ウィリアムズ
評価 : B
突如現れたリヴァプールユース発のウェールズ産超特急。彼のサイドをガンガン攻め上がる姿勢はクロップやKOPの多くを魅了し、リーグ後半戦では多くの公式戦に絡んだ。
プレースタイルではかなり攻撃的なサイドバックの部類に入る。オーバーラップよりも中に入り込むインナーラップを得意とし、決定機に積極的に絡む。クロスの精度もアーノルドに引けを取らない。しかしまだ荒削りな分、守備の連携や1体1の対応が軽かったり、コミュニティシールドのアーセナル戦では、気合が入りすぎて空回りして散々な結果だった。まだまだ伸びしろのある選手である。
先日、ネコはウェールズ代表に初選出され、出場した試合でもATに決勝ゴールを奪うという活躍を見せてくれた。コンディション面は確実に良く、本人も自分のプレーに自信を持っているだろう。今季のリヴァプールのアーノルドとネコのRSB争いに目が離せない。
( 匿名 )
MF
ジョルジニオ・ワイナルドゥム
評価:A | GREAT |
9/11、現地時間9時頃のスカイスポーツのニュースでクロップとワイナルドゥムが会談し、互いに残留を望んでいる考えを共有しポジティブな話ができたことを報じている。
基本的にリバプールのフロントを100%信頼しているので結果放出になったら納得するが、チアゴや控えセンターバックのための資金獲得と年齢が放出の主な理由だとすると換金対象はオリギやウィルソンなどもいるし、メディカルなどアカデミック分野の発達が著しい欧州クラブにおいて29歳という年齢は放出の理由にはならないというのが個人的な意見。
ヘンダーソンも同じような年齢で大きくプレーを向上させた。
加えて来シーズンこそジニ・ワイナルドゥムにはいてもらわなければ困る理由がある。
それは中盤の高齢化とトップ下だ。
先程と矛盾するようだがプレー面の向上はアラサーでも十分見込めるが、怪我・勤続疲労のリスクは当然ある。
ましてやヘンダーソンは2015年以降かかとに持病を抱えていていつ再発するかわからないため休みを与える場面がでる。
ケイタもコロナ中断明け活躍し、来シーズン特に期待がかかるが彼も負障癖がある。
なんだかんだリバプールの中盤は枚数はいるが不確定要素が少なくない。チアゴの噂も理解できる。でもチアゴも怪我多い・・・
ヘンドと同い年のワイナルドゥムだが彼はタフでフル稼働できる。
昨シーズンは全38試合のうち37試合(先発35、途中出場2)に出場でチームのMFではダントツの数字だ。
トップ下についてはプレシーズンで試運転中の4-2-3-1のトップ下は彼のオランダ代表でのポジションだ。ファーストチョイスはフィルミーノだが、2番手そしてハイプレスの強度を高めるためにサラーを外しフィルミーノが1トップに入るときは彼が1番手になる可能性もある。(ミナミーノも頑張れ)個人的には断言したい。この男を放出するとクラブは間違いなく後悔する。
(まる)
ファビーニョ
評価:A
さて、ファビーニョですが今季ではなく昨季のCL決勝T1回戦1stレグ(バイエルン戦)にて
「ファンダイク不在の中誰がマチップとCBやるんだろう?」と思っていたらまさかのファビーニョで、レバンドフスキを抑えるどころかチームとしてもバイエルン相手に被枠内シュートを0本に抑えるという偉業を達成させてましたね。
この試合で「ファビーニョCBいけるやん!」って思いました。今季はCBではなく本職のアンカーでめちゃめちゃいい仕事してましたね。
しかし入団から今に至るまで順風満帆ではなく、チームにフィットするのに時間がかかってた記憶があります。徐々にチームにフィットしてきて今ではチームにとっては必要不可欠な存在ですね!
