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2023年 司法書士試験合格者が語る   司法書士を目指した理由

2023年度司法書士試験に合格された方々からメッセージを頂きました。
合格者が語る様々な思いを知り、合格を掴む糧にしよう!


黒田 匠さん

実のところ私は社会保険労務士の取得を考えていました。4年ほど前から事務職に勤めていたのですが、社会保険に関する業務が多く、それに関する知識を広めたいと思っていました。社会保険労務士について調べを進めていくと、法律初学者は行政書士からはじめるとよいとの文言を多く見かけたため、実直に行政書士の取得から目指しました。
令和3年度の行政書士試験に無事合格し、そこから社会保険労務士—と思いきや、民法などの勉強が思いの外楽しく、いろいろな法律を勉強してみたいという思いが強くなっていました。とりわけ刑法に興味があり、刑法が試験科目に含まれている資格を探すと、司法試験(予備試験)と司法書士試験のみだということがわかり、私の選択はそのどちらかに絞られました。司法試験予備試験はさすがにハードルの高さを感じたため、司法書士試験を受けてみようと思ったのが始まりです。
仕事はそのままで、いわゆる兼業受験生という形でしたが、行政書士試験の時も同様に働きながら勉強していたので、兼業であることに不安はありませんでした。もっぱら不安だったのは商法・会社法の勉強でした。行政書士試験の時はあまり理解が進まず、最低限にも満たない程度の勉強量で受験し、運よく合格できましたが、司法書士試験では商法・会社法を捨てることが不可能でした。ただ、宇津木講師の言う通りに勉強を進めることで、少しずつ制度や概要が見えてきて、ある程度の全体像が見えて問題も少しずつ解けるようになっていったと思います。やらないうちから不安だけを覚えていても仕方ないので、まずは手を付けてみて、いまいちな時期が続いても根気よく勉強を続けることが肝要であると私は思います。

黒田 友佳さん

司法書士を目指すことにしたのは50歳を目前にした2年前、48歳の頃です。20年以上専業主婦で、家事と育児しかしてこなかった自分にも、何か社会に役立つことができないかと考えたのがきっかけです。しかし私にはこれといった資格も勤務経験もなく、アルバイトやパートの面接にことごとく落ちました。全滅でした。もう一度働きたい、社会の役に立ちたい、と思ったのが司法書士を目指すことにしたきっかけです。最初は市販のテキストを1冊購入し、独学ではじめましたが、1年でも早く社会に出るためには受験指導校を利用しようと思いました。入門コースを山村講師のコースに決めたのはYouTubeガイダンスを観たからです。司法書士試験を、大海原を航海するヨットに例えられ、「私がゴールまでご案内しますから、皆さんは私に付いて来てください。」とおっしゃったことです。後にこの言葉を何度も思い出し、山村講師に付いていけば絶対大丈夫!という強いお守りになりました。気持ちがブレることはなかったです。

塚本 祐枝さん

第一子出産と夫の転勤などが重なり、子育てに専念する為前職を退職しました。それ以来夢中で子育てをしてきましたが、第二子出産後、社会復帰を意識しはじめたところ気づけばかなりのブランクが空いており、職業が選べなさそうな状態でした。それを機に、これから自分は何をしたいのか考えたところ、法律を学んでそれを仕事にしてみたいという気持ちがあったため、法律を学べる資格を探し、司法書士を志すことにしました。

野原 悠さん

私が司法書士の学習を開始したのは、大学4年生のときです。それまで大学在学中は、独学で司法試験(予備試験)の学習に専念していましたが、予備試験を受ける直前になって不安になってしまい、出願したにもかかわらず受験を取り止めてしまいました。
不安の原因は、独学で身につけた知識への不信感と、弁護士という勝負の世界で生計を立てていくことへの恐れだったかと思います。
そこで、心機一転して、今度は講義を受講しながら勉強をはじめることにしました。同時に、自分に向いている職業は何か、と再確認したとき、弁護士よりも司法書士の方が合っているのではないか、という考えに至りました。
学習当初は、すでに大学卒業を目前に控えているということで、不安もありました。しかしそれ以上に、独学で身につけた知識が、登記という実務的な知識と合わさって確かなものとなると感じ、向学心をもって学習を継続することができました。

