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キムワイプで珈琲淹れてみた #キムワイプ珈琲

お久しぶりです。初めましての方は初めまして。伊藤三時と申します。
趣味は珈琲を豆から淹れること。豆を買う際の焙煎度合いはもちろん、挽き目にもこだわります。一時期は珈琲屋で働き、珈琲イベントを開催させていただくくらいの珈琲好きなのです。

が、そんな私が何故突然、キムワイプで珈琲を淹れることとなったか。

事の始まりは数日前。不定期で行っているキャスの中で珈琲の事を話していたのですが、何だったかな世紀末だったかな。とにかく世紀末世界、終末世界に存在する珈琲の話題になったのです。
世紀末では水は勿論、珈琲豆もミルも、勿論フィルターの材料となる紙も貴重品です。
その紙の代わりとなる材料として、始めは確か布を提案していたのですが、リスナーさんの一人が、

キ  ム  ワ  イ  プ

とコメントしたのです。
元理系の私は(高校の頃理系でした)それにやたらと食いついてしまいました。そして紆余曲折あり今noteを書くまでに至っています。

さて、この記事を見ているあなたは、美味しく珈琲を淹れたいか、キムワイプに興味があるか、あるいは両方。キムワイプで珈琲を淹れたいか。どれかですね。絶対そうです。

ですので私なりに、キムワイプで美味しい珈琲が淹れられるように実験をした記録を、これから綴っていきたいと思います。

準備をしましょう

まず用意するものですが、

・コーヒーサーバー
・コーヒーフィルター(円錐型フィルターがオススメです、ハリオのものを個人的にはオススメします)
・ドリップポット
・コーヒーカップ
・使わない入れ物(コーヒーフィルターを置く際に使います)
・お湯を沸かせるもの
・温度計(出来れば)
・ドリップスケール(計りのことです)
・お好みの珈琲豆を挽いたもの
・キムワイプ ワイド150(大きいものを買いましょう。眼鏡も拭けるし食器も拭けるし結構便利です)

出来れば温度計が必要なのは、あまりに熱いお湯で淹れると珈琲豆が熱さでどうにかなってしまうからです(適当言ってますが要は焦げたりしてしまうのです)。
用意出来ない場合、やかんで沸騰させたお湯をドリップポットに入れ、やかんに戻す、これを二、三回繰り返し行うと、ある程度は冷めます。
適正温度は豆によって異なりますので、よく調べておきましょう。

必要な道具にコーヒーミルがない? 大丈夫です。よほどこだわりがなければ豆は購入したお店で挽いてもらうのが一番。業務用のミルで挽いていますから挽き目が均等で安心です。もちろん挽き目に好みがあれば、対応してもらえるところが殆ど。怖がらず近くの珈琲屋さんに行ってみましょう。

さて、お湯を沸かしたら、早速キムワイプをコーヒーフィルターへ。姉妹品のキムタオルやJKワイパーに比べて少し薄いかと思われます。

私の場合二枚重ねにしてコーヒーフィルターへ敷きました。そしてこの上から画像のようにお湯をかけておきます。
これは私より前にキムワイプ珈琲を淹れた方の感想である、『味が薄くなってしまう』問題を解決する為にお湯をかけています。

画像1


キムワイプはコーヒーフィルターよりも吸水性が高く、はじめの美味しい一滴を『過度に』吸い込んでしまうと私は考えました。ですので先にキムワイプへお湯を注ぎ、敢えてある程度湿らしておく、水分を通しておく事でそれを防げると、私は考えました(この辺りは持論ですので、異論があればお申し付けください)。
また、通常珈琲を淹れる時と同じく、コーヒーサーバーを温める意味も込めています。コーヒーサーバーへ溜まったお湯は流してしまいましょう。

終わったら、キムワイプのフィルターの中へコーヒーの粉を入れましょう。そして左右にコーヒーフィルターを振り平らにならしてください。これも通常の珈琲を淹れる際と同じ手順です。

さて、ここからは適正温度になったお湯を注ぐのですが、流派が分かれます。珈琲にお詳しい方は好きな淹れ方があると思いますので是非ともそちらで試してみてください。全く知識がない方はもし宜しければ私が学んだ淹れ方を書いておきますので、ご参考にしてください。

珈琲を淹れましょう

1.コーヒーサーバーの上にコーヒーフィルターを乗せ、ドリップスケールの上に乗せて、ドリップスケールの値を0にします。

2.お湯を注ぎます。真ん中から、『の』の字を書くように、キムワイプにお湯がかからないように全体を湿らせます。お湯の量を見ながら行います。この際のお湯の量は『30g』です。30gまで注ぎましょう。

3.蒸らしを行います。30秒〜長くて1分放置します。その後お湯を再び注ぎます。円を描くように『70g』まで注ぎましょう。注いだ後は様子を見ながら待ちましょう。

4.少々様子を見ながら、お湯がキムワイプの中から出切らないうちに三投目のお湯を同じように注ぎます。この際、『110g』まで注ぎましょう。注いだ後は少し、待ちましょう。

5.4と同じように、お湯がキムワイプの中から出切らないうちに四投目を注ぎます。『180g』まで注ぎましょう。

6.ここから先は好みの濃さにするフェーズです。私の場合は『230g』になるまでお湯を注ぎます。場合によっては210〜260gでも良いでしょう。

7.お湯がキムワイプの中から完全に出切らないうちにコーヒーサーバーから離します。使わない入れ物の上へ置いておきましょう。そしてコーヒーカップの中へコーヒーを注いで完成です。

お味はいかがでしょうか


画像2

(画像はキムワイプ珈琲ではないですすいません)

今回私が使用した豆はコスタリカの豆でした。通常は苦味とほのかな甘さとが特徴の珈琲豆ですが、キムワイプ珈琲はかなり通常の珈琲に近い味に仕上がっています。普通に淹れた珈琲と言われても違和感はないですね。

若干ですがまろやかな風味になったのはキムワイプの効果だと思われます。紙の成分が溶け出すことがある為ですね。

欠点を挙げるのであれば、香りがあまりしないことです。珈琲の命のひとつである香りが立たないのは難点です。原因としてはお湯の温度が83度と低めで淹れたことか、キムワイプが香り成分を吸収してしまうのかどちらかでしょう。これは研究の余地があります。

何事も研究です

とあるリスナーさんの一言で始まったこのキムワイプ珈琲。発端は実際のところもっと前のようです。2014年にキムワイプを使った珈琲の記事が書かれています。中にはキムワイプを使った珈琲を実際に出しているお店もあるようで、キムワイプに可能性を見出していた人々は、昔から少なからずいたということでしょう。

私は今回の経験を活かし、今後もキムワイプを使って様々な珈琲を淹れてみたいと思っています。キムワイプ向きの珈琲もそうでない珈琲もあるのかもしれません。そこを探求するのも、きっと楽しいでしょう。何事も研究です。

さあ、あなたも!レッツ・キムワイプ珈琲!


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伊藤三時
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