
帯の締め加減ってどのくらい?
初めて自分で着付けて、ドアを開け、一歩を踏み出した時の、あの不安とドキドキといったら、そりゃもう忘れられません。帯が足元に落ちてる、とかそんなことはないんだろうか? と、想像の中で不安はとどまる事を知らない訳です。
ま、ずっと緊張しっぱなしでは、もたないのも事実なわけで。なんとか無事に目的地に着くと、ちょっと誇らしいような気分もしたように思います。
そんな初々しいデビューの日が私にもあったのですが、今は腰骨があるから、そうそう帯は落ちないということがわかるので、そんな不安は感じなくなりました(それがアダとなる失敗もあるけれど…)。
着物を着ていると「苦しくないの?」「ごはん食べられる?」と聞かれることがあります。やはり成人式とかの印象なのでしょうか? あれは、また別ですからね。以前にちょこっと書いたことありますけど。
自分で着付けるメリットは、苦しくなく、けど崩れない、ほどよい加減で着られること。
具体的にどういうことか、というと成人式などは飾り結び(お花のようだったり、矢のようだったり)をするので結構長さを取りたいのと、崩れても誰もが直せるものではないので、崩れないようにきつめになってしまうのだと思うのです。
つまりは、帯を横から見ると、直線だと思うんです(写真の点線部分)。それが普段の着物だと上はゆとりがあって、下は締まっている状態にします(実線部分)。これだけ違います。
こうすると、帯にスマホも挟めるし、がま口だって入ります。よく呉服店やデパートの呉服売り場の人はクリップやら、ボールペンやら、たくさん物を挟んでます。それができるのもこの角度で締めるから。
ハイ、なんと両手入ってしまうんですねー。ただ、この日はいつもと逆回り(時計回り)で締めているので、本当を言うとちょっとゆる過ぎました。
一枚目の画像のおはしょりって部分を見てください。この部分は人差し指分くらいが丁度いいと言われています。だいたい4〜5cm程度でしょうか。着た直後は丁度いい感じだったと記憶しているのですが、帰宅したら2cmくらいになってたので、下がってました。
でも、まぁ落ちることはありません。緩い時は帯の下側にハンカチや手拭いを挟んだりしてカバーすることもできますよ。
でも緩くてPASMOを帯に挟んでいて気づいたらナイ!ということはありました。失敗談はいろいろあるので、別にマガジンでも作りましょうかね〜。
ま、帯はそうそう落ちない!というお話でした。