当然の流れとしてバンドを組むことに
ギターを弾いてれば、それなりに音楽好きも集まってくる。
バンドブームなこともあり、仲間内で集まりバンドを組むことに。
友人同士で集まりバンドを組む
ハードロックをいきなりやり始めたもんだから、結果、普通のバンド曲がシンプルで簡単に感じることになる。
試しにBOOWYの曲を弾いてみると、大した練習もせずにそれなりに弾けてしまう。
(今思えば、それはあくまでもそれなりで、レベルは低かったが)
この辺りのバンドも相変わらず好きではあったので、弾けると楽しい。
曲も覚えやすいしグングン吸収して、レパートリーが増えてくる。
初心者でありながら、ちょっと調子に乗ってしまったのだ。
小学校〜高校まで同じ学校に通うという、なかなかの腐れ縁な友人がいた。
仮に「ごうしゃん(仮名)」としておこう。
細かい経緯はすっかり忘れたのだが、ごうしゃんがカシオのキーボードを買ったと聞いて、バンドを組もうという話になったんだと思う。
さらに同じクラスだった「たっきょ(仮名)」もベースを入手。
ごうしゃんの家に集まり、とりあえず音合わせ。
そこで気付いたのがボーカルがいないこと。
キーボードなんていらないっ!てことは言ってないと思うが、強引にごうしゃんをボーカルに仕立て上げた。
今あらためて考えたら酷い。
俺はギターがあるし、たっきょはベースがある。
だからボーカルお願い。
意味がわからない。
しかし、ごうしゃんは今もボーカルとしてバンド活動を続けている。
いい選択だったんだと思う。
ドラムは、たっきょの幼馴染の「ただし(仮名)」が加入。
無事にバンドの成立だ。
なんだか知らないが他のバンドと合同練習することに
ごうしゃんは金持ちか何だか知らないが、自由に使える廃工場みたいなものを持っていた。
そこで誰のつながりかは忘れたが、友人のバンドと合同で練習しようということに。
何やらメタル上がりのギタリストがいるとの事前情報があり、「色々とアドバイスもらえたらいいね〜」なんて話をしていた。
週末の昼間にみんなで工場に集まり、さて練習だ。
こちらは少し音合わせした程度の素人。
まずは先輩?の演奏を聴かせてもらうことに。
仮に「New Nights(仮名)」としておこう。
………
これは何かの間違いでは!?
「ゴーーー」「ガーーー」「ピィーーー」
同じBOOWYのコピーをやっているはずなのだが、聴こえてくるギターの音にコード感は全くなし。
指はコードを押さえてるっぽいのに、何でまともな音が出ていないんだ。
ちょっと待て。
メタル上がりって何だよ。
嘘かよ。
こんな音をずっと聴くのは拷問でしかない。
あまりリアクションできずに、うちらのバンドに交代。
New Nightsの驚きの表情が忘れられない。
「あれをやってくれ、この曲もやってくれ」というリクエストに答えガンガン演奏。
気持ち良かったが、New Nightsのギタリストには非常に申し訳ない思いだった。
とはいえ、この後すぐに一緒にライブに出ることとなる。
続く…