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高校入試で合理的配慮をうけたい!どうすればいいでしょうか。

先日,このような質問をいただきました。もちろん,今回が初めてではありませんが。
いろいろな方から教えていただいたり,実際に経験したことなどをまとめると(あくまで個人の意見です)
①中学校が生徒の特性を理解し,その合理的配慮を受けていること
②その配慮や支援が本当に必要なのかがわかる客観的な情報(診断に限らず)
③本人自身がその合理的配慮を受ける必要性を感じ,伝えられるか
などが必要かなと思っています。機器を用いる場合は,その機器をしっかり使いこなせていることも大事ですね。

 昨年度にご相談いただい方は,①が不十分だったため,在籍校と何度かやり取りをさせていただき,その後,校内での配慮が始まり,受験時には無事に配慮申請が認められ,合格したと聞きました。また,自分が今かかわっている生徒の中には,配慮受験が必要と思われる生徒が数名いるので,受験に向けて1年生の今のうちから準備を進めています。
 さて,先日ご相談があった方は①②③ともにすべて整っているように感じました。心配なのは,「前例がない」ことだそうです。
 配慮申請と言っても,十人十色。通りやすい配慮もあれば,なかなか難しいケースもあります。とくに機器を扱う場合は,その機器やアプリが受験校にすでに配備され,使っている先生がいるかにもよるでしょうし,個人の機器の持ち込みとなれば,さらにそのハードルはあがるでしょう。私も10年ほど前にかかわった生徒が,タブレット端末の持ち込みは認めてもらえず,ルビ対応になったことがありました。(要望したのは読み上げではなく,テキスト入力だったのですが…。)
 しかし,確実に世の中は進んでいると感じています。教育委員会や教育センター等の行政の方が高校側に積極的に入試の合理的配慮について説明してくださっていることも聞きました。
 でもやはり,「前例」のないことにはどちらの立場にとっても不安が出てきます。だからこそ,受けたい側にとっては前記の③の項目が大切。
 そして,保護者や支援者,そして,受け入れ側の支えになってくれそうなのが全国,他県での「前例」です。
 昨年度のLD学会でつながることができた「カラフルバード」さんのホームページにはさまざまな情報がまとめられていて,私もいつも参考にさせていただいています。そして,他県で認められたことが,うちの県,私の生徒でもぜひ!と前向きな気持ちになっています。今回のご相談でも,カラフルバードさんをご紹介させていただきました。
ホームページ,必見です!感謝と尊敬の念を込めて。

 カラフルバードさんのホームペー


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