中村 純代さん

補助者として働いて4年目に差し掛かり、気づけば職場の補助者の中で一番の古株になっていました。
なぜか仕事をバリバリこなす先輩方は3年くらいで退職していく環境で、古株の居心地は良いものではなく、自分も退職しなければと考えるようになりました。登記の仕事がとても楽しかったので、司法書士になれたらいいなと考えるようになり、退職後は主婦となり、試しに他校の講座を受講することにしました。
「受かればいいな」という軽い気持ちで受けた一回目の試験(2019)は今思えば「お試し受験」であったと思います。その後、コロナ禍となり、子どもたち3人が皆休校や分散登校の日々が続き、専業主婦でよかったなあと噛み締めながら、子どものご飯を三食作り、運動の機会を作ったりと、家庭に専念し、司法書士の勉強は2020年はしませんでした。
ですが、せっかくの2019年の勉強が無駄になるのも勿体ないと思い、行政書士試験を受けてみることにしました。急に決めたので試験まで僅かな時間でしたが、本屋さんで伊藤塾の行政書士試験本を一式購入し勉強しました。合格という結果を得て、勉強した時間は無駄ではなかったと、とても嬉しくなり、やはりもう一度司法書士試験に向けて勉強しようと決めました。
行政書士試験の際の伊藤塾の書籍がとてもよかったので、伊藤塾の司法書士講座に興味を持ち、申し込みました。

佐々木 亜咲さん

最初の動機はなんとなく就職活動をしたくないと思っていました。私の周りでは自営業をしている人が多く、そのため一般的な就職活動ってどうやるのかイメージが持てなかったため、どこかの企業に就職するより、自分の中にある知識や技術を使って働く方に魅力を感じました。また資格があれば独立も可能だし、自分に合ったワークライフバランスで生きることもできると考えたからです。
司法書士を目指した理由としては、コロナの流行で大学在学中に留学ができなくなったり、内定取り消しのニュースを見たりして、自分にとって武器になる資格が欲しいと感じました。外国語学部卒業ですが大学進学時点で法学部と迷っていたこともあり法律系の資格を取りたいと思い、また叔父が東京で司法書士として働いていたので、興味を持ちました。
司法書士試験のために勉強をはじめる前は法学部でもないのに内容についていけるか心配でしたが、入門講座の講師の方々は初歩の初歩から解説してくださったので大丈夫でした。またカウンセリングを活用したことで、勉強のモチベーション維持や一人で勉強する不安解消に役立ったと思います。

中村 翔太郎さん

もともと経済に興味があり、色々と情報を集めているうちに、低迷している日本経済を活性化させるためには、日本企業全体の99%を占める中小企業が①技術革新を起こして活性化するか、②中小企業が大企業で合併して生産性を高めるか、の2択しかないと考えるようになり(偏った考えなので、本当はもっと色々と方法があると思います)、その一助になるため、手続き面での支援ができる司法書士を目指しました。
また、前職は公務員で、給与・待遇ともに安定はしていましたが、安定した状況に退屈してしまった。というのもあります。どこにいても自分の力で生きていける力を身に着けたいと考えたのも目指した理由のひとつです。

高山 研人さん

人と違う人生を送りたいと昔から漠然と考えていたのでどこかの企業に就職をして定年まで働くということが考えられなかったので何かしらで起業をしようと思っていました。あまりにも範囲が広いので絞る今でも資格取得を考えました。はじめは行政書士の資格を取ろうとしていましたが行政書士として生計を立てていくことは自分には難しいと感じ司法書士を目指すことにしました。その時は安定性より楽しさ優先で長くはできないような仕事をしていました。司法書士になればこの辺は挽回できるものと謎の自信がありました。

花輪 和世さん

大学時代、周りに司法書士を目指す人が多かったため、いつかは目指したいと思っていました。実際に学習を開始したのは3年前、不動産会社で営業事務を担当していました。子育てが一段落し、子どもたちの進路の方向性が見えたことと、コロナ禍で働き方を再考したのが大きなきっかけとなりました。働きながらでしたので、テキストだけ揃えて独学で気軽にはじめました。40代後半でしたので、体力面や記憶力で不安はありましたが、勉強の楽しさが上回りました。

井倉 佑貴さん

私は、平成20年に行政書士事務所を開業しており、相続や会社設立など行政書士だけでは完結できない業務が多々あるので司法書士を目指しました。その時の家族構成は、妻・子ども1人です。
目指した当初は某大手通信講座を受講していましたが、やはり独学なので1年も経たずに諦めてしまいました。その後3年が経ち、再度チャレンジしようと思いたまたま本屋さんで見つけた伊藤塾の「うかる!司法書士必出3300」シリーズを購入。今見返すとそのテキスト全てを10回以上繰り返していました。この期間、子どもが2人増えて、3人になっています。
「うかる」シリーズのおかげで、択一は後2、3問で基準点が突破できるところまで行きましたが、基準点突破ができない期間が4年ありました。
そして、「独学より専門学校に通ったほうが合格へは近道」という言葉をお客さんからいただき、伊藤塾のネット講座を受けはじめます。
独学をはじめてから、不安は特にありません(何も考えてなかったのかも知れません)でしたが、伊藤塾を受講すると不思議なことに「希望」が湧いてきました。

