クイズに愉悦する炎の精 利賀セイク様
炎の王クトゥグア。その奉仕種族たるセイクはふわふわと漂って地球へとやってきた。
特にやることもなく、なんとなくで地球に来たセイクであったがある日インターネットで行われていたクイズというものに出会った。
それはクトゥグァへの奉仕を忘れそうになるほど魅力的なもので、一瞬でセイクはクイズの虜になった。
クイズに魅了されたセイクは様々なクイズを作り出した。
「毎王星の外側に軌道を持つ、2006年に惑星から隼惑星になった天体は何でしょう?」
これは問題文からサンズイを消したものだ。
クトゥグァと敵対しているニャルラトホテプは『這いよる混沌』と呼ばれている。この混沌には両方ともサンズイが使われており、日本語からサンズイを消せば『這いよる混沌』は『這いよる混沌』とは言えなくなると考えたのだ。
セイクはクイズに魅了されながらも、一応クトゥグァへの奉仕を忘れない律儀な精であった。
地球で様々なものに触れたセイクはクイズや謎解きを心の底から興味を持ち、人間が「解けない……これはどうやって解くんだ……」と悩んでいるのをほくそ笑んでいる。
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