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ノルウェーの役所、やらかす!住民票間違いで学校手続きパニック

Hei, alle sammen! まいど、さっちゃんです。

突拍子もないタイトルで始まってますが、これはほんとにあった怖い話。こんなことあってええんかい!という事件が起きまして…もうこれは書いて笑いに変えてしまうしかない!!という気持ちで綴ります。

さて、ノルウェーに住む外国人(EU圏を除く)は、全員「ノルウェー語学校に通う義務または権利」があります。日本人もその対象。そして、学校にはビザを取得してから通えます。

晴れて2024年10月にビザを取得した私も、もちろん通わねばなりません。

—— 2025年2月末現在。まだ通えていません。

……なぜ通えていないのでしょうか!?

ビザ取得から学校開始手続きまで

ビザが下りると、住んでいる自治体からノルウェー語学校の案内が届きます。案内が来た後、指定日にクラス分けテストを受け、その後授業が始まります。

ビザが下りてから学校開始までの期間は1〜3ヶ月程度。私は昨年ビザが下り、その後年明けまで日本に帰省していました。ノルウェーもクリスマス休暇とかあるし、何より仕事がおっせえ…ので、学校案内は年明け頃になるだろうと気にせず過ごしていたんです。実際、日本にいたせいで、一時的に忘れていました。

そして年明けにノルウェーへ戻り、しばらく待ったが、案内が来ない。

自治体(アスケル市)へどうなっているか確認をしたところ、

職員:んー、あなたのデータベースにアクセスしてみたけど、ノルウェー語学校に通う対象かどうかが登録されていない。これじゃ手続きできないので身分証明書を持って一度オフィスに来てくれる?

えー、何それ。私めっちゃ対象やねんけど。なんか嫌な予感。

ここで言うデータベースは、NIR(Nasjonalt introduksjonsregister)というシステムのことで、ノルウェーに住む外国人の住民票の基本情報(氏名、住所、個人番号など)に加え、ノルウェー語教育などの受講状況が管理されています。ここに学校に通う義務・権利があるかどうかが記録されており、自治体はそれを参照できます。

いやーん、めちゃくちゃ大事なやつやん。

日本にはこれにぴったり当てはまるシステムはありませんが、ここでは「NIR=外国人の住民票」だと思ってください。

どうやら、そこで何か問題が起きているようです。

裏で起きていたことと犯人は…

職員:間違いなく移民局だわ。(呆れ顔)

自治体のオフィスに行き、滞在許可証を提示して、ノルウェー語学校の対象者であることを証明した。そして、職員から言われたこの一言。

私:ですよねーーーーーーー!!!!!!!!

移民局といえば、かつて私がビザを取得するために16ヵ月の激闘を繰り広げたところ。不可解な対応続きでメンタル疾患にもなりました、コノヤロウ。どのノルウェー人にこの話をしてもドン引きされ、一緒に怒ってイラついてくれます(笑)

私はこの役所に対して、あまり良いイメージを持っていません。持つわけないじゃないですか?対応遅い・ミス多い・融通利かないって、もう5つ星レビューつけとくわ。それがまたやらかしてくれたんです。

移民局が外国人の滞在許可を出すと、その情報がNIRへ登録されます。今回、その情報のうち、私の「ノルウェー語学校に行く義務・権利」が正しく反映されなかった可能性がある、といったミスです。真実は分かりませんが。職員もあいつって言ってるもん、そんなん絶対あいつやんね?あいつしかおらん。過去闘った私には分かる。

そして、その登録情報の誤りについて、今回は私の代わりに職員がかなり奮闘してくれたようで、私のNIRは訂正してもらえることになりました。

職員:あなたの登録情報の間違いについて指摘したら、向こうも間違いを認めていたわ。

いや、認めんのかーーーーい!
やっぱお前かーーーーい!!

