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推しに落ちた日のことをレポする

こちらは #川村文乃アドベントカレンダー 11月14日(6日目)の文章です。(もう15日になっちゃったけど。)

#川村文乃アドベントカレンダー は2024年11月28日をもってアンジュルムを卒業され、アイドルとしての物語を完結する川村文乃さんの門出を祝福したい!という趣旨のアドベントカレンダーです。


川村文乃さんが推しになった日


今日のブログでも書いていたし、川村さんはファンが自分を好きなったきっかけを書いてもらえると嬉しいとよく言っているので、私が川村さんを好きになったきっかけを書き残しておこうと思う。

全国民総推し活社会と言っても過言ではないと思うほどの昨今、何かのコンテンツを好きになり愛でて、応援して経済を回す。「推す」という行為が推奨され持て囃される現代。
例にも漏れず私もアンジュルムに所属するアイドル川村文乃さんを推しメンと自認してアイドルオタクをしている。

川村文乃さんは私の推しメンだ!と自認する前は、ここまで(こんな文章を書くほどまでには)誰か何かにはまったことはなかったし。アイドルというコンテンツにも興味を持っていなかった。

学生の頃、AKB48が世間を席巻して、カラオケで涙サプライズ!にあわせて誕生日をお祝いすることになんの疑問も抱かず無邪気に捉えられるほど、アイドルというものがもつ多大な矛盾と魅力に気づいていなかった。CDを何枚も買って、誰かを応援する切実さに共感もできなかったし、むしろそれを少し馬鹿にするような気持ちもあったと思う。

その数年後の今…
1人のアイドルに夢中になって、ツアーがあれば全国各地飛び回り、CDを買って個別で話したり(接触イベントは苦手なので沢山積めはしないのだけれど)、卒業に際して今回のような企画をやったり、自分でも驚くほどハマっている。

私は知らなかった。
1人のアイドルの前には沢山のファンがいて、ファン1人1人とアイドルの間では色んな状況や感情の共有があって、その1つ1つに大切な関係性があるんだってこと。
恋とか愛とかそういう括りでは表現できない、気持ちの渡し合いがあるんだってこと。私はそれを推しメンである川村さんから教えてもらった。

アンジュルムとの出会い

偶然YouTubeで流れてきたアンジュルムの46億年LOVEを聞いたのは2019年上半期。個人的に人生の迷路をさ迷っていたあのとき、BIG LOVEを高らかに歌う彼女達に衝撃をうけたし、シンプルにとてもいい曲だなと感じて、そこから1ヶ月ぐらいずっとアンジュルムの曲をYouTubeで流して聴いていた。

恐らくその頃のタイミングは蒼井優さんがアンジュルム好きを公言したあたりで、メディアへの出演も多く、和田さんの卒業への盛り上がりで、輪廻転生アルバムが発売されて、アンジュルムックの出版があり、恋はアッチャアッチャのリリイベ等も沢山企画されていて、新規ファンにはとても有難いタイミングだった。実際同じタイミングでアンジュルムを好きになったという方にその後沢山出会った。

アルバム輪廻転生は色んなジャンルの色んな楽曲が収録されていて、とても新鮮で面白く何度も何度も聴いたし、それと同時にメンバー1人1人のことを知っていくことができ全員可愛くてとっても魅力的で。アンジュルムのコンテンツに触れることが日常的になり、近くでコンサートやイベントがあったら行くぐらいのファンになるのに時間はかからなかった。

2020年1月23日のブログ

いまもよく読み返す川村さんのブログ。

アンジュルムに出会ってから日が浅く、ライトなファンであった私でも、なかなかに大変な気持ちになっていた2019年末から2020年。
グループの形が大きく変わっていくこの時期、自分自身の課題で忙しくしっかりと追うことはできていなかったけれど、こんなに短期間で沢山の卒業するメンバーがでて、これからどうなっていくんだろうとハラハラとした気持ちでアンジュルムを見ていた。
そんなタイミングであげられた川村さんのこのブログは、端的に川村さんの強さとアイドルにかける本気が感じられて、川村さんのその実直な物事との向き合い方に感動して、この時期だからこそ絶対に応援したい!と思え、このブログを契機にハロプロのファンクラブに加入することにした。

アンジュルムの状況も大変だったこのとき、世界の情勢も大変な時でコロナ禍まっただなか。私自身もまた個人的な課題に向き合い追い詰められていた時期で。
アンジュルムと川村さんは私の世界の希望だった。