ボール散らせる!守備サボらずする!CBもできちゃう!これでサイドバックやトップ下出来るようになれば第2のミルナーになれそう(笑)
11月ごろに怪我をして戦線離脱さえしていなければ今季MVP投票はファビーニョに入れてたかもしれません。とはいえ、今期スタメンで出ている選手達は皆出来すぎなくらいいい働きしてくれてますね。来期は怪我せず1シーズン通して活躍してくれることを願ってます。
( kouki )
ナビ・ケイタ
評価:B
正確なパスや、細かなドリブル、豊富な運動量など多彩な魅力を持つギニア人ミッドフィールダー。レジェンド、スティーブン・ジェラードの背番号「8」を引き継いでいる。今季はリーグ戦18試合出場(先発9試合)ながら、要所要所で印象に残る活躍を見せる。その一つがアンフィールドでトロフィーを掲げた7/23のチェルシー戦。23分に見事な攻守の切り替えからのボール奪取を見せると、そのままゴールに叩き込んだ。彼の良いところが前面に出たプレーであった。他にもFIFAクラブワールドカップの準決勝モンテレイ戦や、UEFAチャンピオンズリーググループステージ第6節のRBザルツブルク戦など重要な場面でゴールを決めた。今季はヘンダーソン、ファービニョ、ワイナルデムといったメンバーの中での争いがあり、ここに南野やカーティス・ジョーンズ、あるいはまだ決まっていないがチアゴ・アルカンタラなどの加入があるとさらに激しい争いが起こると予想できる。しかしケイタには彼らと対等にわたりあえるだけの力がある。20-21シーズンでの活躍も大いに期待できると確信している。
( HIRAWATA )
ジョーダン・ヘンダーソン
評価:S | MVP |
当時の監督からトレード話を持ちかけられ半ば戦力外通告を言い渡され、不治の病にも苦しんだ選手が唯一無二のレジェンドからキャプテンを引き継ぎCL制覇プレミア制覇して個人賞を獲得・・こんな波乱万丈なキャリアを歩んだ選手はプロサッカー史上いるのだろうか。
この先彼に求めるのは引退までリバプールに在籍してもらうこと。
元キャプテンほど正直スター性はないので、アメリカや中東からオファーが届いて余生を楽しむこともないと思う。
4-2-3-1採用では中盤3枚から2枚になるので休みを取る機会も増えるかもしれない。
本当にこの先もさらなる進化が期待できるこのクラブで長くキャリアを歩んでほしいと心から願う。
( まる )
アダム・ララーナ
評価:B
1シーズンだけでいい。彼に健康な体を与えてほしかった。
負傷に苦しみ、出場機会も後半はほとんどなかったリバプールでの6年間だったが、悪い話は1つも聞かなかった。美しい契約満了だった。
16-17はもはやララーナのチームといっても過言ではなかった。31試合に8ゴール。ターンなどの身のこなしに優れた創造性強みに持ちながら1試合に13km走ることもある超人的なスタミナとチームへの献身性を存分に発揮し大黒柱としてチームを引っ張っていた。
ブライトンのメディカルには頑張ってほしい。他クラブでもいいから1シーズンスタメンでている14番を見たい。
プレー面ではC評価(15試合1得点)だがこれまでの貢献に敬意を評しBに。
( まる )
ジェームズ・ミルナー
評価:B | GOOD |
第3キーパーのロナーガンを除けばチーム最年長の34歳のPK担当・ツイッターおじさん。
昨年2022年までの契約延長を発表した。さすがにこれで退団となるだろうが、最終年までしっかり戦力になるはず。チームで唯一のプレミアリーグ優勝経験者として精神的支柱の役割も期待したい。
3月7日のボーンマス戦ではライアン・フレイザーのループシュートをゴールラインぎりぎりでクリアするというスーパープレーも披露。
左サイドバックもできるため、クロップはミルナーがいるからロバートソンの控えをとらないのだろうが、さすがに獲ってくれませんかね・・・
※後日ツィミカスが新加入
( まる )
カーティス・ジョーンズ
評価 : B | GOOD |
NEXTジェラードと呼ばれ続けた彼がようやく、今季トップチームでチャンスを掴んだ。
