アバター贈り夫婦漫才 黒崎こぎん様 地蔵めたび様
「このアバターええやん」
こぎんはとあるアバターを見てそう言った。地蔵はその様子をチラリと見るとそこには姉弟アバターが発売されるという情報が載っている。
(あ、このアバター。姉弟設定やん。このアバターでこぎんさんとコンビでいきたいなぁ……)
ちょうどホワイトデーが近かったので、地蔵はこぎんにそのアバターを贈った。
「え~!」
こぎんはびっくりした。バレンタインにチョコレートを贈ったらアバターがお返しで来たのである。
自作のアバターに愛着があったが、こぎんは今後も地蔵と共に活動していくうえでもコンビでアバターをそろえたいという意向と、アバターのクオリティの高さからアバターを変えることに決めた。
それからは早かった。自分好みにアバターを改変していったが、地蔵がアバターの色を決めてこぎんが色を塗るという共同作業を行ったのである。
「やっぱりええな~」
地蔵はこぎんの出来上がったアバターの顔を見て少しはにかむ。二人の間には物理的な距離があるが、前のアバターよりも今のアバターの方がリアルなこぎんの面影を感じられて地蔵はとても嬉しかったのである。今までのアバターも良かったが、リアルで会えてないもどかしさを消すきっかけになった。
今後も二人で活動をしていく。改めてお互いに何か言うこともないが、末永くこれからもこんなやりとりを続けていきたい。
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