2020年11月12日「川村文乃バースデーイベント2020アンコール公演」


コロナ禍まっただなかでアンジュルムとしての活動もほぼ停止しており、自分自身も個人的な課題と向き合っていたこともあり、ファンクラブに加入してからその権利を使えるタイミングはなかなかやってこず。
川村さんのことはめちゃめちゃ可愛い子だなと思っていたし、その物事に向き合う姿勢に感銘を受けて尊敬する人ではあったけど。好きなグループのメンバーの1人である気持ち以上のものはなく、そもそも「推し」っていう概念に出会ったことがなかったので、その気持ちを持ち得ることもなかった。

そんなときに発表された川村文乃バースデーイベント2020アンコール公演。

7月が誕生日の川村さんのコロナ禍のために開催が延びて9月に行われたバースデーイベントで、入りきれなかったファンのためにアンコールで行われたイベント。

自分自身の課題であった国家試験が丁度終わったタイミングで、ファンクラブに加入したきっかけになった川村さんのイベントだし、行ける日程だったので参加してみようっと軽い気持ちで参加申込みボタンを押していた。
当時アンジュルム全員がでるコンサートやイベントにはもう何度も参加したことはあったけど、メンバー個人のイベントには参加するのは初めてで。バースデーイベントがどんなものなのかも、全く雰囲気もわからなかったからワクワクした気持ちであったと思う。

推しという感情を知った日

2020年11月12日のイベント当日。
仕事終わりに向かったCOTTON CLUB。

その日の写真はこれしか撮っていない…ソロフェスのあの会場だ…!ってテンション上がった

そのときはあくまでも好きなグループのメンバー1人のバースデーイベントでしかなかったから、どんなものなのかなぁとなんの準備もせずに行っていた。
(今振り返ってよく考えてみるとCOTTON CLUBは200人弱ぐらいしか入れないし、コロナ禍まっただなかで座席も間引かれていただろうし、当選したのも奇跡だ。その時は特に外れてもいいやぐらいの気持ちでいたから怖いものなしだった。その4年後には大航海イベで落選して死にそうになってる自分と同じ自分だとは思えない。)

COTTON CLUBに到着してオリジナルドリンクを買ってから、自分の席を確認すると…2列目のほぼ真ん中の席だった。多分新規のオタクには良席が割り当てられるという恩恵だったのだと思う。今だったら歓喜しているだろうれど、こんなに近いんだ緊張するなぁぐらいの感情だったと思う(あり得ない感情)。
そして当時はフェイスガードがあった!懐かしい!なんの効力があるのだかよくわからないけど、ちゃんとフェイスガードをしてドキドキしつつ始まるのを待つ。

そして
イベントが始まる…。

暗転したステージに袖から歩いてくる川村文乃さん。パッと照明が当たって歌い始める

え、ちょ、ちょっと待って待って……爆可愛い…


しっかりと覚えてないけれど、初めて間近で見るアイドル川村文乃さん…衝撃的に可愛かったというその衝撃を覚えている…。
びっくりした。そして、近い…近すぎる…。可愛い、近い、可愛い。ポニテめちゃめちゃ似合ってる。ポニーテールって川村さんのために生まれた髪型なんだ。声めちゃくちゃ可愛い。衣装フワフワしててめちゃくちゃ似合ってる。可愛い…可愛い…

あまりにも近くてびっくりしつつも進行するバースデーイベント。めちゃめちゃに可愛いキラキラした子が目の前で歌って踊っている。今までの人生で出会ったことがない事態すぎて呆気にとられる。

当時は今よりもハロプロについても楽曲もよく知らなかったこともあり、その時にパフォーマンスされた楽曲で自分が知っている楽曲は1曲もなかったのだけれど。

🎹セットリスト🎹

恋の花
秋麗
キラキラ冬のシャイニーG
アダムとイブのジレンマ
オトナになるって難しい!!!
通学ベクトル☂︎
恋☆カナ
未熟半熟トロトロ
リズムが呼んでいるぞ!

銀色のテレパシー

この時に川村さんがパフォーマンスしてくれた楽曲は大好きになって、今でもよく聴いている。
そして今改めて見るととても川村さんらしい選曲だなと答え合わせができる。


目の前にいるキラキラしたアイドルに驚嘆しつつも、またもっと驚いたのが。

…目の前にいるキラキラアイドルがめちゃめちゃ緊張してて、まるでそのステージに立っているのが間違いなんじゃないかってぐらい照れくさいみたいな様子だった。

最近配信された #かみかむ日和 でも投稿があったが、映像やアンジュルムのステージでみる川村さんは表現したいことがはっきりしているように見えるし、鍛錬を重ねたパフォーマンスで隙がなく(かみこ日和の投稿者の方の言い方で言うと)サイボーグのようなアイドル…私も当時そういう印象を持っていた。
ブログなどでは弱音ようなのも読んだことはあったけど、映像からみる印象では自信があって迷いがなさそうなイメージを抱いていた。