FA杯で2試合連続ゴールを挙げ、その勢いのままリーグ戦でも初ゴールを記録。そしてシーズン終了後には長期契約延長を勝ち取った。
武器としては、チームでもトップを争う足元の技術の高さとベテランのような落ち着きが目立つ。更にプレス耐性が高く、ドリブルの進行方向がブレない、ショートパスの質もかなり高いと、19歳とは思えない長所の数である。そして、彼がKOPを完全に魅了した試合がFA杯のエヴァートン戦である。ユース選手やベンチメンバーを積極的に起用したゲームだったため、押し込まれる厳しい展開に。そんな中、背番号48が試合の流れを変える。71分、オリギの落としを受けたカーティスは右足を一閃。そのまま相手GKピックフォードを嘲笑うかのようにゴールに吸い込まれた。先日、そのゴールがFA杯ゴール・オブ・ザ・シーズンに選出された。
カーティスは20-21シーズンから背番号を48番から17番に変更。さらに、同ポジションのララーナが退団したがその後釜の選手を獲らないため、かなり出場機会が増えると思われる。リヴァプール若手一番星、カーティス・ジョーンズに期待である。
( 匿名 )
シェルダン・シャキリ
評価:C
我らが誇るスーパートリデンテを支えるジョーカー的存在…のはずだった人。昨季は3トップのローテ要員として出た試合で活躍し、KOPの心を鷲掴みに。しかし、今季はまさかの怪我続きでリーグ戦は2試合先発含めて7試合出場のみ。これといった活躍はマージサイドダービー以外なく、来季の放出候補に挙がってしまっている。今季に関しては、全くと言っていいほどクロップの信頼を勝ち取ることは出来なかった。
基本は右のワイドにポジションを取り、CFの開けたスペースに小さな身体で飛び込んでいく。左足のキックの質がとても高く、クロスやセットプレーでも勝負できる選手である。
評価に関しては、悲しいがこの評価が妥当だろう。そして、彼の去就に関してだが、僕は断固残留派である。今季、ハリーウィルソンという右ウイングでレフティー(シャキリとダダ被り)の選手がレンタル先のボーンマスでプチブレイクしたため、KOPの中では"シャキリ放出派"と"ウィルソン放出派"で多少割れている(と勝手に思っている)。
僕の意見としては、ウィルソンが若くてシャキリと同等かそれ以上の左足を持っていることは間違いないが、シャキリに比べて経験がないことはもちろん、スペースへの侵入の仕方やトランジションなどの部分で劣っていることを含めると、正直まだここでやれるだけのクオリティがないと感じる。そこでもう1年ウィルソンを待って、シャキリをスカッドに残すというのが僕は1番だと考える。
僕は来季もレッズのユニフォームを着て、"腕を組んでドヤ顔するシャキリ"を見たいと心から思う。
( 匿名 )
オックスレイド=チェンバレン
評価:B
大怪我を乗り越えたマルチプレイヤー。昨季を怪我で棒に振った彼は、シーズン後半に向けてトップフォームに近いものに仕上げ、強烈なミドルや"運ぶ"ドリブルを武器に積極的に試合に絡み、攻撃陣を牽引した。
彼のポジションの適正の幅にはリヴァプールはとても助かっており、IHとして出場した試合はインナーラップを積極的に行い得点に絡み、WG器用の際は与えられたスペースに飛び込むなど、どのポジションでも的確にこなしてくれるため、前線の補強の噂があまり出ないのもこの人のせいかもしれない(笑)
今季は引いてくる相手が多く、ビルドアップのタスクを請け負う試合も多かったが、何一つ不自由なくやってのけた。これは今季の彼の成長だろう。
評価としては素晴らしい活躍は多かったものの、シーズン序盤は調子の波が激しかったり、ボールロストが多かったりとあまり良くなかった印象。個人的ファンの意見だが、17-18に比べてミドルを打つシーンが少し少なくなったという印象も受ける。完全復活に近い彼は来季、私たちにどのようなプレーを見せてくれるのか。注目である。
( 匿名 )
FW
ディボック・オリギ
評価:B
