鴨川デルタでスーパームーン 【日記の練習 #04】
10月18日(金)
仕事終わりに鴨川近くで友人と合流した。先日一緒に参加したイベントで知り合った同年代の2人と、近所の喫茶店でご飯を食べる約束をしていた。
奇遇にも4人とも12月生まれだと、イベントの帰り際に判明した。その場ではあまり喋れなかったので、ぜひ一度会おうということで今日に繋がった。
店に着くと、2人は既に席を取ってくれていた。4人掛けのテーブル席。軽く挨拶を交わしながら、早速ご飯のメニューを開く。お腹が空いた。友人は昼間にラーメンやプリンを食べて満たされているらしく、このお店では飲み物だけにするらしい。
優柔不断が一人もいなかったのか、すぐに各々の注文が決まった。が、店主も店員さんも忙しそう。お節介にも調理の工程や注文の量を想像する。店員さんが顔を上げる余裕が出来たタイミングを狙って手を挙げる。3人はカレーを頼み、1人はバナナスムージーを頼んだ。
学生時代の話や、京都に来た経緯、それぞれの出身地や現在の趣味の話をした。京都は不思議と警察官が少ないという話も出た。年末の鴨川デルタで警官が川の飛び石を渡っている姿を見たとか。
店主が運んできたカレーは美味いが、やや少なめだった。バナナスムージーの方がよっぽどお腹が膨れたかもしれない。すぐに食べ終えた。椅子も長居には向かないタイプなので、別の喫茶店に向かうことにした。
会計を済ませて外に出ると、昼が暑かったこともあって19時でも寒くない。次の店へと向かう途中、橋から鴨川を眺めていると、せっかくの涼しい時期なんだから外でもいいかもねと方向転換した。
来た道にあったコンビニに寄り、各々のテンションに合わせて飲み物を買った。2人は弱いアルコールを、1人はハイボールを、もう1人はファミマのアイスコーヒーを買った。酔いたい集団なのか覚めてる集団なのか。
そういえば大学生の頃にこのコンビニで漢気ジャンケンでお酒を買わされたような記憶が蘇る。あの文化、他の人が買ってくれる時でもあんまり好きじゃなかったな。言い出しっぺ以外も楽しんでたのかな。
川辺に降りると、やはり真っ暗。金曜日にしては人が少ない。橋から見たデルタにも大学生の集まりはさほど見当たらなかった。今年のいつからか登場していた木製のデッキに陣取る。
川を眺めながら喋っていると、曇り空が急に明るくなった。月が大きい。そういえば昨日はスーパームーンだった。雲に覆われていても圧倒的に眩しいほど明るい。今日も十分スーパーだ。
「スーパー」と聞くとどこかお買い得そうに感じる。スーパーマーケットの「スーパー」にしても別に「安い」という意味を込めてはいないはずなのだが。
日本語では「超」と書いて「スーパー」と呼ばせることが多い。
スーパームーン。超月。
どちらにしても台無し感が漂う。
書きながら予測変換で出てきたiPhoneの絵文字の月は「超月」顔をしている気がする。
🌝
雲に隠れた。上空は風が強そう。ぐんぐんと雲が流れている。数分後また超月が顔を出した。
☁️☁️☁️🌝
辺りがフワッと明るくなった。
月が大きい日は黄色やオレンジ色に見えるイメージだったが、今日の月はかなり白色に近い。室内灯を直視したような。家電量販店にある室内灯のデモ展示を思い出した。眩しっ
それにしても光を跳ね返しているだけでこんなにも明るいなんて。『チ。』を観ている影響か、小学生時期の知識に改めて感慨深くなる。第4話が待ち遠しい。
尽きない話をしていると、いつの間にか22時を過ぎていた。固いデッキで尻が痛くなってきたのでお開きにすることにした。
同年代の話が楽しくて、何を話したかあんまり覚えてないけど、また折を見つけて集まろうと約束した(「行けたら行く」パターンにはしたくない)。
帰宅後、友人がこっそりと撮っていた写真を送ってくれた。実は気づいていたが気づかないフリをしていた。実はなで肩が目立たないよう少し胸を張っていた。