人様の個人情報を間違えておいて、あっさりとこのザマである。

ビザにしても、学校にしても、なんかうまくいかない。他の人より後回しにされてる、というよりも忘れられてる感すらある…なんかあかんリストにでも載ってんの、私?!

なかなか受け入れてもらえなかった「外国人さっちゃん」でした。

ここで休憩に猫をどうぞ。
我が家の通りにいるどこかの飼い猫。足が冷たいからなのか人を見つけるとすぐに乗ってきます。降ろすと鳴きます。

これからの予定と意気込み

さてそんな、「国のデータで間違うとか草。行政公認のボケとかいらんねん!国家レベルで謝罪して?!!」と心の中ではブチギレ案件でしたが、我が自治体職員の見事な活躍によって、その後、無事にノルウェー語学校の手続きを終えることができました。(アスケル市大好き!)

しかし、いろいろとやりあっている間にタイミングを逃したようで、次の学校のターム開始が5月からとのこと。4月末にクラス分けテストとなりました。

もう一度言いますが、
2024年6月にノルウェーに引っ越してきました。
2024年10月にビザを取得しました。
2025年5月に学校が始まります。

ビザから学校まで7ヵ月待つんですね。その前のビザ発行までは16ヵ月も待っていました。

合わせて23ヵ月…

やっばあ、引っ越して丸2年経つ(笑)

何もかも、今からやっとスタートです。これだけ時間がかかっても、ようやくこの国で自立していくためのスタート地点に立てる目処が立ったまでです。

振り返ってみると、なんだかパッとしない2年(厳密には現在1年8ヶ月)だった気がするけど、ビザが下りず、学校に通えなかったからと言って、ずっと怠けていたわけではありません。メンタルダウンした期間も含め、自力でノルウェー語の勉強だけはやり続け、普段の会話ができるようになるまで力を入れてきたことだけは頑張ったと認めたいと思うのです。

10年前、ノルウェーに1年間留学していました。
そして、今ノルウェー人の夫がいます。

と言うと、「もう十分話せるんでしょ?」とか「ノルウェー語も英語もペラペラなんだよね、いいよね」とか言われたりします。

いえ、できないです。(笑)

留学はしていましたが、ノルウェー語を学ぶためではないし、授業は英語でした。留学中、A2レベルのノルウェー語までは一応かじりましたが、その後使わず忘れました。(笑)あと、夫は日本語がペラペラです。

というわけで私、ノルウェー(と夫)と出会って約10年。ノルウェー語はほとんどと言っていいほど勉強してきませんでした。しなくてもどうにかなっていたんです。

でも、もう今は留学生でも時々ノルウェーを訪れる観光客でもありません。ノルウェーの市民として、ちゃんと登録され、暮らしています。ここで生きていくと決めたのだから、この社会で自立する。郷に入っては郷に従え。…という思いから、引っ越してきてからこれだけは毎日コツコツと勉強を続けていました。

これまで取り組んできた教科書と問題集。左がA1, A2レベル。右がB1レベル。もうすぐB1の教科書を終えます。これに加えて、ノルウェー人の学習サポーターとスピーキングの練習もしています。

職員:ところであなた、学校はまだこれからなのにすごくノルウェー語が上手ね。

学校手続きをした際、こう言われて思わず泣きそうになりました。夫や義理家族からもノルウェー語を頑張っていると言ってもらえることはありますが、現地の全然知らない人に言われるって、なんだかすごく嬉しい。

上手と言われてもまだまだですが、これまでの継続はきっとこれからの学校生活で私の大きな糧となってくれるはず。努力は裏切らないし、学びが無駄になることはないから。今は学校に行きたくて仕方がないです。もっともっと勉強したい!だってこんなに焦らされたんだもん(笑)

思わぬハプニングに遭遇しましたが、学校開始まであと2ヵ月。新たな気持ちに切り替えつつ、これからの挑戦にワクワクしています!

本日も読んでいただきありがとうございました。


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