18-19シーズンにリヴァプールに復帰。するとマージーサイドダービーで決勝点を決め、アンフィールドの奇跡で2得点、チャンピオンズリーグ決勝でもダメ押しの2点目を決め、その地位を確立。途中出場が主ではあるがコンスタントに出場する機会を得た。リーグ戦は開幕戦のノリッジ戦で過密日程だったマネに変わりスターティングイレブンに名を連ねると、しっかりとゴールも決め最高のスタートを切った。その後も得点に恵まれないながらも出場を続け、マージーサイドダービーや、最終節でもゴールを奪いシーズンで4得点。最終的には28試合に出場、昨季の12試合を大きく超えた。振り返ると、今季のオリギはフィルミーノに代わって出場する機会が多かったが、プレースタイルがマネやサラーと被ってしまうシーンもあった。しかしながらここに、フィルミーノに近い役割が果たせる南野が加入することによって、オリギにとっては良い結果となるのではないかと予想している。20-21シーズンもこのスーパーサブの活躍には大きな期待が寄せられる。
( HIRAWATA )
南野拓実
評価 : C
2019年12月19日。とある日本人選手が世界一のフットボールクラブに加入する。
きっかけはCLグループステージ第2戦リヴァプール対ザルツブルク。その日、彼は強烈なダイレクトボレーをネットに叩き込み、試合後リヴァプールの選手やフロント陣が獲得を熱望し、移籍が実現。加入当初は南野がメルウッドでファビーニョやシャキリと話していることにとてつもない違和感を感じた(笑)
昨季のリーグ戦に関しては出番が少なく冬加入だったこともあり、あまりフィットしないままリーグ戦を終えたが、着実に良くはなってきている。ここは、今後への期待を込めて"C"という評価を彼につけようと思う。
そして、リーグ開幕前のココ最近ではコミュニティシールドのアーセナル戦で1G、親善試合のブラックプール戦では1G1Aと好調をアピール。クロップも「彼は完全に変わった。」と評価しており、開幕戦スタメン入りも夢では無いと思われる。日本の若きSAMURAIがイングランドの地でどれほど刀を振るってくれるのか。目が離せない。
( 匿名 )
ロベルト・フィルミーノ
評価:A | GREAT |
彼がいなくなったらこのチームはどうなってしまうのだろうか。
見た目・ゴールパフォーマンスからは想像がつかない、ピッチ全体を見て攻守において最善な判断ができる現時点で最もクレバーなアタッカーである。攻撃においては中央に侵入してくるサラーとマネにスペースを与えるためにあえてゴールに向かって走るのをやめたり、中盤に降りて数的優位を作り出す。
守備においてはアンカーへのパスコースを切りながらの前線でのプレス、カウンターを受けた時・ワイナルドゥムやミルナーなどのインサイドハーフが前線に飛び出した際に空いたスペースをうめる動きを当たり前のようにこなす。もともと中盤が3枚で1人でも飛び出したときは広大なスペースを2人でカバーするというカンテもびっくりみたいな状況が生まれる。
それをセンターフォワードがやってくれるということは、ディフェンスラインのバランスを崩す必要がなくなるという副次的効果もうまれチームにとっては本当に助かる。
クロップがどうフィルミーノの退団をカバーするのか逆に見てみたい気もする。
( まる )
サディオ・マネ
評価:S | GREAT |
昨シーズンはサラー、オーバメヤンと共に22得点で得点王を獲得し、アフリカネーションズ杯でもセネガルを準優勝に導くなど充実していた18-19シーズン。ワールドカップ日本戦での活躍を覚えている人も多いかもしれない。過密日程ではあったものの、客観的に見ればいい流れで19-20シーズンに臨んでいるように見えた。そして、実際リヴァプールが誇るフロントスリーの一角として申し分ない活躍を見せ、今季は昨季には及ばないもの35試合で18ゴールを決め、リーグ優勝に大きく貢献した。そのスピードを生かした裏抜けからの得点はリヴァプールの大きな武器であったし、サラー、フィルミーノとのコンビネーション含めて得点の形を常に見せ続けた。また、リヴァプールの特徴である前からの守備においても大きな役割を果たしている。やはりその速さを生かしたプレッシングや、リーチを生かしたボールの刈り取り、そして奪ってからのショートカウンターなど相手に攻撃をさせず、ボールを持たれていても攻撃し続けるというフットボールを体現して見せた。まさにリヴァプールにとって欠かせない選手となっている。
