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東京生まれ、東京育ちコンプレックス。

いや〜友達とのnote運営、、
書く楽しみと読む楽しみ!想像以上…!

2人の書く文章が元々とても好きでお誘いしたので、ワクワクが止まりません。
どうも、よしおです。


今回は前回の自己紹介の補足を兼ねて、
"東京”についてのお話です。

タイトルにもあるように、
私は東京出身でして、
23区外、西の方で生まれ育ちました。

ここ何年か、日本全国いろんな都道府県出身の方々とたくさん関わるコミュニティに属していまして、、

Aさん「出身はどこなの?」
よしお「東京です。」

A「え!シティーガールなんだ!!」
よ「まあ、一応そうなんです〜。」

こんな会話を幾度かしました。

そう、そうなんです。
本当 "一応そうなんです”という感覚なんですよね。


電車かバスを30分ほど乗ればいわゆる都会と呼ばれる街に繰り出せますが、
生まれ育った町はひたすら住宅だらけ、駅前にチェーン店は一つもなく、
老舗喫茶店や個人経営の居酒屋、北口と南口に一つずつコンビニがあるくらい。

地元の駅に
"東京”と聞いて、多くの人がイメージする要素はほぼありません。

このブログを一緒にやっている、ちる・まろにーとは都立高校の吹奏楽部で出会ったのですが、
この高校の立地は私の地元よりもさらに西、
最寄駅は3つあるけど、どの駅からも自転車で10分・歩いたら30分ほどかかり、まわりには畑や川もある、これまたいわゆる"東京”は感じられないところにありました。


話は少し飛びまして大学卒業後、第1次フリーター期を謳歌していた頃、
友人とカラオケに行った際にとてもとても刺さるこんな歌詞の一曲がありました。

゛でもこの店のマスター言ってたよ
東京生まれが本当は田舎者だって ”


​「防波堤で見た景色」/BEGIN

これはBEGINの曲の一節なのですが、この時の刺さり方は
え!なんか田舎者呼ばわりされた!?
いや、でもなるほどね〜なんとかなくわかるようで…うん、でもわからないなあ〜

とこんな感じ。


また話はさらに飛びまして、一度目の緊急事態宣言下ではAmazon Prime Videoで配信されている、とあるドラマにはまったのですが…

「東京女子図鑑」

簡単にストーリーを説明します。
ファッション雑誌の「OL1週間コーデ特集」
そこに登場する都会で暮らすOLの生活に憧れ上京を夢見ている秋田県出身の少女(主演は水川あさみさん)が、
大学進学を機に上京し、卒業後はアパレル会社に入社します。
社会人になりたて、三軒茶屋での生活では温かく幸せな恋が待っていた。仕事もそれなりに順調。しかしそれでは満足できない。こんな幸せは秋田にも転がっている!
と、より高いレベルの幸せを求め、その後恵比寿、銀座、豊洲…と様々な東京の街を背景として仕事や恋愛に奮闘し、伴う暮らしに合わせ移り住んでいくお話。

いや~これが実にピンとこない。こんなハングリー精神旺盛に東京という町に対峙したことが私はないな、できないなと思うのでした。



また、最近ではピースの又吉さんの本を読みまして…

「東京百景」/ 又吉直樹

又吉さんが東京にでてきて、
住んだ街、よく行った公園や商店街など、
行く先々で起きた出来事、誰かと交わした会話、もしくはそこでイメージした創作の物語など…
芸人として懸命に生き抜いてきた又吉さんのフィルターを通して見た、東京という街が描かれた一冊です。

読めばその全てがドラマチックで特別な場所に感じられるから不思議だな〜すごいな〜と思う一方で、
私の目に東京の街はこんな風に見えてないなあと、これまた思うのでした。(これに関しては又吉さんと自分との感性の壁も問題だろうけど。)


"東京“ って…?

さて、こんな風に東京を東京らしく描いた作品や、歌詞ってすごくたくさんあると思うのですが、そのどれもこれもいまいち共感できない。

作品の中に出てくる東京は怖かったり、厳しかったり、冷たかったり、冷たいと思いきやあたたかかったりするけど、
私にとっての東京は生まれた街で、近くて慣れ親しんでいる街。

そりゃ満員電車は嫌いだし、電車はややこしい。都心にいけばお店の目まぐるしい入れ替わりの速さや人混みや、高くて洒落たビルに驚くこともある。
けど、それすらもやはり子どもの頃からそれなりに近くにあったもので…

まあだらだらと何が言いたいかって、
なんか、私は歳を重ねるごとに
東京を「東京」と感じられることに羨ましさや憧れを感じている、ということです。


学びたい大学、つきたい職業、叶えたい夢…そういうものを心に持って、

簡単には帰れない…そんな決意を持って東京に来ること。

疲れたらいつでも帰ってきていいんだよ、と故郷の誰かにかけてもらう言葉。たまに帰ったときに心に染みる景色や料理。


同郷の人にどこかで出会ったときに生まれる親近感。
(これ東京出身だとなかなか感じられない)

そのどれもが、東京で生まれ育った自分には得られなかったものなんだと、
前記のような作品を見るたびに思います。


それに加えて、私の生まれ育った街は別に東京らしい東京ではない!
シティガール!と言われて、そうなんです!と胸を張れるわけでもない!

だけど、東京で一旗あげるぞという気持ちも持てない!

え、なんか損してない!?

ってたまに思う、、という話でした。



でも、地方出身の人には地方出身の人なりの、いろんな街に住んでいて「ここ」っていうふるさとがない人にはその人なりの、また別の想いがあるんだろうな。

マスターが ゛東京生まれが本当は田舎者だ“ という理由。すべてはわからないけど、初めてあの曲を聴いた大学卒業したばかりの頃よりわかってきたような気がする、アラサーの冬、でした。


「防波堤から見た景色」は心に染みいるとてもいい曲だし、
「東京女子図鑑」は都会で暮らす女子がリアルに描かれていてとても興味深くおもしろいし、
「東京百景」は又吉さんをイメージできるからこそおもしろいし、短編集なのでちょこちょこっと読めちゃうので、
それぞれおうち時間のおともに、ぜひ。

なんだかんだ言いましたが、東京の西の方は今も昔も変わらず大好きです。

もう少しあたたかくなったら、
ちる・まろにーとそのほかの仲間たちと、昭和記念公園あたりでピクニックしてバトミントンなどしたい。

いかがでしょうか?


よしお

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