というかアイドル一般に、自信があって自分を見て欲しいって気持ちが強いんだろうと思いこみがあった。

でもその時に見た川村さんは、コロナ禍で久しぶりの1人でのステージだったという理由もあるだろうけど、とても緊張しているようにみえてMCでもつっかえたり、こちらをあんまり見ないでほしいみたいな様子に笑ってしまった。

その川村さんにも私はびっくりした。アイドルも人間なんだ…!と改めて初めて知った。「アイドルも同じ人間』今ならそれはそうだろってわかるんだけど、映像でしか見てこなかったキラキラなアイドルが緊張し照れながらステージに立っている様子が、私にはとても新鮮にうつり、その様にとても好感を抱いていた。

アイドルって川村さんって面白い…!

照れたようにへへへって笑ったり、自分の気持ちを伝えるときに言葉に詰まって涙目になっていたり、なのにパフォーマンスとなったらパッと切り替わって可愛くてかっこよくなったり。

それを目の当たりにしながら、今思えばそうそのときに…私はなんだか川村さんに恋をしていたのでした。

言葉にできない想い


そのときは新鮮に映った川村さんの自分の気持ちを言葉にするのが苦手そうな様子。
今2024年の私は何度かイベントやラジオなどで、自分の気持ちを話そうとして泣いてしまう川村さんを見てきた。
伝えたい想いが溢れてしまうから、きっと簡単には言葉にできないんだろうなって様子がとても愛おしいと思う。

最近の卒業に関してのイベントやインタビューでは、前の川村さんだった泣いてしまうだろうなってところでも泣かずに話しているところを見て、この4年間の経てきた成熟を感じ、それはそれでとても愛おしい。でもやっぱり泣いてしまっている様子も愛おしい。


イベントの最後にラスト2曲ですとMCがあり披露された曲。


℃-uteの『凜』
Juice=Juiceの『銀色のテレパシー』


イベント終盤になり少し気持ちが落ち着いていたときにパフォーマンスされた2曲。
じっくりときけたその楽曲のメッセージに心が震えた。

生きていくんだね
だからここでまた逢えるね
沈む夕陽も 急ぐ朝も
頑張れって声が届くよ

凜/℃-ute

銀色のテレパシー
私ならここで元気
遠くにいる君に(すぐに)
まっすぐに心伝えて
銀色のテレパシー
見えて、聞こえて、感じる
孤独に思わない(不思議)
ほんとの気持ちは、いつもひとつね

銀色のテレパシー/Juice=Juice

コロナ禍で大変な状況のなかで、言葉にするのがあまり得意でない川村さんのファンに伝えたい気持ちが歌詞にのって贈られた気がした。

そのときなんだかかとても泣けた。
自分自身の課題と向き合ってきた約2年間。
実際に話すことはないのに、アイドルであるアンジュルムは私をずっと近くで励ましてくれていた。そのメンバーの川村さんから真っ直ぐにファンへの愛情を感じるメッセージがパフォーマンスにのせて届けられたこと。胸が熱くなった。

そのとき、私の推しメンは川村さんなんだ…!と感情が動いたのだった。


…って推しってなんなんですかね。
この感情が推しだって感情かなんてわからないけど、ただその時、この素敵な子を見ていたい、応援したいと強く思った。𝘿𝙚𝙨𝙩𝙞𝙣𝙮

アイドルとファンの物語

川村さんが推しだ!と自認した日から4年。アンジュルムの状況も川村さん自身の状況も、私自身の状況もずっと同じではいられない。世界はずっと変わっていく。諸行無常

でもこの4年間私は確かに川村さんと共に生きてこれたって実感がある。
そして、それは恐らくどのファンにもあるんだろうと思う。ファン1人1人とアイドルの間にそれぞれのオリジナルな物語がある。
アイドルって面白い。

引退の発表があってから、お別れするのがとても寂しく、こんなにしんどいなら出会わなきゃよかったって思ってしまうこともあった。

でもそれ以上に、かむちゃんが嬉しいと嬉しくなって、寂しいと寂しくなって、悔しいと悔しくなって。そんな大好きで大切な推しに出会えて本当によかったと思う。
そんな4年間を過ごせて幸せだった。

始めることよりも終わりを決めるほうが難しい

ほんとにそうだ。
勇気を持って終わりを決めた推しに天晴れ。
私なんか全然駄目だ。
まだお別れを直視できていない。


あと14日(もうあと13日)。

もう少し、もう少しだけ


#川村文乃アドベントカレンダー
#川村文乃
#アンジュルム
#かむちゃんに心からBIGLOVEを







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