窓の発注ミスで凹む旦那様
工務店イトコーで広報を担当する村瀬です。
暑い日が続いていますね。
安静生活が続いている私は基本的に室内で過ごす時間が多いですが、出勤や買い物などで出かける時は必ず塩を入れた水とタオル、日傘に帽子を持ち歩くようにしています。
おかげで今のところ大きく体調を崩すことなく過ごせています。
さて、今回は現場での「とある事件」をご紹介したいと思います。
上棟から早2ヶ月が経とうとしています。
現場では毎日大工さんが作業を進めてくれています。
「作業を進めて」と言いますが、その過程も様々。
建築初心者だった私は、初めて自分が担当するお施主さまの現場が始まってから、「後は図面があれば、細かい調整がなくても現場は進んでいくもの」と思っていました。
実はこれ、勘違いで、現場では毎日とっても細かい調整があちこちでされていました。
場合によってはお施主さまへの確認も必要で、当時の私はこのやりとりに「全部を決めて現場が始まったと思ったら、現場でこんなにも細かい調整が何度も行われているんだ」と驚いたのを覚えています。
現場監督は、大工さんはじめ職人さんと材料の発注や搬入のタイミングを打ち合わせしたり、納まりを検討したり、大忙し。
納まりとは、当時の私はピンと来ませんでしたが、「仕上がり」のようなものだと思ってください。
建物のあらゆる部分で部材が重なり、この部材同士の取り付け具合や取り合わせの事を指します。
「納まりが良い」というのは、調和がとれた取り合わせのことを表現しています。
現場では頻繁に「納まりはどうする?」と調整が行われています。
さて、もちろん我が家でも同じようにこの「納まりはどうする?」が何度も行われています。
その都度、現場監督の旦那さんがDWELL川畑さんに質問し、設計士杉野さんへ相談し、大工さんと検討し、とても忙しそうにしています(まだこの状態は続いています)。
家のどの部分を切り取っても、「ここはこんなやりとりがあってね…」と話は尽きませんが、今日は特に大きな出来事「窓事件」をご紹介したいと思います。
(キッチン横の両開き扉がすごくいい感じ😊)
我が家の窓の決定には、少し時間がかかりました。
簡単にいうと窓には、木製・樹脂製・アルミ製の3種類があります。
もちろん一長一短、どれを選んでもメリット・デメリットがあり、我が家の場合は特に総額予算との折り合いをつけたり、と少し時間がかかりました。
性能・納まり・外観の見栄えなどなど、あらゆる面での検討が繰り広げられました。
その過程を経て決まったはずだったのですが、なんと現場では決定した窓と違う種類の窓が取り付けられることに。
そのことに気づいたのは、すべての窓が取り付けられた後のこと。
窓のチョイスを間違えて、川畑さんからこっぴどく怒られる旦那さん。
(キッチンの窓枠も、細かく調整しました)
実は旦那さんはつい最近までリフォームが専門で、今回のような家1軒ひとりで担当するのは二度目。
慣れない新築現場に加えて、遠く離れた鹿児島にいる川畑さんとの距離のあるやりとりにも慣れ始めた頃のこの出来事に、とても落ち込んでいました。
と言っている間にも現場は進んでいくので、川畑さんが急遽仕様変更を検討してくれることなりました。
問題となる窓枠の納まりを現場で再度確認、調整することに。
(新しい窓枠のおかげで、スッキリした納まりに)
間違ったことを反省して凹んでも何も変わらないので、通常仕様でない納まりを指示する川畑さん。
現場で窓やほかの部材との取り合いを確認しながら、出来上がりのイメージを二人で共有し、材料や細かい寸法を調整。
そばで見ている私は、旦那さんが川畑さんのイメージを形にするよう必死に考えているのが伝わってきました。
その日の打ち合わせは終え、「これなら!」と次のステップへ進むことができました。
見守ることしかできない私も一安心。
大工さんの協力を得て、何とか川畑さんからお褒めの言葉をいただけた旦那さん。
ミスを修正できたこと、一つ課題をクリアできたこと、川畑さんにOKをもらえたことでホッとした様子でした。
いいもの作るこだわりが半端ない!
それが、川畑さんの仕事の進め方。
旦那さんも私も、今回のことでより一層感じました。
皆さんは「居心地の良い空間づくり」には何が必要だと思いますか?
それはディティールが精密に計画されていることだと私は思います。
窓の配置一つとっても、窓ガラスと窓枠の割合はいくつか、位置や高さはどこがいいか、考えるべきことはたくさん。
それらひとつひとつを確認し、検討検証し、決めていく。
そういったディテールが積み重なって、「良い空間」を創り出していると私は思っています。
今回の「窓事件」があったおかげで、完成がより一層愉しみになりました(^_^)