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なぜその人を、なぜその場所で撮ったか

この記事のその後。まだのんびり受講中。というか、途中放置してしまっていて、ちょこちょこと戻ってきたりしている感じ。授業料もったいないからパパッと受けて終わりにしたいんだけど、読むパートは結構時間かかるし、なかなかボリュームもあるので、1モジュール受けるともうそれで疲れちゃう。でも面白い。

今日はModule6を修了しました。あと一つです。

Module6はポートレイトについて。面白かったプロジェクトは、Stephanie SyjucoのCargo Cults。

フィリピンの「伝統的な」「エスニック」なものとされる歴代のスタジオ写真に感じた違和感から、H&MやGAPなど現代のファストファッションのアイテムを使って、架空のエスニック民族衣装を纏ったポートレートを撮ったプロジェクト。あーわかるわかる、という感じの、エスニックな「イメージ」がうまく作られている。よく見ると、首に巻いてる模様の布は靴下だったり、腕に巻いてるのはUSBケーブルだったりするのだけど。そしてあえて違和感として残されている「商品タグ」。商品を返品しないといけないから、という理由もあったそうだけど、この写真がフィクションであるという証拠としても残しているのだそう。

こういう、ステージされたポートレイトというのも、撮ってみたいな。

あとは、Module 6終了後の課題で、「なぜその人を、なぜその場所で撮ったか」(※)というものがあって、私が提出するなら、と思いついたのはこれらの写真。
どちらも、築100年近い祖父母の家で、生まれてまだ1年そこらの息子を撮った写真。

1枚目は、家と同じく、いろいろな歴史を見てきたであろう、樹齢何十年?という木の切り株に、まだスタスタと歩けもしない息子が座って遊んでいるところ。と、見守る夫。
2枚目は、私の父、つまり息子の祖父であり、この家で育った人間が、小さい人を支えながら古い廊下を歩いているところ。

この場所の古さ、歴史、場所の持つ意味と世代、時間、層みたいなものが詰まってるから好きなんだ。

逆にいうと、他に、場所を意識して撮った写真があまり思いつかない。今までどれだけ意識していなかったがわかる。背景を綺麗に〜〜ということすらあまり気にせず、目の前にいる息子や、自分が見ているものだけを見て撮っているんだな、私。もうちょっと、場所と人、考えてみたい。

さて、あと1モジュール、頑張ります!

📷 Olympus PEN D3
🎞️ Kodak Ultramax 400

※ 課題は、正確には「How do photographs convey or obscure the relationships people have to places?」なので、「写真に写っている人と場所との関係性を、写真はどのように伝達してくれるか、それともぼやかしてくれるか」という感じでした。本記事のタイトルにもした「なぜその人を、なぜその場所で撮ったか」というのは私の意訳です。

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itoshigoto
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