Episode02 星海の鍵
アークの決断。
その言葉に誰もが頷く。
逃げるのではなく、守る道を選んだリーダーの覚悟。
「リナ、星のエネルギーの発生源を探れ!カイゼル、後衛の守りを頼む!」
アークの指示が飛ぶ。
動き出す仲間たち。
エルネアは再び光に包まれる。
星そのものと対話するかのような彼女の姿。
その声が、周囲に響く。
「エネルギーの流れを止めるには、遺物のコアに触れなければならない。でも…」
その瞳に宿る、不安と悲しみ。
「触れる者には、命の危険がある」
その言葉に、一瞬の沈黙。
全員がエルネアを見つめる。
次の瞬間、カイゼルが大剣を肩に担ぎながら、静かに笑った。
「命の危険なんて、この仕事じゃいつものことだろ?俺たちでどうにかする」
リナも笑みを浮かべる。
「そうそう。私たち、アストラノヴァのクルーだものね。やれることをやるだけよ」
エルネアの不安を打ち消すように、仲間たちが一体となる。
その姿に、アークも決意を新たにする。
一行は光の柱へと向かう。
追撃してくる仮面の男の軍勢。
それを振り切るための、リナの技術とカイゼルの力。
次々と立ちはだかる障害を超え、ついに遺物の中枢へと到達する。
そこに待っていたのは、仮面の男自身。
彼の背後に浮かぶ巨大な機械兵器。
異星文明の力をその身に宿した圧倒的な存在感。
「ここまで来るとはな。だが、“星海の鍵”はこの私が手に入れる!」
その声に、アークが答える。
「星を利用するためじゃない。俺たちは、この星を救うためにここにいるんだ!」
戦闘が始まる。
敵の攻撃をかわし、コアに向かうための突破口を探すアークたち。
リナの解析によって、コアを制御する仕組みが明らかになる。
「これを止められるのは…エルネアだけかもしれない!」
エルネアは前に進み出る。
「私ならできる。でも…アーク、もし何かあったら」
その言葉を遮るように、アークが言う。
「大丈夫だ。俺たちは、必ず君を守る」
その瞬間、全員の心がひとつになる。
アークたちはエルネアを守りながら、仮面の男と機械兵器に立ち向かう。
ついにコアへと手を伸ばすエルネア。
その手が触れた瞬間、眩い光が辺りを包む。
星のエネルギーが穏やかに収束していく。
だが、仮面の男は最後の抵抗を試みる。
その攻撃からエルネアを守るため、アークが立ちはだかる。
「これが…俺たちの選んだ道だ!」
仲間たちの力を結集した一撃が、仮面の男を打ち倒す。
静寂が訪れる。
コアの光が消え、星に平和が戻る。
エルネアは穏やかな笑みを浮かべる。
「星が…ありがとうって言ってる」
アークたちは、再び「アストラノヴァ」へと戻る。
新たな冒険を待ち受ける星海の中へ。
「進むべき道はまだ続いている」
そう呟くアークの視線の先には、果てなき宇宙。
そして、仲間たちの笑顔。
新たな旅路が、今始まる。
To be Continued…