少女フラクタル朔間咲の新曲『夜空翔けるあの光に想いのせて』歌詞考察
お久しぶりです!
noteでの活動は辞めておりましたが、この度
私が高校生の時から好きな東方サークルである
少女フラクタルの新曲が公開され、その曲が
素晴らしいと感じたので筆を取った次第です。
新曲発表時の背景
現在少女フラクタルは定期的に行っているYouTubeでの生配信を休止しており、即売会や
ライブへの参加も一時期減っていた。
姉妹サークル幽閉サテライト内でのゴタゴタも
あり、少女フラクタルは今後大丈夫なのかと
不安な声も上がる中での新曲公開であった。
今回の歌詞はまさにそんなファンの心境に
対してのアンサーソングになっていると考えて
いる。
早速1番から歌詞を見ていこう。
理系なので先に定義付けをさせていただこう。
この曲を通してよく使われるフレーズである
「夜空」と「星」と「花」について、
夜空=(ファンのみんなの)想い出
星=(少女フラクタルの)曲
花=(少女フラクタルへの)愛
と置き換える。
そして時間軸は数年後・数十年後で、我々に
とって少女フラクタルが"過去"になって
しまった時代として考察を進めていく。
定義に沿って「一緒に見た星は 夜空を今日も
飾る」というフレーズを見ていくと、「みんな
で一緒に聞いた曲はあなたの想い出の一部」となる。
以上の様に、この曲では「夜空の星を眺める」
つまり「想い出の中で煌めく曲を聞き直す」と
いう表現が繰り返し出てきている為、その解釈
を中心に考察していく。
ちなみに歌い出しの「め」が「目」や「眼」で
はなくわざわざ「瞳」を使っているのは、朔間
咲の衣装が古明地こいしである所から来ている
のだろうか?それとも無意識なのか?
2番の歌詞では特に時間は過ぎても忘れないでいて欲しいという願いが強く伝わってくる。
「辛い時はあの頃好きだった曲を聞いてごら
ん。直接言葉を伝えることはできないけれど、
楽しかった時間を思い出させることはできるか
ら。」
そんな朔間咲からのメッセージが込められて
いると思うと涙が止まらなかった。
かつては好きだったけれど別の趣味を始めて
離れてしまった人達。
同じファン仲間だったのに今では連絡先も
分からない人達。
私はそんな人達を沢山見てきました。
そして自分もいつか花びらのように飛んで
いってしまうかもしれない…。
しかしメンバーが歌に込めた想いも、曲は
変わらずあの頃と同じ美しいままCDやデータ
として残っている。
時間と共に変わってしまう私達をずっと変わら
ない曲がいつでも待っていてくれている。
この関係ってすごく安心感があって素敵じゃ
ないですか?
「心に芽吹く花が散る」とは、「花」=「愛」
がひとひらだけでなく、完全に散ってしまった
つまり「少女フラクタルの事を忘れ去って
しまった」状態を表す。
ファンが未来でもまた楽しかった想い出に
浸れる様に、
「夜空を翔ける あの光」=「星」=「曲」
に想いを乗せて歌っていこうという意志を
感じた。
ラスサビの歌詞のオシャレポイントとして、
「奏でていく いつか夢見て」が自身の歌う曲
『奏でるは夢のあと』とかかっている点を強く
推したい。
歌詞も「変わらぬこの気持ちこそを
愛と呼ぶのでしょう」とか
「あなたは何を願ったの?あの流れ星に
儚くけど力強く今も色褪せない」とか関係して
いる所多いし!
誰から誰へのメッセージ?
さて、ここまで歌詞の内容に注目してきて
とてもメッセージ性の強い歌詞だと言う事は
分かりったが、一体誰から誰に向けたメッセー
ジなのだろうか?🤔
ということで今回のMVの概要欄を見てみた。
今回の作詞は朔間咲ではなくサークル代表の
嵯峨飛鳥と夕星海月の2名。
しかし歌詞がファンに向けたメッセージである
事と性格を考え朔間咲の意志が強く反映されて
いる様な印象を受けた。
つまり朔間咲の意志を嵯峨飛鳥・夕星海月を
通して歌詞にしたという解釈が1番近いと予想
する。
また、歌詞の内容について
「皆の中で素敵な想い出になる様にこれからも
頑張っていきます!」という解釈をしたが、「今までありがとう!これからも私達を忘れな
いでね!」という方向にも解釈できてしまうの
が不安材料である。
時間軸も少女フラクタルが過去になって
しまっている時代だし…。
新しい1面を見せてくれたんだからこれからも
もっと色んな面を見せてくれ!!!
おわりに
今回「朔間咲」という名前について調べ、
「朔」は「ついたち」と読み、新月を指す事を
初めて知った。
新曲の歌詞では「夜空」や「花」等、名前に
合った世界観が広がっていてまさにピッタリだ
と感じた。
余談だが、個人的に幽閉サテライトについて「夜」のイメージを強く持っている。美しい声
のボーカルと静かで幻想的なミュージックが生
み出す月夜の情景が浮かんでいる。
願わくば幽閉サテライトという月が無くなる
朔までの間は強く咲いていますように。
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