過去問は、しっかりとテーマ検索を
過去問を解くうえで、重要なことは
「テーマ検索」です。
端的に言えば、
当該過去問の選択肢が聞いているテーマをきちんと思い出し
そこから丁寧に記憶を呼び起こす。
その上で、あてはめて解答する。
具体的にみていきましょう。
審査請求の裁決をした行政庁は、それが国または公共団体に所属する場合であっても、当該裁決の取消訴訟において被告となる。(R1-18-3)
問題を読んだ時に、
まず把握すべきは、「出題テーマ」。
つまり、出題項目です。
テキストの内容を思い出して、
どこの項目に関することが聞かれているのかを
把握することが大事だということです。
審査請求の裁決をした行政庁は、それが国または公共団体に所属する場合であっても、当該裁決の取消訴訟において被告となる。(R1-18-3)
すると、上記の問題は、
「被告」という言葉が使われていることから、
「あ、これは行政事件訴訟法の問題の中でも、被告適格に関することを聞いている問題だ。」
このように、出題項目が、「被告適格」であること
を宣言することができるように訓練すること。
これが、過去問学習の鉄則です。
ここから、被告適格に関す記憶を呼び起こします。
ほとんどの方は、ここで
「行政主体主義」
ということを思い出すはずです。
すると、本問は、
「行政主体」と被告としないことになっているため、
誤りであると判断することになります。
要は
「何が問われているのかを宣言することができるか。」
これを試してみて欲しいということです。
ここからは蛇足です。
以前受験したある試験において、
自分にとって未知な領域は、
「刑事訴訟法」と「宅建業法」でした。
刑事訴訟法については、
勉強時間をどうしても確保しきれず、
過去問(240問程度)を何回も読み込んでキーワードを把握する。
キーワードから問われている条文・判例を呼び起こす訓練まで
しかいけませんでした。
テキストに戻って、
当該項目において思い出すべきことは何か。
つまり、出題項目の知識整理が十分に行えていなかったのです。
その結果、個々の知識は断片的なものにとどまり、
少し違う角度から問われると何が聞かれているのか
がよく分からなくなってしまいました。
結果として、14/30点というふがいない結果に。
これに対して、宅建業法は、
過去問(200問程度)を繰り返し読み込み、
上記と同じことを終える。
その上で、
基本テキストの項目をしっかりと確認して、
当該項目を見ただけで、
「どのようなことを思い出していくべきか。」
「どんなことが過去問で問われたか。
「どういうひっかけがあったのか。」
ということまで学習し、
しっかりと訓練しました。
結果的に、19/20点を獲得することができました。
このことからも、問題を解くうえで、
出題されている「項目」を宣言出来ること。
また、
当該項目から思い出すべきことを確定させること。
これが重要であることが分かります。
今年も、自分自身で受験をしてみて、
学習法へと還元していきたいと思います。
お互い、頑張っていきましょう。
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