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《 デジタル・ネイティブ 》

皆さん、GMしてますか。
外国人の経営者に向かって、酒の飲み過ぎでろれつが回らないまま日本語でまくしたてるところから 1 月がスタートしました。
僕の周囲には経営者が沢山いますが、皆さんは、世界中にどれだけ経営者がいるか知ってますか。僕は知りません。

今日は「デジタル・ネイティブ」である若者について書きます。
最初、道具屋筋にあるデジタルサイネージ屋のことを書こうと思ったんですが、特に書きたいこともないので、記事内容を方針転換しました。

インターネットが普及しだした頃、毎日寝る間を惜しんでどこの誰かもわからん奴と、コミュニケーションすることにゾクゾクしていました。どうでもいい話しですが、たまに、何かわからんまま勃起したりもしました。

太陽が昇って、沈んだら「それが一日」という概念からやっと開放されて、「こっちは夜でも、あっちは昼。昼の方で遊ぼう」という地球が丸いことへの、ありがた味を一心に享受してた、欲望まみれの199X年。

今の若者は、それを知りません。生まれたときから、インターネットを始めとする横文字のものに囲まれており、彼らから見ると僕なんかはストーブを知らず、自然発火をありがたがっている原始人かも知れません。

そんな彼らのことを「デジタル・ネイティブ」と言います。

生年のどこからどこまでを線引きして、この呼称が使われるのか厳密な決まりはないので、あくまでイメージとして使われる言葉という、ざっくりした捉え方で良いでしょう。

僕は仕事がら、大学・専門学校の先生たちと会うことも多いのですが、よく耳にするのが「SNSやゲーム、マッチングアプリのノウハウは良く知ってるのに、それをビジネスに応用できない、屁のツッパリみたいなヤツが増えてきてる」ということです。

屁のツッパリみたいなヤツ。

僕は、その話しを聞いて率直に「A-HA」と異国人のように相槌を打ちます。IoT によって便利になったのは、ただの時代の流れです。僕がこのデジタル・ネイティブの人たちに求めるのは、時代に上手く乗ることではなく、流れよりも早く泳ぐか、その流れの先に何があるのかを読むか、産卵するサケのように流れとは逆に力強く泳ぐくらいの存在感です。それができるスキルがあるのがデジタル・ネイティブたちです。

時代に上手く乗ろうとするのは、僕より上の世代の課題であって、デジタル・ネイティブがすることではありません。時代の寵児として生を受けた、若い人たちがしっかりと発想と目的を持って、これからの日本を支えてくれないと、どうしようもない国になってしまいます。

僕なんかはメールセックスの世代です。今のマッチングアプリのように相手の情報に信頼感などありませんでした。ホントに相手が女なのかどうかもわからない、いやいや、人間かどうかすらもわからない相手と、メールセックスしてた世代です。

メ―ルでもチャットでも、1 通に込める情感、行間からシチュエーションをクリエイトしていく力(パワー)は、ツールが不完全で不自由だったからこそ、僕自身で足りない隙間を補うぞという爆発力のあるものだったと自負しています。そんな199X年。僕のGMの原初風景です。

今の僕の仕事も、その当時の爆発力を源泉として成立しているところが多分にあります。

兄弟・仲間で集まり「桃鉄」をして、ファミコンのコネクタのところから本物の紙幣が出てくればいいのになと空想していた、幼い頃。そこからパソコンに移行し、「世界中の人と繋がった!」と薄暗い自分の部屋からトンネルの先に光明が差してきた思春期。そして光の恩恵を社会にもっと浸透させようとサービス事業をしている「今」。それが僕の、デジタル・プリミティブたちのヒストリーです。

デジタル・ネイティブのスキルが欲しい。断言しますが、君たちの立場は僕らから見ればチートです。そう、チート。ヨシップ・ブロズ・チトー。

それなのに、諸君たちの存在は、なんと耐えきれない軽さなのだろうか。スマホがあるおかげで、四方八方いろんな企業から微々たるカネを搾取され、IT サービス企業がまるまると肥え太り、さも、自分たちはエッセンシャル・ビジネスでありんすという顔をして歩いている。

非常に勿体ない。

僕が年輪を重ねて、自分より若い人たちに「ITとはこう使うのだよ」と指南することになるのは、あまりにも悲しい。笑えるほど悲しい。なので、僕はそういった若い人からは、ガンガン搾取していこうと考えています。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのように若い人からカネを搾取して、そのカネを何か、そう、メキシコを救う以外で良いことに使います。

グッド・マネジメント・ザ・マシーンになります。

僕のような人間、僕のような会社からカネをむしり取られたくなければ、「今、自分がカネを払っているサービスを何とかタダにする方法」を考えてみてください。

その発想を持てたなら、一歩、前に進んだことになる。

また、会おう。

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