( HIRAWATA )
モハメド・サラー
評価:S | GREAT |
昨シーズンは、マネ、オーバメヤンと共に22得点で得点王を獲得。19-20シーズンも右のウイングフォワードとしてリヴァプールのフロントスリーの一角を担い、バーディに4得点及ばなかったものの19得点を獲得しリヴァプールの11番として存在感を見せつけたが、その裏にはやはりマネ、フィルミーノの存在がある。お互いのやりたいことを理解したうえで、それを実行するために最高の選択をし、それを高いレベルで行えるメンバーが並んでいるからこそ力を発揮できている。一方でサラーには個人技で打開するという選択肢がある。今季も背負った時の強さや、圧倒的なスピードを生かした場面は多くみられた。例えばマンチェスターユナイテッド戦の後半アディショナルタイムに決めたゴールなどだそうが、時にそういったプレーが行き過ぎ、独善的だといわれる場面も少なからずあった。しかしながら、クラブワールドカップ準決勝モンテレイ戦のような周りを生かしたプレーもでき、非常に得点感覚に優れたプレーヤーである。
( HIRAWATA )
BOSS
ユルゲン・クロップ
評価:S
夏の補強はセップ・ファン・デン・ベルフのみだったが、チームをさらにアップグレードし、数々のプレミアリーグの記録を打ち立てた。
かつては選手交代が遅かったがそれもなくなり、これ以上要求するのは酷かもしれないが、アーノルド以来のユース出身選手のトップチーム定着、南野の育成をお願い致します!!
( まる )
おわりに
いかがだったでしょうか?
それぞれのライターの色が様々に出た選手評価だったと思います!
これらの意見を踏まえて、KOPの皆さんで盛り上がっていただけると幸いです。
そしていよいよ、本日新シーズンの開幕戦です。
リバプールはチャンピオンとしてシーズンをチーム、監督、選手達一同が新たなシーズンを迎えるわけですが、誰一人としてプレミアリーグ初栄冠の余韻に浸り、満足していることはないでしょう。「ディフェンディング」チャンピオンとしてではなく、新たな栄光を手にするために「アタッキング」をしてゆくと、クロップも言っていました。
史上最強とまで言われているチームが、ここから新たな進化を遂げていくのか、それともピークとなってしまうのか。今からワクワクが止まりません。
最後になりますが、
今回この新型コロナウイルスによる状況下、1人でも多くのプレミアファンに楽しんで貰いたく、
『みんなで作るプレミア通信簿』
と題し、各クラブのファンがそれぞれの応援するクラブの選手を主要選手または出場機会が多かった選手を通信簿を作る企画を発案させて頂きました。
4月末に動き出して、本日最終回を迎えました。は協力して下さった沢山のライター様、企画のアイデアを拝借させて下さったHikota様、今回のnoteのサムネイル画像を作って下さったミニマル様に改めて、心からの感謝を申し上げます。
自分の思った以上の反響があり嬉しかった反面、企画をしていく上で様々な課題も見受けられました。発案者としては今後もこの繋がりを大事にして、また新たな企画が出来ればと思っておりますので、課題点はそちらに繋いでいければという所存です。今後とも何卒宜しくお願い致します。
では皆様、
20-21シーズンも素敵なプレミアライフを!!
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1人でも多くの方に楽しんで頂けていれば、
非常に嬉しいです!
感想やご意見等ありましたら、
是非お気軽にコメント欄やTwitterでのシェア、
お待ちしております!
僕の昼食がちょっとだけ華やかになります