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令和4年度認定考査結果発表と令和5年度に向けて

本日(令和4年12月7日)、令和4年度認定考査の結果発表がありました。
結果は以下の通り。

考査受験者数(A) 643人(昨年:591名、一昨年:625名)
認 定 者 数(B) 420人(昨年:417名、一昨年:494名)
認定率(B/A) 65.3%(昨年:70.6%、一昨年:79.0%)

「認定率 65.3%」は、第1回認定考査から見れば
決して悪い認定率
ではないのですが、
一昨年の79%と比べてしまうと厳しい結果と言わざるを得ません。

確かに、令和4年度の認定考査問題も、
近年の問題の傾向に合う、応用に富んだ難易度の高い問題でした。
しかし、「合格ラインを超える」ということだけに焦点を当ててみれば
訴訟物・請求の趣旨・請求原因を確実に点数に繋げ
抗弁1 登記保持権限の抗弁
抗弁2 所有権喪失の抗弁
に対する、
再抗弁1 弁済の再抗弁(抗弁1に対し)
再抗弁2 相殺の再抗弁(抗弁1に対し)
再抗弁3 詐欺取消しの再抗弁(抗弁2に対し)
7~8割程度書き土台を固め、
2段の推定・倫理・業務範囲の点数加算で、
40点のハードルは超えられると考えます。

未出や応用の「詐欺」、「相殺適状と相殺主張」、「一部請求と残部請求」
に時間を割きすぎると、時間切れにより「取れる問題を落とす」
リスクが高いため、時間の使い方や、問題を解く際の優先順位付けなど、
試験戦術がかなり重要な年
だったと言えます。

令和4年度の結果を受けて改めて認識しておきたいことは、
「認定考査も試験である!」ということ。
つまりは、司法書士試験の時と同じように、
試験勉強としての対策を講ずること!」
試験戦略、試験戦術を考えること!」
が必要だということです。

令和4年度司法書士試験を突破して、はじめて認定考査対策をはじめた方は、決して油断しないように着実に対策を講じていきましょう!!
ひと昔前に比べれば、考査時期が9月になったことで勉強時間が増えて有利なはずです。

また、今年、残念な結果となった人は、
気持ち新たに来年に向けて、本気で挑戦してみましょう!!

考えてみれば認定考査は、法定で弁護士と同等に戦うスキルがあることを認定してくれる、
結構、重みのある試験です。
不合格判定は決して恥ずかしいことではありませんので、
諦めずに頑張りましょう!!!

伊藤塾講師 坂本龍治

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