第3回
皆さん、こんにちは。
伊藤塾 行政書士試験科講師の志水 晋介です。
このコーナーでは、行政書士試験の学習において
重要となる知識、論点をQ&A方式でシンプルにお示しし
皆さんがテキストや教材に戻って勉強していただく
キッカケをお作りするものです。
ぜひご活用いただいて、合格に向けた学習に
役立ていただけましたら幸いです。
では早速、第3回のQ&Aを始めていきましょう。
【問題1】
友人が高級車を格安で譲ってくれた。ところが「そんなつもりじゃなかった」と言い始めた。どうする?
○テーマ
民法 総則 意思表示
○結論
友人が冗談だったならば、心裡留保で処理。
友人が言い間違え等だったならば、錯誤で処理。
○解説
【心裡留保で処理をする場合】
この場合、自分がその冗談に対して善意無過失であれば、契約は有効。しかし、自分が悪意か又は有過失であれば、契約は無効となる。
【錯誤で処理をする場合】
この場合、友人は契約を取り消す可能性がある。
友人が取り消すためには、友人に重大な過失がないことが要件となる。ただし、自分が友人が錯誤に陥っていることについて悪意か又は重過失があれば、友人は重過失があっても契約を取り消すことができる。
【問題2】