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「珠洲に行ってきた話」のまとめ
2024年の11月26日から28日にかけて、友人のいる石川県の珠洲市に滞在していた。復興のためのささやかなお手伝いをしながら、"被災地"と呼ばれるようになってしまった土地に今なお残る爪痕を、でもそれだけじゃない、たくましかったりおおらかだったり温かかったり美しかったりする珠洲を、全身で受けとめてきた。
できることなら、現地で私が目にしたものをぜんぶそのままみんなに見せたい。だけどそれは不可能なので、せめて土地やひとから受けとったものを少しでも共有できればと「珠洲に行ってきた話」と題した一連の文章を書いた。
……ら、ものすごく長くなった。
「ぜんぶそのまま見てほしい」の気持ちがあふれすぎた。
通して読むのはかなり大変だと思う。webだと特に。
ので、興味のある箇所だけお読みいただくのもよいのではないかな、と思います。
具体的には、
・能登についての情報収集やボランティアに行くための方法を知りたい方➡︎ 第1回
・じっさいのボランティア活動の様子に関心がある方 ➡︎ 第2回
・珠洲の現状(11月末時点でのもの)を知りたい方 ➡︎ 第2回と第7回
がおすすめです。第7回には、現地で撮った写真や動画もたくさん載せました。
以下、各回へのリンクと、ざっくりした内容紹介です。
「珠洲に行ってきた話」のリンクまとめ
第1回
事前準備編。ボランティアとして能登に行くための情報収集の方法や必要な備えについて。実際に行くのが難しい場合もできることはありそうです、という話もしています。(一言でまとめると「能登を気にかけているみんな、『のと部』をフォローするといいよ! という内容です)
第2回
9月の豪雨の影響が特に深刻だった大谷地区で、軒下の泥かき作業のお手伝いをしたときのこと。
第3回
お世話になった滞在先、海浜あみだ湯という銭湯のこと。
珠洲でのボランティア活動の拠点のひとつとなっている場所でもあります。
第4回
引き続きあみだ湯のこと
※「地震」の項に、地震の具体的な描写があります。ご注意ください。
第5回
あみだ湯のメンテナンスのお手伝いをした日のこと。
ボランティア作業が天候などの影響で中止になるのは、わりとよくある話だそう。そんな日の過ごし方の一例です。
第6回
上に同じ。
第7回
珠洲で生まれ育った友人に運転してもらって、市内を見てまわったときのこと。
11月28日の時点での様子を写真や動画に撮りました。友人から「見ていってください」と言われた景色です。どうか見てください。
あわせてお読みいただきたい文章
「こえさんの窓」
9月の豪雨の直前に、珠洲在住の友人「こえさん」と交わしたメッセージと、こえさんが見せてくれた珠洲の風景を紹介しています。この文章を書いたことが後押しのひとつとなり、今回の滞在に辿り着きました。
堀川夢さんの「珠洲滞在記」
一緒に珠洲に行った堀川夢さんによる滞在記です。コンパクトな長さでありながら、復興の大変さから土地とひとびとの温かさまでぎゅっと詰まっていて、読み応えがあります。
堀川さんとは滞在中ほぼほぼ同じ時間と空間を共有していたのですが、見ていたもの、感じたこと、考えことなど、私とはかなり違っていて興味深かったです。読み比べると面白いかもしれません。
* * *
このまとめを書いている今日は、2024年の12月31日。
元日の大地震から、明日で1年になります。
しかしながら、発災から3ヶ月しか経っていない豪雨はもちろんのこと、1年が経つ地震のことさえも、流れた時間を数えてなにかの節目のように語ることはいまだに難しい状況なのではないのではないかと、あくまでもたった2日間滞在した者の立場からですが、そのように感じています。
珠洲をふくむ能登のひとたちは、まだまだ助けを必要としています。
どうかひとりでも多くの方の目や耳や心が向けられますように。
私も注視しつづけます。