うつ病にてドロップアウト道中記 #1 書き出しって困りますよね。

最初の書き出しって困りますよね。

ご立派なお題目やメッセージ性があるならまだしも、明確な言葉を持たず何となくはじめた人間にとって、記事を作ろうとしても「さて、何を書こうか😰」って悩みます。ってか、今現在の私がそうです。

でも、少しでも何か続けようと思ってはじめたのですから何か書いていこうと思います。

私はうつ病と診断されました。現在は双極性障害になっていますが。診断されてから10年以上が経過し、(現在も闘病中ですが)少し立ち直った私が昔を振り返りながら会社に勤めていた頃や、病気になってから、闘病中の事柄など、つらつらと書いていこうと思います。

私がうつ病になったのは、他の方と似たような感じで、「仕事を頑張りすぎた」「仕事のプレッシャーに押しつぶされた」からです。

当時、私はゲーム会社に勤めていまして、ある日、社長から新規プロジェクトのディレクターをやってみないかと誘われました。

ちょうどその頃、今までやってきた仕事にちょっとした疑問を持ちはじめていたんですよ。これでいいのか。これを続けていけるのだろうかと思い悩んで、ストレスが募っていたところ、社長からの新しい仕事へのお誘い。これはもしかしたら現状を打開できるものになるかもしれない、と思い、引き受けました。結論を言うとそれが決定打になったんですけどね……。

引き受けた最初はそこそこの予算で私の好きにやってみればいいと言う内容だったのですが、

数日後、

社長「企画まだでしょ!? 企画持ってきたよ! 有名な○○先生が作ったものだよ、これで作ってね!」

私「わっかりましたー」

さらに数日後、

社長「作業員足りなかったら外に投げていいからね。その時は窓口よろ。当然、仕事投げた先のスケジュール管理もよろ」

私「え……わかり、ました?」

さらに数日後、

社長「予算、当初のジュー倍にしたよ!」

私「えっ、ちょっ!?」

社長「だから見込み利益はこのくらいでよろしくね!」

私「えっっっ!!?」

こうして、あれよあれよという間に大きな大きな責任だけがのしかかる状態になっていました。

先輩ディレクター達も別件で手が離せず、まともなディレクター経験もない私が他社の開発員巻き込んで上手く旗振りしないといけない状態。ここで出来る人間なら、それでも試行錯誤しながら確実に一歩一歩踏みしめて、やがては立派に勤め果たすのでしょうが、そうは問屋は卸さず。現実は非情……というか、分相応な結末が待っていました。一人で抱え込んで勝手にプレッシャーに押し潰されて、気付けば不眠症。そこからお医者にかかってうつ診断されるまで一直線にスピード走破。仕事も中途半端なまま投げ出して、会社も辞めて部屋も引き払っての都落ち。逃げた先でひどい自己嫌悪に陥る日々。

仕事と責任を投げ出した私の後始末をする事になる人達に「ごめんよぉ…ごめんよぉ…」と心の中で詫びる日々は、しかし、長くは続かなかったです。不眠と拒食で自分の事以外に思考を回す余裕がなくなり、頭に浮かぶのはただただ「つらい」の三文字だけ。ただただ生きているのが辛くて、存在しているのが辛くて、消えてなくなりたいとばかり思っていました。

まあ、それから何やかんやあって10年経過。光陰矢の如し。それだけの時間があれば、こんな私でも延々と落ち続けるだけの落とし穴だと思われた精神状態から立ち直れるようで、今も世界の片隅でひっそり息付いております。で、この状態を少しでも維持するために何か続けてみようと、こんな記事を書くに至りました。

とりあえずの初投稿。自分の事ばかりで人様にとってはどうでもいい事ですよね。次回はもっと興味を持ってもらえる内容にするかなぁ。元ゲーム業界の人間から見た、どうやってゲーム会社に入るかとか? なぜクソゲーと言われるものが発売されるか、とか? それとも病気になってから苦しめられた事、悩まされた事とか。何にするかなぁ。

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