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教科書の英文のカタカナルビをつける

「どうしてみんなは,英語を普通に読めてるのかわかんない。」と授業中につぶやいたLDっ子。苦しいよね,毎時間。
 英語の先生からも,授業中すごく苦しそうだ,何とか通級で支援してほしいと相談受けてました。

SNSなどで「教科書の英文にカタカナでルビを振ってあげてます。」そんな書き込みや説明を時々見聞きます。私も何度もカタカナルビを付けたものを生徒に手渡したことがあります。カタカナルビには賛否両論ありますが,LDの子が安心して英語の授業に参加するためには必要だと私も思っています。本校の英語の先生は,スピーキングテストの前に,カタカナルビ付きの課題を作ってくれて,通級で練習して自信をもってスピーキングテストを受けさせてほしいと言ってくれています。ありがたい。

 最近,ちょっと気になっているのが「カタカナルビを振ってあげてる。」という表現。(あーこういう些細なところに引っかかる自分が嫌になる)
 英語の先生がルビ付きの課題を作ってくれるのはいいんです。そうではなくて,通級担当や個別支援を担当している自分たちが「~してあげている」という言い方をするのが,なんかいやだなと感じるんです。
 カタカナルビ,「ふってもらう」じゃなくて「自分でできた」なら…
そんなこと,思い始めたら,もう,じっとしていられない。調べました,やってみました!あとは生徒に試してもらって,さらに考えます。
 今回試しているのが,「toPhonetics
toPhonetics には WEB版とアプリ版があり,ギガ端末(Chromebook)での利用を想定して,まずはWEB版を試してみました。

英文にカタカナルビをふる 

 正直,感動でした。そう,これが自分でできたなら!って思っていたんですよ。読み上げ機能もあって,聞きながら読み方を確認できます。良き良き!ただし…タイピングが得意でない私には,英文の入力が,ちょっとめんどくさい…データのコピペできたらなあ…。はい,できました。ただし,ドキュメント(ワード)ならば。PDFはコピー&ペーストができないので,どうにかしてPDFをテキストに変換できれば,あっというまに,英文のカタカナルビを手に入れられそうです。
 さて,iPadではどうでしょう。まずはWEB版。検索エンジンからtoPhoneticsを開きます。以前紹介した,「メモアプリ」を使って教科書をカメラで撮影→テキストにして,英文をコピー&ペースト。できました!こちらはPCよりも簡単にできました。広告が大きく入るのがちょっと嫌ですね。でも無料だから仕方がない。

iPadでWEB版を使ってみたら

iPadには有料(600円)のアプリ版があります。広告嫌だし,使い勝手がどう違うのか,試してみることに。
こちらは,Scan機能がついているので,そのまま教科書にかざすだけで以下の通り。最初使い方がわからなくて迷いましたが,わかれば簡単。もちろん,読み上げもばっちりです。

アプリでの様子

 

個人的には,iPadでアプリを使うのが一番面倒がないように感じましたが,学校で使うことや本人が普段使っている機器を使えるという点,有料か無料も含め,機器を選ばず使えるのはいいなあと思いました。
めざすは,「自分でできる」。いろいろ試しながら,その子の一番を探してみようと思っています。






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