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わたしの物語5


小学3年生のはじめに、転校をしておばぁちゃん家で生活がスタートしました。


おばぁちゃん家は、山と海が見える場所で、近くには小さい商店がひとつあるくらいの田舎でした。

小学校も歩いて1時間程かかります。坂道が続くので山道も大変だし、海側の道は大きな道路で車の量もすごく多く危なく感じる道。

どちらの道も歩いて学校に行ったり、遊びに行ったり。。小さいわたしにとって小学校に行くのが精一杯な道でした。


おばぁちゃん家には、おばちゃんとおばちゃんの息子(いとこ)も一緒に住んでいます。


いとこのお兄ちゃんは、2つ歳上です。

小学校は、一緒に通っていました。


よく遊びに行くおばぁちゃん家は大好きな場所だけど、住むとなるとやっぱり緊張します。


おじぃちゃんとおばぁちゃんは、優しくいつも笑って一緒にいてくれる存在。


おばちゃんは優しいけど、教育熱心な方だったので、わたしにとって少し怖い存在でした。


おばぁちゃん家だけど、おばちゃんのルールの中で生活する感じでしたので、緊張が続く毎日です。


こくごやさんすうなどの勉強は、おばちゃんに褒めてもらったり、教えてもらったりで、そんなに苦に思ったことは無かったのですが。。。


掃除の仕方、食事の仕方、時間など、生活する上での教育が厳しかったです。

お友だちと遊んでいて、帰りが夕方5時を過ぎると鍵をしめられ、何時間も家に入れなかったことがありました。


わたしにとっては、あの道を頑張って帰っていたら、たまたま5時を3分こえてしまっただけ。


暗い中泣きながら、すごく怖い思いをしたことを覚えています。

遊ぶとなると、小学校まで行かなければならない環境だったので、家に入れてもらえないことが怖くて、遊びに行くことをやめてしまいました。


食事中は、くちゃくちゃと音がなると怒られていました。(特にくちゃくちゃならしながら食べていたわけではありません。)

怒られないようにと集中するので、正直食べた気がしませんでした。

休みの日は、ほうきの掃き方や掃除機のかけ方、雑巾の使い方など掃除する時は厳しく教わって、頑張っていたことを覚えています。


学校生活は、あるあるなのか。。。転校生という理由でイジメられることはありました。


集団登校中に、唾をはかれたり。。。

クラスの女の子のグループに入れなかったり。。

でも、我慢するしかなかったわたしなので、どうにもなりませんでした。


そんな中、この時代では早すぎる初めての月経がきてしまったのです。

わたしはまだ3年生になったばかり。。。生理ということを知りません。


ストレスで病気になったんだと思いました。


止まらない血。。。


怖くて、誰にも言えません。


汚してしまった下着は、隠して捨てました。

トイレットペーパーでどうにかしようとするわたし。


3日間しか隠せなかった。。。


おばぁちゃんから『どうしたのこれ?』と。。。見つかってしまった時は泣くしかなかった。。。


でも、おばぁちゃんが『おめでとう』って言ったんです。


訳のわからないわたしは、びっくりするだけ。


その時に生理というものを教えてもらいました。

お祝いだと言って、おばちゃんがお赤飯を作ったり家族みんながお祝いしてくれてました。

母もトラックに乗って、生理用品を持っておばぁちゃん家に来てくれました。

抱きしめてもらって、いろんな不安を思ったら泣いて涙が止まらなくなったことを覚えています。


頭の中も心の中も、《お母さんといたい》


ただお母さんのそばにいたくてたまりませんでした。


でも、困らせてはいけないことをちゃんとわかっていたので、しっかり抱っこしてもらって、あとは踏ん張りました。


心が苦しいと思うことが多かったけど、あっという間に4年生になって、5年生になって、、、やっと6年生になりました。


高学年は、お友だちも増えて親友もいました。

先生から本の読み方がすごく上手と褒められて嬉しかったです。

運動は苦手でした。

6年生の時に、何ヶ月か登校拒否をすることがありました。

6年生のわたしも心も体も疲れちゃった感覚に気持ちが重たかったのを覚えています。


その時のおばちゃんは優しく一緒に勉強したり、おうち時間をゆっくりのんびりさせてくれたのが嬉しかったです。


クラスの全員がおうちにきて、色紙と一緒に『早く元気になってね』と言ってくれた時はびっくりでした。


ちゃんと学校生活を改めて送り、小学校を卒業できました。


わたしにとって、小学校時代は苦しかったです。踏ん張ることばかりで、力が抜けなかったなぁと思います。


年に3回くらいしか父と母にも妹たちにも会えなかったので、よく頑張ったなぁと今でも思います。

中学生になる頃、妹たちも小学校に通うのでまた家族みんなで暮らすようになりました。

妹たちもままごとも歌をうたうこともなんでもできるお年頃だったので、3姉妹で学校ごっこをしたり、いろんなことを教えたがるわたしでした。

父と母と、妹たちと一緒にいるということが、わたしにとって大きな幸せだったので、やっと力が抜けたなぁと思いました。


踏ん張って、乗りこえてよかったなと思います。大人になって、役立つことをいっぱい教わったんだと時々気づいていい思い出に変わっています。

子どもにとっての義務教育中は、心も頭もすごく動くので大切にしてもらいたいと思います。


わたしの物語を読んでくださってありがとうございます♡

また、時代を変えてわたしのことを話せたらなと思います♡

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