弓道再開のすゝめ。
こんにちは。あけましておめでとうございます。
先日、一人で近所の道場で射初めをしました。
気軽に使える道場があるって本当に有難いことだなということ、弓を引くだけなのに充実感があるなということ。そんなことを噛み締める。
目の前考えたいこと、考えないといけないことがある。皆あると思います。現実。
射初めでそんなことを思ったなーと思い返しながら、息抜きとしてこれを書きます。
弓道再開のすゝめ
頭にはある。でも現実もある。
僕は去年の半ばくらいから弓道を再開しました。約18年ぶり。
実際始めてみると、少なくとも僕はやってよかったと思ってるし
これも場所によるかもしれないけど、基本的には弓道に若い人が少ないので居るだけで喜ばれる。
見出しで「頭にはある」とは書いたものの、それまでは頭にあることすら気付いていなかった。
まあそうだよね。現実があるもの。
仕事があったり家庭があったりで、弓道なんて金も時間もかかることにリソースをとてもじゃないけど割けない。
そんな気持ちになる。
だから若い人が少ない。ほかの色んなコトや行事も同じだと思うけど
弓道も多分に漏れず、学生が沢山いて、脂ののった世代がゴソっと抜けて、定年後の人が沢山いる。
学生の頃にやっていた人で、定年後に再開する人も一定数いるけど、ごく一部だと思う。生活や身体の事情もあると思う。
でもやっぱり、楽しいよ。
どうやって始めるん
僕は、何故だか覚えてないけど急に閃いたように「弓道をやろう。それしかない!」と思って
どうやって始めたらいいかもわからず、弓道をしてる人がいるのかも分からず
分からないから市役所に「なんか部とかサークルとかないですか?」と聞きに行って
ゴリっと市の弓道部の部長の連絡先をゲットして突撃した。
まあでも、始め方ってよく分からないよね。
学生の頃に弓道をやっていた人からすると、学校の弓道部以外のことは良くわからない。
高体連はわかるけど、弓道連盟のことはよくわからない。
学校の道場や試合はわかるけど、一般の道場や試合はよくわからない。
どうやら高校のやり方が独特だったというのは何となくわかってたけど、普通が分からない。
どこでやってるの?段ってどのくらい大事なの?
学校の道場の常識しか知らないけど大丈夫?
道具全然ないけど?上下関係とかどうなの?
弓道をやってる知り合いがいれば聞けばいいけど、そういう知り合いもいなければ手探りになる。
でも大丈夫。何もわからなければ出来ることをすればいい。
役所に聞いたり、道場を検索したり、いろいろ方法はある。
そして、先に書いた通り、弓道を再開するということは皆にとって喜ばれることだから
思った以上に親切に色々やってくれる。
頭にあるのであれば、やった方がいいよ。勿体ないよ。学生時代とは違った楽しさがある。
というのが、実際に再開をした僕が思ってることです。
いや、道具どうするん
道具ね。道具問題。
わかる。
買わないといけないとなると結構キツイし、特に弓具の値段の上り方がすごい。矢なんて何倍違うんだろうってくらい値上がりしてる。
僕は弓道を再開した時は、弽と胴着と帯と袴だけを持っていた。
弓は元々持ってなかったけど、矢も矢筒もその他色んな弓具も紛失していた。
でも大丈夫。
■着るものないんよ
これは道場次第かもしれないけど、結構フルで胴着袴着用必須のところは少ないんじゃないかと思う。
だから、なくても出来るし、必要になったときに買えばいい。
■弓ないんよ
弓は大体の道場で借りれるはずだから大丈夫。
基本的には、初心者向けの弓は何かしらあるはず。
合う弓が無いかもしれないけど、そうしたらメルカリとかで適当なものを買えばいい。
どのくらい久しぶりかだけど、多くの人みたいに何十年ぶりだと道具に拘りようがない。
一個しか道具が無いなら、それに身体が合わせるから大丈夫。
あと、引退する人も多いし、弓を沢山所有してる人も結構いる。
人から譲り受けたり、安く売ってもらってる人も結構いる。
だから、その辺もドンと構えて問題ないと思う。
欲しかったら買うしな。
■矢ないんよ
これも道場に主に初心者向けの共有矢(大体1913)があるはずだから、借りればいい。
長さも短すぎることは無いはず。
ずっと道場のものを使うのがやりづらかったり、長さが合わなかったとしたら、これもメルカリで安い適当なものを買えばいい。
弓力は今後上がるから、ちょっと長めで、まともに飛ぶ程度に羽が残ってる矢を買えばいい。
学生でやめる人が多いから、学生が使ってたジュラ矢×ターキー×長めの出品が多いから絶対見つかる。
そして、輸送するのに矢筒もセットで売ってる場合がすごく多い。
僕は、矢筒+2014の矢を安く買って、弓上げをしたタイミングでカーボン矢をオーダーした。
■弽ないんよ
弽はねー。初心者用の弽は道場にある気はするけど、弽は買った方が良いんじゃないかなと個人的には思う。
でも、弓とか矢と比べてそんなにコロコロ買い替えるものでもないから
本当の本当に最初慣れるまでは柔帽子(所謂チョンがけ)でもいいんじゃないかなと思う。
なんだかんだで弓具店には行くことになると思うけど
「○○年ぶりに弓道をまた始めるんですよ」
みたいなことを伝えると、弓具店の人も嬉しそうに接してくれる。
地元の学生がまとまって道具を買いに来てるのに出くわすこともあって、なんだか懐かしい気持ちになる。
最早初心者レベルなんじゃないかってくらい技術が心配!
って場合でも、初心者教室はどこかしらである。
県や市がやっていることもある。
教室に通うのもな、、、、と思うなら、その場にいる人に相談すればいい。
まあ、なんとかなりますよ。
もうちょっと、社会人世代で弓を引く人が多いと嬉しいなーと思っています。
追記:でも、段が大事なんでしょう?
これを書くのを忘れてた。
僕が高校時代に一番気になっていた、怖がっていたこと。
ありもしないのに、恐れおのののののいていたこと。
珍しいことに、僕のいた中高では審査を受ける人がいなかった。
顧問の先生の考えなんだろうけど、それが当たり前だから理由は知らない。
でも、だからこそ卒業するころには自分が段無しであることが気になっていた。
一般の道場に行きづらい。
基本的には、段を持っていないと道場を一人で使えなかったり、
道場によっては段が無いと使えなかったりする。(都内ではそういうところがあった)
だから、一般は段至上主義で、肩身の狭い思いをするのかなとビクビク思っていたりした。
実際のところは、あまり気にならない。
会社での学歴のようなもん。(これは会社によるか)
入口ではどうしても出身校を見ざるを得なくて見ることもあるけど、
実際に仕事をしたら学校の偏差値なんて関係ないし、関係ないということを大半の人が知ってるし、気にしてない。
もちろん、気にしてる人もいる。
そんな感じ。
僕は段無しだったけど、初日に部の人と一緒に練習をして、好きに道場使ってもいいよと言ってもらえたし
その場にいなかった人からも何かを言われたことが無い。
そして、当たり前だけど一般でも段に全く興味が無い人もそこそこいる。
だから、取りたければ取ればいいし、興味ないならないでいいし、コンプレックスあるならあるでいい。