一問あたり何分で解答すれば良いですか?
みなさん、こんにちは。
伊藤塾行政書士試験科 講師の
遠山 利行です。
本試験の時、
一問あたり何分で解答すれば良いですか?
この質問もよくいただきます。
60問を3時間(180分)で解答しますから
単純に時間を問題数で割ると
1問辺り3分となりますが
記述式、多肢選択、文章理解は
択一と同様に考えるわけにはいきませんから
そこを加味しつつ
少し乱暴な計算をしてみましょう。
まず60問を以下のように分類します。
・5肢択一(除く文章理解)の51問
・多肢選択、記述式、文章理解の9問
多肢選択、記述式、文章理解を
ざっくりと1問5分として合計45分と想定します。
(この時間に明確な根拠はありません。
ただこれ以上時間をかけすぎると
択一に掛ける時間が逼迫するから
という理由で設定した時間です。)
これに答案の見返し
確認の時間を15分程度確保しようと思うと
択一に使える解答時間は
180分-(45分+15分)=120分
ということで、択一51問を
120分で解くとすると
1問あたり約2分21秒となります。
「よし、1問2分21秒だ」
というのは非常に危険な発想です。
ポンポンとリズムで解いていく行政法と
思考を要する民法では
1問に要する時間は自ずと違ってきます。
戦略として1問あたりの解答時間を検討するのならば
このような乱暴な計算を元にするのではなく
各科目で何分の解答時間を要するかを把握することが大切です。
その上でどの科目は短縮可能で
どの科目は短縮不可かを考え
全体的に法令科目で何分
一般知識等で何分
と組み立てるようにしてください。
では、
各科目の解答時間を把握するにはどうしたら?
その方法としては
単年度版の過去問をご用意いただき
(お持ちでない場合は、お手持ちの過去問集から
寄せ集めても良いです)
各科目の1年分の過去問を解くのに
要する時間を3~5年分実測して
平均を出すのが手っ取り早いでしょう。
本試験当日の緊張状態も加味するとするならば
実測時間の1~2割増しにしても良いかもしれません。
ここまで出来たならば
後は
どの科目の解答時間を
どのくらい短縮するのが現実的か?
を考え
全体の解答時間を構成するようにしてください。
次に
「ではどうやって解答時間を短縮するの?」
という疑問にぶち当たると思います。
こちらは平林講師が
このかなえーるのコラム「思考と体系の館」にて
書かれているのですが
「え?いつのコラム?」と思われる方も多いでしょう。
ご自身のメールフォルダから
過去のかなえ―るを遡るのも大変かと思います。
ということで、
かなえ―るの過去記事のアーカイブが、
伊藤塾HP、行政書士試験のページの「特集一覧」
(以下のURL)にありますので、そちらで確認が出来ます。
⇒こちら
こちらのページの第160回
「処理速度を上げる最大のコツ」(2021.07.15)
が参考になります。
今回のコラムと合わせて読まれると良いでしょう。
理想ばかりを追い求めて無謀な戦略をたてるのではなく、
現実に即して考えることが肝心です。
そこには最低限クリアしなければならない
条件もありますので
迷いがあるのであれば
カウンセリング等を活用してすっきりと
させてしまいましょう。
では。
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