黒染めパンダはいない

「色んな愛の形があってもいいと思いますよ」

誰に許されるためにレズビアンだと言ってるわけではない

彼氏さんどんな人ですか？と聞かれて本当のことを答えた

この人は天高くから私に許しを与えてくださった

ありがとうございます。お気遣い非常に助かります。

偏見があるかないか、同性愛の話題が嫌じゃないかどうか、勝手に語り始める人々の話を私は何度聞けばいいんだろうか

生きていていいんでしょうかの問いから始まるリズムに合わせて心にも毛布をかけたら夜の引き潮に連れられ深海で夢も見ぬ。
許しがなくても生きている朝、白身と黄身の境目をなくなるほどやっつけた生卵を山盛りご飯の穴に垂らし火山にマグマを流し入れる神様の気持ちを味わったらば山を崩して口にかっこむ巨人になる。
それでいいそれでいいそれでいいそんなわけないそんなわけはない。そんなわけはなく新しいことをする。新しいことをした。それでも神様は私にマグマを注いだ。一人活火山のまま煮えたぎり内包する心。誰にもわからない。誰にも予測させない。
生きていていいんでしょうか。愚問だ。と卵を殺した巨人は言った。それだけいい加減なんだいい加減でいいんだいい加減で。
面倒だから真面目だねで端折るバカ。真面目だからと予防線を張るバカ。正義と悪を白と黒に分ける。正義を信じ悪を砕く。真面目はそれを守ることじゃない。パンダを黒染めするマヌケ。パンダの色が悪いかどうか考えたことはあるか。私はない。パンダのままではいけないですか。黒染めしますか。あ、この色でもいいですか。染めても戻っちゃうんですよ。すみません。偏見はないですか。そう言ってもらえて助かりました。ここに存在させてくれてありがとうございます。では定時になりましたので失礼します。
脳天に挿すタイムカード。明日も黒染めしない活火山パンダで。