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Down to earthな人。ニュージーランドで学んだ本音で話すこと。

・Down to earthな人とはどんな人?

英語圏では人の性格を表すときに「Down to earth」という言葉があります。それは、誠実で嘘や見せかけ、気取りがない人の性格を表す時に使われるそう。

ニュージーランド人の英語の先生と話していた際に、日本には「本音と建前」という考え方があるという話をすると、「話すことと思ってることが一致する人」をDown to earthと表現するよ、と教えてもらいました。そして、Down to  earthである人はリスペクトされるということも。

言葉の響きから、地球である大地に根を下ろし、のびやかにいる人が浮かびます。
この表現を知った時、知人の顔がぽつりぽつりと浮かび、それは私が畏敬の念をもってしまうほど、とびきり魅力的に映る人たちでした。
共通してるのは、凛としてて、自分を大切にしながらも周囲と調和しているところ。

誠実であるとは、地に足をつけ、地球に根を下ろすこと。
真っ直ぐに生きることは、地球にも誠実であること。
この表現が素敵だと思ったし、今の時代には、そんな人や生き方が求められているのではないでしょうか。

・Walk the talk=言動を一致させること

話は変わって、先日ニュージーランド人の友人と話していた際に、WALK THE TALKというイディオムを教わりました。それはこんな文脈で。「最近、転職してサステナブルのコンサルタントの仕事をすることになった。だから、車も電気自動車に買い換えることにしたんだよね」と。「サステナブルな仕事をしているのに、ガソリン車をつかうのは矛盾しているし。どうせ新しくするなら、サステナブルな商品を買わなくてはと思った。Walk the talkが大事だと思って。」と。さらに、ローンを組んでまで車を購入するというから、意気込みを感じたのでした

つまり、Walk the talkも、自分で言った通りにする(有言実行)、言動を一致させること。
Down to earthの時と同様、「誠実であること、裏表がないことを大切にしている文化なんだ」と、肌で感じたのでした。

・建前文化の日本で、気づいたこと

「本音と建前」という言葉がある通り、日本には、嘘偽りのない「本音」と、表向きの「建前」があり、ストレートに本音で話すことより建前を重視する「建前文化」の傾向があります。人間関係を優先したり、物事をスムーズに進めたり、良い面があることも否定はしません。

でも、いつしか建前文化が心身に染みついてしまうが故に、「あれ?自分の本音が分からない」「自分の好きなこと、やりたいことってなんだっけ?」という焦燥感に駆られてしまう。
振り返れば私は長い間、こんな状況にあり、「あ!これが原因だったのか」というアハ体験をしたのでした。

・植物療法士 森田敦子先生の言葉

そんな時に、思い返すのが、以前、植物療法の第一人者である森田敦子先生の授業を受けた時のことです。
「何よりも大切なのは、思ってることと、言っていることを一致させること。そうしないと、脳が“あれ?本当はこう思っているのに、嘘をついている?”と混乱し、脳がバグを起こしてしまう。それがストレスの第一歩で、結果として病気を招いてしまう」ということを習いました。理にかなったこの説明が腑に落ちました。

これってまさに、down to earthな人たちが実践してること。心身を大切にするってこういうことなんだ!と。

きっとdown to earthに生きる人たちは、本音で話すから、相手に違和感やモヤモヤを残さない。だからこそ、相手の居心地を良くして、心の中を話しやすくさせるのではないでしょうか。素敵な循環だなと思うのです。

そんな私が最近練習をしているのは、「思ってること」と「言うこと」を一致させること。「思ってないことは言わない」を意識してみること。また会いたい人に「また会いたい」と伝え、素敵だなと思うことに「素敵ですね」と伝えてみる。その場で「なんとなくと言う」という選択をやめてみる。

Down to earthに生きていきたいなと思う、今日この頃です。