佐藤 敦子さん

諸事情により、約四半世紀勤めた介護の仕事を辞めて専業受験生に。はじめは行政書士試験を受験、令和2年度合格。そこで就職するつもりでしたが、つれあいから「もうちょっと勉強してみない?」と”教唆“され、司法書士を目指すことになりました。令和2年の年末に司法書士試験の教材が届きました。こんなに受験科目のある試験だったのかとその時にはじめて知りました。
根抵当権には泣かされました。何を言っているのか全くわからない。そして不登法の過去問。〇と思うと×、×と思うと〇。全然だめだ、と。辛かったのは膨大な勉強の量ではなく、わからない自分、間違う自分と向かい合い続けなければならないことでした。
不安の解消は勉強することしかない、それは一回で解消できるものではない。やるのもつらいけどやらなきゃずっとわからない自分のまま、と自分に言い聞かせました。

佐々木 英里さん

宅建って良く聞くけど、なんなんだろ?
という疑問から仕事にも全く関係なかったのですが、本屋さんで挿絵が多めのテキストを選び読みはじめたのがスタートです。法律の勉強をしているという意識もなく読み進め、受験してみたら合格でき、良くあるパターンの「次は行政書士」へと進みます。こちらも本屋さんの本で合格できたので、またまた良くあるパターンの「次は司法書士」と進んできました。同じように本屋さんでテキストを購入したのですが…今までとは全く違う読みづらさ(挿絵は皆無)に「これは独学ではムリかも…」と早々に気づき、この機会にちゃんと学んでみようかと思い伊藤塾に申込をしました。
フルタイム勤務でしたが、コロナ禍で外出自粛の時でしたので、勉強するには良いタイミングだったと思います。
軽い気持ちではじめた宅建からの流れでしたが、受講するからにはお金を無駄にはできないぞ、と気合いが入りました。

佐藤 逸子さん

私は、行政の相談窓口に勤めています。ご相談者様の中には、複数の悩みを抱えて見える方も多くいらっしゃいます。特に高齢者においては、残される家族のこと、死後のこと、ご自身の生活のことなど、多岐に渡さるためご自身の力だけでは解決することが困難な状況となっていることも少なくありません。こうした方々が少しでも安心して生活が送れるよう、法的な面からサポートがしたいと思い、司法書士の資格取得を決意しました。

北山 朋子さん

当時中学2年生だった娘が「勉強が辛い」と言うのを聞いて、娘と一緒に勉強しよう!と司法書士の勉強をはじめました。
出産後、法律事務所の事務員として働きながら子育て中心の生活をしておりましたが、士業の世界では、やはり資格がないと仕事内容も給与も限られてしまうことを実感していました。これから先も、この業界で長く安定して仕事を続けていくためには資格を取った方がいいなと思いつつもなかなか手が付かなかった私に、娘がきっかけをもたらしてくれました。

板野 利治さん

15年以上も前になります。
それまで、宅地建物取引主任者、マンション管理士、行政書士と順調に資格試験をクリアしてきて、次は司法書士!と軽い気持ちで、ある受験指導校の2007年合格目標の入門講座を受講しました。
その後、お試し受験から数えて2011年の試験まで、計6回受験しましたが、そもそも、そんないい加減な気持ちではじめた試験勉強で太刀打ちできるはずもなく、一度として択一基準点を超えることができないまま2011年の試験を最後に撤退しました。
それから10年を経過した2021年、年齢も50歳を過ぎて、サラリーマンとしても先が見えてきた頃だったので、この先の人生をどうしようかと考えた時に思い出したのが司法書士という資格のことでした。

森 公昭さん

私は、当初は司法試験合格を目指しており、法科大学院に在籍していました。ですが、争いことを扱う弁護士という仕事は自分には合わないのではないかと悩んだ末、法科大学院を中退しました。その時に、争いことから距離のある登記業務なら自分にもできるのではないかと思い立ち、司法書士を目指しました。学習当初は、仕事をしながらの受験勉強となりましたが、法科大学院時代の勉強分もあって、憲法・刑法はすんなりいきました。しかし、民法をはじめとする主要科目は苦手でしたので、一から勉強し直す感じでした。

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