★ 不倫女性の存在が消えれば自分が楽になれると思っていた

★ 不倫女性の存在が消えれば自分が楽になれると思っていた

昨日の続きです。

不倫女性の存在を消したい気持ちが
強いのは当然
妻です。

ですが、
妻だけではなく夫もでした。

夫も妻と同じ考えで
不倫の事実は消えないが
不倫女性の存在が消えることで
苦しみは軽減され再構築に進むと考えていたのです。

ふたりはなんとかして
不倫女性の存在が消えるように努力をしました。

しかし

不倫女性の存在は消えず
消えないことで
妻は苦しみ。

苦しむ妻を見て
夫の罪悪感は刺激されて夫は夫で苦しんでいたのです。
（夫の苦しみは当然だろう！なんですが）

夫は、不倫女性の存在が消えない事に
何もできないと苦しみ
自身の犯した不倫に苦しんでいたのです。

ふたりは苦しみから抜け出せずに
再構築どころか
妻は夫を責め立てて
夫は何もできないと八方塞がりでした。

悪循環から抜け出したくて
婦カウンセリングへ。

夫婦カウンセリングが
進むにつれて
妻はある事に気がつかれたのです。

妻は言います。

私たちは絶対に消えない
消える事がない
不倫の事実や
不倫女性の存在を必死になって消そうと思っていました。
必死さが
逆に苦しみを作っていたんだと思います。
消えないものを消そうなんて無理な話です。
消えないのなら無理に消そうとせずに自然に任せます。
私は苦しみを感じたくなくて
必死に避けようとしていました。
避けられないのなら無理に避けずにですよね。
受け入れられます！とは言えませんが
自然に任せます。
なにが悲しかったのか夫と話したいと思いました。

夫は夫で

不倫女性の存在を消そうと
必死になっている時
私は妻を見ているようで見ていなかったんだと思います。
妻の苦しみを見ているのが辛いとか言っていましたが
妻の苦しみを見ているようで
自分の苦しみを感じていたんだと思います。
私自身も不倫女性の存在が消えれば
自分が楽になれると思って問題から逃げていたと思います。
これからは苦しんでいる妻を見て
妻に対して何ができるか
妻の痛みと向き合い
自身の痛みと向き合っていけたらと思っています。

不倫女性の存在を消したい！
そんな言葉の裏には
物理的な存在を消したい気持ちもありますが
不倫女性の存在から感じてしまう
不倫の痛みを消したい。

そんな気持ちが隠れています。

不倫の事実がある以上
痛みは軽減することはあっても
残念ながら
全てが消えるものではありません。

痛みを軽減する努力も大切ですが
痛みを抱えた
自分と向き合えた時
不倫女性の存在は
今より気にならなくなるのです。

痛みを消してあげたい気持ちも大切ですが
痛みを作った自分とは何なのかに向き合う事が大切です。

不倫女性の存在が消えることで
苦しみは軽減されて
再構築に進むと考えていた
二人でしたが
不倫女性の存在は
消えないままですが
再構築に向けて新たに進まれたのでないでしょうか。

いとうゆうじでした。

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