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随想録

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日記とはまた違った形で。 回想録であったり、決意を残すためであったり。
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#小説

日常は遥かに大きくて

月が青白く感じる日は、 初めて飼った猫を思い出す。 すると、お腹のあたりにぽっかりと穴が現れ、 触れた感触が体に甦る。 猫が世界から突然いなくなった日、 わたしの日常を死が初めてノックした。 わたしは、4つで、 猫も同じくらいの年だった。 毛の短い真っ白な猫で、青い目、きれいな雄猫だった。 母はいつも「本当にお利口ね」と猫に言っていた。 それは、多くの飼い主がペットに向かって言うセリフのひとつで。 賢さというものを当時のわたしには未だ分かってなかったけど、 彼の利口さとは何