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いつか終わる そう 知っている そして始まるんだ でも 忘れてしまうの 何度も何度も そよ風が横切ったとき 身体のなかをかすめていく いつかの光景や思い出 フラッシュバック 出来事も 気持ちも まるで風のように通過してゆく なみだが作った海に 両足が捕らわれそうになった夜 消えたくなった朝 だれかと共によろこんだ夕暮れ 初夏 まだあかるい宵だった 眠れないとき 天井を空に見立てて 願いを放った日の境目 夜の真ん中 なのにまぶしかった こうやって思い返す
そこを誰かは ちいさな宇宙と云った わたしはそこへ落ちて 目が覚めた わたしはひとつの ちいさな意識 わたしはひとつの ちいさな目玉 わたしは わたしが見えないけれど わたしは わたしを自覚している わたしは わたしをしらないのに わたしは 愛 というものをわかっている わたしは わたしの点をさがす それは わたしが降ろされた入口 ねえそうしたら 北極星のようにうごかない点が こちらをみていた 点は標だから 誰もがすぐに見つけられるのだ まあるい夜