なぜかギターを手にした高校生
とにかく地味でネクラで、何もない小中学校時代を過ごしていた。
それが、どういう歴史を経てライブフォトグラファーへと辿り着いたのか。
ルーツを考えていくと、高校時代にまで遡る。
カメラになんて興味がない頃の話だ。
まずは音楽に興味が出てきたところから、そのストーリーが始まるのです。
突如ギターを手にする高校時代
高校の入学祝いに「FM77AV」という富士通のパソコンを買ってもらい、チマチマと雑誌のプログラムを打ち込みながら楽しむ日々。
そんな中でビープ音をコントロールして音楽を作ることを覚えた。
ショボい。とてつもなくショボい音だった。
初めて音楽に興味が出てきて、このショボさをどうにかできないか?と考えたときに思いついたのが…ギターを自分で弾けばいいやん!
ちょっと強引な展開のような気がするが、この時はそう思ったのだ。
多分、地味すぎた小中学校の生活から、何かを一気に変えたかったのだろう。
時期的にはバンドブーム真っ盛り。
この勢いに乗るしかない。
お金がどこから出てきたのかは覚えてない。
お年玉なのか貯金なのか。
高校1年生の冬くらいだったか…突如ギターを手にしたのである。
手にしたのはヤマハのストラトもどき
向かったのは、当時「タワーレコードKBC」の所にあった「名曲堂」という楽器屋さん。
現在KBCのビルがあるところに、昔はタワーレコードと楽器屋さんがあったのだ。
ちなみに、そのころの雑誌の表3や表4には、トムソンという通販ギターの広告が掲載されていた。
安いし、これでいいのでは?とか思ったのだけど、やっぱり実物を見て選びたいと思い、楽器屋さんへ行くことを選んだ。
今思えば、この判断は正しかった。
トムソンのギターを買っていたら、クオリティが低すぎてまともな音が出せないまま終わってた気がする。
それはそうと、名曲堂の店内では、キラキラと光るフェンダーやギブソンのギターが目に入る。
そんなもんが手軽に買える価格で置いてあるはずもなく、全く予算が足りない。
高校生がブランド物のギターなんて買えるわけもなく、手にしたのはヤマハのストラトもどき。
それでもサンバーストカラーでカッコいい!と思った。
小さなアンプとシールドもついて3万円くらいだった記憶がある。
最初の練習が地味すぎる
それからはひたすら個人練習。
歌謡曲に合わせて弾いてたような気がするが、もう定かではない。
バンドブームに乗ってギターを手にした、それらしいバンド曲をやってなかったのは間違いない。
バンドブームに乗ったはずが、それらしい曲をやらない謎。
残念ながら記憶が全くない。
ギターをやったことがある人ならわかると思うが、最初はとにかく弾けないから面白くない。
お手本があるわけでもなく、なんとなく爪弾くだけの日々。
頑張って弾く下手くそな単音メロディは、雑音でしかなかったであろう。
このまま地味に練習していたら全く上達しなかったかもしれない。
しかし、そこで転機が訪れる。
「ハードロック」との出会いだ!
続く…