Hardcore TechnoにサンプリングされたHipHop曲リスト

【概要】

Hardcore Techno(主にUKスタイルのIndustrial Hardcore)にもともと好きで聴いていたHipHopの楽曲達がサンプリングされているケースが多々あることに気づいた為、簡単なメモ書きを添えてNoteにまとめました。


【01】
Custom Grind / Akira → Speak Ya Clout (Feat. Lil' Dap & Jeru the Damaja) / Gangstarr

・バックでずっと流し続けるというよりブレイクの度に挿入されてくるタイプ。速いHardcoreの中に唐突にHipHopが入ってくる展開が緩急がつき聴いていてとても楽しい。「Gang Starr - Hard To Earn」は他にも「Mass Appeal」「Code Of The Streets」等かっこいい曲いっぱい入ってるのでオススメの一作。


【02】
Runnin' Out Of CREAM / Dolphin → Wu-Tang Clan / C.R.E.A.M.

タイトル、ジャケットがもろにWu-Tang Clan。初見時、ジャケットはちょっと笑った。曲全体にわたってC.R.E.A.M.度が高くていい。イントロの原曲強めな部分から加速してHardcore Technoに繋がっていくような展開や、原曲のラップ部分のピッチを落としてキックの雰囲気とマッチするような音の低さ、太さにしている所等お気に入りポイント多数。C.R.E.A.M.(Cash Rules Everything Around Me)の意味は解説してる人が多数存在しているのでyoutubeとかで検索してみるとグッド。
(例) https://www.youtube.com/watch?v=s-hZtH5XA2o&t=1370s


【03】
Captain fabulosos cave of hair / The Teknoist → X-Ecutioner Style (feat. Black Thought) / Linkin Park

中盤はほぼまんま使いだがHardcore Technoにラップ(Mixture Rock)を合わせたというより、元の曲にHardcore Technoを混ぜたように感じる。絶妙なバランス具合が最高にかっこいい。
元曲でThe RootsのBlack Thoughtが絡んでることは調べていて気がづいた。black thoughtのフリースタイルは圧巻なので是非とも見よう。youtubeで「black thought freestyle」で検索すると出てくる。マジで凄い。司会の人が興奮して叫ぶくらいには凄い。↓
https://www.youtube.com/watch?v=prmQgSpV3fA&t=127s


【04】
Bring On The Hurricane Pain / Hellfish → Mama Said Knock You Out / LL COOL J


ラストHook前の「Pass the ol' Gold!!!」のシャウトをひたすらループさせているのがメイン。LL COOL Jの力強いラップの「Pa」の発音と、インパクトあるキックの音が合わさりとても楽しい一曲。Hellfishの曲の中でも五本の指に入るレベルで好き。


【05】
Blows T' The Nose / Nasenbluten → Shut 'Em Down / Public Enemy

Hook後の「One,two,three,four~」のカウントダウン+α部分をひたすらループさせている。この曲もやはりラップとキックの雰囲気が合致していて聴いていてハイになれる。ちなみにThe Speed Freakの「Time 4 Some Action」という曲でもこの曲がサンプリングされてる。この曲はHipHop内でもかなりサンプリングされている率高い気がする。
(例 : Ten Budz Commandments / JUSWANNA)。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4e7WDXr8oGpGyFJlbFiNR4?si=204eebed3ded4edd


【06】
Let's Get Dirty / N​-​Vitral & Sei2ure → Let's Get Dirty (I Can't Get In Da Club) / Redman

元曲の方を後から知ったタイプ、タイトルもまんま同じとは思ってなくて大分驚いた。元曲はMV含めてずっとテンション高い曲なのでサンプリングされてダークな色味が強くなったように感じる。


【07】
3 The Hard Way / Deathmachine, Detest & I​:​Gor → 3 The Hard Way / Beastie Boys


【06】「Let's Get Dirty / N​-​Vitral & Sei2ure」と同じくタイトル完全一致系。元曲から始めて徐々に加速し、Hardcore Technoへ繋がっていく展開が大好きポイント。ちなみにこの曲が収録されてるアルバムは自分が初めて聴いた海外のHipHopアルバムだったりする。「Ch-Check It Out」が収録されているのもこのアルバム。


【08】
Iron Fever / Hellfish → Gravel Pit / Wu-Tang Clan

切り刻まれた元曲が背後で流れたりストップしたりを繰り返すカオス展開。荒々しい雰囲気になっていてとても好き。Wu-Tang Clanの同じアルバム「The W」に収録されている「Intro (Shaolin Finger Jab)」も一瞬聴こえてくる。この二曲含めて他にも好きな曲いっぱいあるので「The W」は、お気に入りの一作。


【09】
Public Enemy / I:gor → Bring The Noise / Public Enemy

曲名でネタばらしするスタイル。この曲はジャンル問わず、色々なとこでサンプリングされている気がする。音ゲーの曲でもされていたはず。ちなみにジャケットもPublic Enemyのロゴそのもの。


【10】
X / Xaturate → X Gon' Give It To Ya / DMX

【02】Runnin' Out Of CREAM / Dolphinと同じく、元曲のハードコアへの溶かし混み具合がとてもいい。常に元曲が背後にちらつきつつも、ハードコアとラップがせめぎあいするような展開。そして改めてDMXの声はインパクトが強いなぁと感じる。


【最後に】

HipHop内でもパンチラインのオマージュやサンプリング等の循環があるのですが、Hardcore TechnoにもHipHopがサンプリングされているケースがある事を最初に知った時は大分興奮しました。Eminemの「Without Me」のシャウト部分の「Nobody listens to techno!!」がサンプリングされてるケースを見つけた時はさすがに笑ったけど。

また、ガバキックにラップが合わさると破壊力が増すなぁとも感じたり。HipHopの力強さをより強く感じられる。作曲とかはやってないので知識皆無なのですが、それぞれの曲を改めて聴きなおすとサンプル素材にラップを使う場合、トラックメーカーの人たちが元曲の雰囲気にあったガバキックを選んでいるように感じました。このあたりの事柄は逆に色々と教えてもらえたら嬉しいです。

他にも色々紹介したい曲はあるもののとりあえずはこれで終わり。
それではまた…。

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