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大矢蒲鉾店インタビュー



今回は熱田区白鳥町にお店を構える大矢蒲鉾店の6代目大矢晃敬さんに大矢蒲鉾店について、そして熱田を盛り上げる会「あつた宮宿会」についてのお話をお聞きしました。

大矢蒲鉾店

学生)本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。今回のインタビューでは熱田を盛り上げる「宮宿会」、そして大矢蒲鉾店についてのお伺いさせていただきます。よろしくお願いします。

大矢さん)はい。こちらこそよろしくお願いします。

学生)まず初めに熱田を盛り上げる、熱田を発信する団体「あつた宮宿会」とはどのような組織なのか、どのような経緯でできたのかを教えてください。

大矢さん)あつた宮宿会というのは元々熱田区を知ってもらう事と熱田区の魅力をどう発信していくか、そのために熱田の魅力を向上させようとする人たちが集まった組織です。
元々この辺りは東海道五十三次の41番目の宿場「宮宿」がありました。その当時は宿場ごとに宿駅会議というものが東海道五十三次には持ち回りで存在しました。しかし、宮宿には地域を盛り上げる団体がありませんでした。その時に名古屋市の市長である河村たかし市長になにかできることはないかということで、宮きしめんさん、蓬莱軒さん、亀屋芳広総本家さん、妙公園さんと共にお声がかかり集まってできました。私は宿駅会議の時代は名古屋にいなかったのですが、宮宿会ができる前、区役所などで熱田の街を盛り上げる活動を行っている縁からお声がかかり、一緒に活動していくことになりました。


インタビューの様子


学生)大矢さんは現在「あつた宮宿会」の副会長としてご活動、ご活躍されています。大矢さんは宮宿会の中でどういった活動をなさっているのですか?

大矢さん)私は元々、歴史未来文化委員会の委員長をやっていました。私自身歴史が好きということもあって、熱田の歴史を調べたり、覚えたりするのが好きでした。そのような活動をしていると蓬莱軒さんの社長さんから、当時35歳頃だった私にTVなどで熱田を紹介することや40年、50年後も「熱田の街の人」としてみんなに知られるような存在になって欲しいと言われ、現在様々な活動をしています。
今は、熱田に貢献したい、そして何よりも自分の次世代を作っていきたいという思いで、子供たちに向けて紙芝居を作って熱田の魅力を伝える活動などを行っています。


学生)そんな大矢さんが思う熱田の魅力を教えてください。

大矢さん)まず、一番に皆さんが思い浮かぶのは熱田神宮だと思います。歴史が1900年あり、織田信長、徳川家康、豊臣秀吉の三英傑は熱田の街の付近から活躍し、そこから天下統一に向けて歩み始めたという話もあります。明治、大正、昭和と時代が流れていくと戦争による空襲で熱田神宮内にある建物が焼けてしまったり、伊勢湾台風によって堀川にあった貯木場から流れてきた大量の木が家を破壊する被害を受けました。しかし、伊勢湾台風による被害から日本の気象予報技術はより正確に、多くの人に伝えるというきっかけにもなったと言われています。熱田は、単に歴史があるという訳ではなく、そこから何かが始まった、熱田がスタートラインとなることで、熱田に来た人が色々なところに熱田の情報を発信することで地域の人が活躍してくれています。

そして、熱田の情報を発信して、熱田に来てもらう事はもちろん大事ですが、熱田の人達がおもてなしできるだけのスキルを身に付けなければ、来てもらっても楽しんでもらえなくなってしまいます。
「君を待つ街熱田」は熱田に来てくださいという意味だけではなく、熱田で活躍する君を待っているよという意味も込められていると私は思います。熱田から名古屋に名古屋から愛知に、愛知から日本に、日本から世界に熱田で活躍する子が、熱田という町が広がっていくことを願っています。

大矢さんのお話を聞く学生の様子


学生)私たち学生も今回の活動のように、若者層を中心に熱田の情報を発信することで一緒に熱田を盛り上げていきたいと思っています。

大矢さん)そうですね。最近は名古屋学院大学さんのCMに出させてもらったことで街の人にCM見たよ、CMの人だ!と言われることが増えました。こうやって言ってもらうということは、それだけみんな見てくれているということですよね。CMだけじゃなく、自分が表に立って活動することでCMに出たいという子や、何で名古屋学院大学のCMに出てるの?ということでそこから話が発展すれば人と人との繋がりになり、コミュニケーションになり。それも地域に貢献する一つなんじゃないかなと思います。

学生)最後に大矢蒲鉾店さんは熱田の人にとって熱田の街にとってどんな存在でありたいかについて大矢さんの想いをお聞きしたいです。

大矢さん)うちのお店の近くには幼稚園や小学校が多くあります。先程紙芝居の話もしましたが、子供たちと関わる機会が多いです。お店を続けていくことによって子供たちにとって、一つのふるさとの味として寄り添っていけたらなというのが願いです。子供たちが大きくなって、お店に来てくれた時に子供の頃を思い出したり、懐かしいなと思ってもらえる、そんな場所でありたいと思っています。うちのお店は160年以上続いている歴史がありますが、ここから先100年、200年をどう作っていくかが大事ですね。子供たちが大きくなってうちに来た時にお店がなくなっている、蒲鉾が食べれないということにはしたくないので。(笑)
そんな存在でありたいなと思っています。

学生)本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございました。

大矢さん)ありがとうございました。

大矢蒲鉾店 大矢晃敬さん

大矢蒲鉾店さんHP
http://ooya-kamaboko.com/

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