FRANK LEDERの名作をメモ
フランクリーダーが好きだ。名作揃いのブランドなので、後世のためにまとめておきたい。
ドイツの革・ジャーマンレザー
フランクリーダーを代表する生地といえば、ジャーマンレザーだろう。
レザーが高価だったかつてのドイツで、レザーの代用品として作られた超高密度のコットン100%の生地。
自立するほどに硬く頑強な生地で、新品を着始めたときは身動きするのも大変なほどだが、それを革ジャンのように体に馴染ませ育てていくアイテムだ。
残念ながら、現在は生産を終了している。
2Bジャケットが代表的なモデルだが、ピーコートやカバーオールなど、さまざまなモデルがある。
DEER LEATHER
鹿革とウールで切り替えたレザーベスト。シンプルにかっこいい。
息を呑む圧倒的な完成度の鹿革パッチワークジャケット。
フランクは、アルプスの伝統的な製法を続けるただ一人のタンナーを守るため、その工房のレザーを使い続けているのだとか。そんな服作りにおける思想にも惹かれてしまう。
こちらカーディガンタイプも存在する。
”VINTAGE OBJECTS”
2022年の傑作、"VINTAGE OBJECT"シリーズ。フランクが収集してきた貴重なヴィンテージコレクションを纏うことで完成する服たち。
"BURNED MOLESKIN"
前述のジャーマンレザーが生産終了となった後、それに代わる生地としてフランクが見出したのがこの”BURNED MOLESKIN”。工業用の機械のプレスの際に、下敷きとして使われていたモールスキン生地を服に仕立ててしまったのだ。焼け焦げた跡さえもデザインへと昇華してしまう。フランクリーダーの真骨頂が出たアイテム。
"VINTAGE BEDSHEETS"
フランクリーダーを代表する生地の一つ、ベッドシーツ生地。ヴィンテージのベッドシーツを服に仕立てたものだ。他にはない生地感、タフに着込んだ時の経年変化がたまらない魅力だ。
LODEN WOOL
こちらもフランクリーダーを代表する生地。
16世紀のオーストラリアはチロル地方、ローデレス村で生まれたという生地がローデンウール。独特のヌメり感は高級感とヴィンテージ感を併せ持ち、その上タフだ。
その他、名作たち
"ROOT DYED COTTON/LINEN"生地のコート。草木染め。2020年春夏の一品。この生地感は凄いなあ。
こちらも草木染めのムートンジャケット。天然の素材・製法にこだわるのもフランクリーダーの哲学。
これらは21AWの目玉であり、かなりぶっ飛んだアイテム。ジャーマンレザー生地の服を、デザイナー自身がショットガンで撃ち抜き修繕したという‥‥‥。
「ちょっとその服どうしたん?ボロボロやん」
「いや〜ここに来る途中ショットガンで撃たれてさ。ジャーマンレザー着ててホント助かったよ」
友達とこんな会話が生まれる愉快な服である。流通量は僅少だ。
過去のコレクションで使用した生地をパッチワーク のように組み合わせ、ボンバージャケットへと再構築した一着。
フランクリーダーの色使い、素材使いの妙が如実に表れる"VINTAGE FABRIC"ラインは名作揃いだ。
野性味あふれるレザーを使用したレザージャケット。これぞフランクリーダーだろう。海外のフリマサイトの画像なので、もしかしたら、単に前のオーナーがボロボロに着倒しただけかもしれない。