りんごの木
2024.1.26 Friday
「いちご山」とようちえん生が名付けた、いちご農家さんの山。
使わせていただくご縁に恵まれて早速、小学部ではそこにあるりんごの木をお手入れする運びとなった。
先日、図書館でりんごに関する本を借りて来たので、まずは何が必要か少し知識を仕込んでからりんごの木を見に行く事に。(そんな流れも子供たちが決めます。)
りんごの歴史について調べる子
摘花について調べる子
どんな鳥や動物がりんごの受粉を助けるか調べる子
鳥や動物について調べていたHにKが言った
「そんなの今関係ある事なの?」
「でも、りんごの本に載ってる事だから…」
動植物の共存について何かを感じてそのページに目を止めて吸収しようとしている。でも、まだこれが何だとは言い切れない。
何度も同じことを繰り返すKに、今まで怒った事のないHが声を高くし「うるさいっ!!」みんな、いつも穏やかなHのこの発言に一瞬ピリッとし、Kも口をつぐんだ。
何かが吹っ切れ、自分の感情をひとことで表せたことで心が収まった様子のH。私は心の中で拍手を送った。
枝がたくさん上に向かって伸びている、
持って来た本のリンゴ園の写真と見比べ、どこを切ると良いか話し合い。
その前に笹のたくさん生えた山に分け入った。
中学生のNの「この笹でここに秘密基地作れるね。」のひとことにみんなの心に火が付いた!もともと”すぐに作業”というよりは”どんな道具が必要が見極めて次回は用意して来る”という段階だった今日。秘密基地プロジェクトも加わって、その必要な道具とは『ノコギリ』であることが明確になった。
小学部で集金している必要経費を管理する今年の会計さん、Oが「マイノコギリは1000円以下でね!」との条件付きで、勢いづいてノコギリを買いにコメリに向かうが届かず。時間的な理由と、自転車をこぐ速度の違いで断念。次回の小学部はノコギリを買うところからスタート、ということになった。
断念した理由はもうひとつ。川沿いのサイクリングロードから川に降りてみたくなった子がいた。遊びの天才たちは、早速石切り?水切り?を始める。
縄跳びを持ってきた子は縄跳びをし、私が河原に生えている大根の葉をヤギのお土産にと取り始めると、大根を引っこ抜き川で洗いかじり「からーーっ!(辛い)」と騒ぐ子も。
山で見つけた棒を大事そうにずーっともって歩いて、もうすぐ糸杉というところで道に落っことし、そこをたまたま自転車でとおって棒が折れ泣きわめく子。なんだか、のびのびと存分に子どもの部分を出しているみんなを見ると少し安心する私も、いる。
自転車は人数分あるわけではない。
今日「オレ、走るよ」と走る役を買って出たサッカー少年Y。
今度中学生になるSに何かお祝いしたいね、と私の提案にたくさん案を出してくれた。息切れもせずに、走りながら。